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歴史的建造物の復興に向けて


今日で3月11日の震災発生から3が月が経ちました。
改めて被災された方にお見舞い申し上げるとともに、
一日も早く日常の平穏が回復されるよう、お祈り申し上げます。

奇しくもその6月11日の午後3時から
建築学会の歴史的建造物の被災状況に関する報告会が
三田の建築会館で行われました。


自らも被災者である方も多い東北地方の研究者の方々の発表に
大勢の参加者が聞き入っていました。

復旧・復興の中で何を優先すべきは種々の議論もあり、難しいところですが、
歴史的建造物を守ることも、地域の文化や記憶を守るためには必要です。
そのためにはまず現状把握から始めなくてはなりません。

建築学会は当初はより緊急性の高い救援・支援の妨げとならないよう
地域外からの調査を自粛していたとのことですが、
5月の連休明けより順次調査が始まっています。

*とは言え、現時点では地元の先生方のみが実働している状況、
 今日の報告会で情報の集約、整理がなされ、
 他地域、あるいは他団体の協力が進むことが期待されます。

阪神淡路大震災を経験した関西の研究者の方々の、
貴重な体験と言うよりは厳しい現実への覚悟を予見させる助言もありました。
既にいくつもの歴史的建造物の解体が伝えられる中、
行政各種ファンドの支援制度の拡充を睨みながら
所有者へのサポートが求められている、大変困難な状況ですが、
一「旧い建物好き」の建築家として少しでもお手伝い出来ればと考えています。
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