茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

冬至の日に思うこと

2018-12-22 21:40:14 | 日常

広東に来て一年目、
「冬至快楽」(ハッピー冬至)と挨拶されたとき、ビックリしました。

広東人のこの冬至を祝う慣習、
非常に形式的な祭り事のようです。
家族で食卓を囲み、湯圓やら、餃子やら、節日の食べ物が食卓に用意されます。
養生目的で用意される食べ物は特にないようです。

それもそのはずです。
広州で過ごしてきた三年間
「大雪」の節目を迎える十二月十日前後、
決まって一度冷え込みます。
その後再び暖かい陽気が続きます。
今日の気温、二十八度にも上がり、
どうもこの街では陰気✴︎を全く気にする必要はなさそうです。

✴︎陰気
陰陽五行思想に基づいて、
この日陰極まればそれ以降陽に転ず。

陰気が極まる冬至の日に 早く家に帰るように。
子どもの頃、よく聞かされたこの言葉も、
おばあちゃんのお手製で、生姜をふんだんに効かした癖のある羊肉料理も、
懐かしく思い出す二〇一八年冬至。

慣習は気候に左右され、
そこに伝統がうまれます。

広州にて



白芽奇蘭

2018-12-22 16:30:18 | 中国茶・世界のお茶

広東語に「做水」(zuo4 shui3)という言葉があるそうです。
煎と煎の間に、湯が茶壺や蓋碗に残ってしまい、出し切っていない状態のこと。
それを説明してくれた素水茶居のオーナー楊小姐、上手な淹れ手です。

美味しいお茶に巡り会えても、
感動するようなお茶には、めったに出会わなくなりました。

潮州工夫式で淹れて頂いた福建省平和県の白芽奇蘭がとても美味しかったです。

少し苦味が出やすいこちらのお茶、楊さんが小さな蓋碗で6グラム、5秒(洗茶)、2秒(一煎目)の要領で工夫しました。

潮州揭陽出身の楊さん、性格が明るくて親しみやすい人。
中国語しか話せませんが、お茶のセレクトも一緒に考えてくれるから心強いお茶屋さん。


素水茶居
広州市天河区天河東路46号(徳欣小区内)