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タウト、わかりませんっ。

先日某国営放送でレーモンドやタウトの足跡を巡る旅を放送していました。
旅人の思いを中心に展開していくユルイ構成の、ほのぼの楽しめる番組でした。
例によって「桂・伊勢などの日本美の発見者」としてのタウトという解説も。
その番組で紹介されたタウトの文章というのもなかなか美文。
いや~、展覧会なんかで見ても絵もムチャクチャ上手いし、その上文章も上手けりゃ言うこと無いじゃん?
そう、なんですが・・・、、
その文章、論理的には何も言っていないに等しいじゃん!

正直、モダニズム建築勃興期の著名建築家の言説としては、かなり変。
その上デザインも、有名な集合住宅だってモダニズムと言うよりは表現主義引きずりまくり。
タウトってなんでナチから逃げてきたの?社会主義者だったから??
で、桂・伊勢がOKで日光がNGなのに、なんでこういう建築になるの??
 
と言う訳で、私のタウトを巡る旅はしょっぱなから躓いているのでした。

*写真は熱海の日向別邸。重文になる以前の昔の写真なので変な照明器具がぶら下がったりしています。
 ここの室内、かなり暗いのでまともな写真が殆ど撮れていないです・・・。例の有名な段々のところとか。
*念のため言っときますけど、日向別邸、頭ではわからないけど(笑)、嫌いじゃないです。
 キッチュが素敵!と言い切っちゃおうかな。いかもの大好き。なんてね。

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