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「地元ゆかりの作家たち」わんわん。


渋谷の松涛美術館に行ってきました。
入り口ではハチ公がでーんとお出迎えです。



美術館が地元ゆかりの作家の作品を集める、というのはよくあるパターンですが、
では実際どう展示するか、というと、残念ながら時代も作風もバラバラな作品を
なんとなく並べている感じが抜けきれない、というパターンが多いのでは?

今回の松涛美術館の展示では、作家の住居をマップに落としたものが展示されていて、
地元の人々にとっては結構親近感がわく仕掛けになっていると思うのですが、
それだけでなく、影響関係にある作家たちが近所に集まって住んでいたりすることとかが
なまじ解説文なんかを読むよりよほどリアルに分かったりするので面白い。

建築関係では蔵田と形而工房関係と同潤会代官山アパート関連の展示が少しあるのですが、
代官山の階段手すりや扉を渋谷区が収蔵しているとは知らなかった。
わざわざこの現物を持ってきて展示した学芸員に拍手!!
欲を言えば作家のアトリエの写真とか住んでいた街の様子とかを
もっと展示して欲しかった気もするが、そうすると必ずしも地元と関係あるわけではない
肝腎の作家の仕事の紹介の面が薄くなってしまうかも。
その意味では初代ハチ公の彫刻を手掛けた彫刻家・安藤照の展示が良かった。

*初台のアトリエにて空襲で死亡し、作品も多くが失われてしまったとのこと。
 初代ハチ公像も金属供出されてしまったというし・・・(涙)
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