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窯変でなく曜変

静嘉堂文庫美術館で明日まで開催中の展覧会
「茶道具名品展 国宝・曜変天目と付藻茄子」に曜変天目を見に行ってきました。

天目茶碗としては、他に油滴天目(重文)、灰被天目が展示されています。
(天目というのは黒い上薬がかかった焼き物という意味だそうです)
で、実際に見てどうだったか。

 ←お土産の曜変天目一筆箋

気持ち悪い、という感じは、しませんでしたね(笑)
これを写真に撮るのはちょっと無理かも、と思いました。
凄く不思議なものです。
見る角度や光によって微妙に表情を変える光沢は
確かに宇宙的で怪しい魅力を放っておりました。
織部とか黒楽茶碗はデザインとして訴求してきますが、
人為でなく偶然により生み出された奇妙な美を湛えていると感じ。

曜変天目は三つしかないとのことですが、これはこれらを焼いた中国の窯では
製造ミスとして廃棄されてしまったから、とこうこともあるようです。
こういったものに美を見出した先人の奇想ともいえる美意識が面白い。

ところで「窯変」でなく「曜変」なんですね~。
付藻の意味も子どもに教えてもらったし、駄目なお父さんだこと。
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