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角筈にて

2008-05-29 19:22:45 | 西田敏行
西田敏行さんの作品の中で、大好きな中の一つにこの「角筈にて」がある。
あるテレビ局の35周年記念の作品である。
この中の西田さんは、私が知る限りどの作品にもいない西田さんである。

ストーリーは貫井恭一7歳のとき父親に置き去りにされた少年が、叔父の家庭で育てられ、その娘と結婚をする。しかし、父親に捨てられたことが、良い意味でも、悪い意味でも、影響を与える。成績はいつもトップで東大もトップ、入社もトップの成績で、出世街道を驀進していたが、派閥争いに敗れ海外へ左遷されることになる。
また父親に捨てられたことがトラウマになり、子供をおろさせたことから、妻は子供ができない体になってしまった。
どうして自分は父親に捨てられたのか?
自分の我がままから、妻にすまないことをした罪の意識にさいなまれていた。
それらが、42年ぶりになぜか、父の幻を見るようになり、少しずつ変化をしていく。
特に大好きな場面は、妻があの時生んでいればと、通勤電車でいつも見る女子高生とひょんなことから、かかわり一瞬ではあるが、心が通う時の表情が、なんともいえない良い表情で気に入っている。
それと妻に子供をおろすよう言ったことの、そのときの自分の思いを打ち明け、すまないとわびる切ない演技に、涙、涙でした。
ストーリーは取り立てて特別なものではないと思うが、やはり西田敏行さんと竹下景子さんの演技の賜物ではないかと思う。
夫婦の絆・愛・思いやりなどが見終わった後にじんわぁ~りと湧いてきて、暖かい気持ちにさせてくれる作品です。
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