goo

鬼門埼玉だけど好調に近代建築巡り(その2)


形態は機能に従うと言ってもこれだけ大きいとそれだけでは語り切れないと言っても過言ではないのだ

はい、(その2)は谷口吉郎設計の学会賞受賞作、秩父セメント第二工場(旧称)です。
現在「秩父セメント」は「太平洋セメント」になっていて、
工場はここの子会社「秩父太平洋セメント」として分社化されています。
セメント生産の話もなかなか面白かったのですけれど、今回は建築に絞ってご紹介。

  
有名な門衛所など。この辺りは「建築」的スケール感の感じられる建物で見ていて落ち着きます(笑)。

  
手前のかまぼこ屋根も相当デカイですが、まだまだ「リズミカルな配置」を感じとることが可能なスケール。
右の写真は電気室とこれまた有名な繭形断面を持つ煙突。

  
この辺りになるとでかすぎてスケール感がなくなってくるのですが、ディティールはこの通りなかなかお洒落。
う~ん、あの巨大感が上手く伝えられる写真を撮る能力がない・・・。


デカイもデカイし、その上とにかく延々と長いんですっ。

基本的に人間のスケールを超越したドデカイ箱が並んでいる訳ですよ。プラントですから。
箱の大きさや配置は生産ラインの都合で決められている訳でしょうが(「機能に従っている」訳ね)、
箱自体は本当に唯の「箱」で、中はおっきなガランドウな訳です。
だから建築のデザインは実は完全に皮膜のデザインで、機能を素直に表現すると言う方法では解決されていません。
実は/だからとっても谷口建築と親和性が高いのではないかと思ったりもしました。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )