
週末に、親子でサントリー美術館に出かけました。
お酒が弱い私ですが、酒器であろうか、茶器であろうか、器であれば興味が湧きます。娘といえば、約半年前に「江戸切子」について色々質問してきた時期がありました。10月5日、6日に限り、江戸切子の制作体験ができると知り、事前に申し込みました。
まずは、予約していた江戸切子の体験イベントに参加しました。

江戸切子の伝統工芸士の指導の元で、江戸切子の基本パターンを紹介して頂きました。

「三番掛け」という工程を体験しました。回転する円盤にガラスのお皿を当ててみると、最初は怖かったです。案外けがしにくいことが分かると、段々楽しくなりました。親子交代で一枚の切子をカットしました。思った以上の仕上がりができて娘も私もとても喜んでいました。
体験会場を後に、本展へ移ります。本展では、人類歴史上、酒器が置かれた様々の情景に着目して紹介するものです。

古来より儀式の際、神や力ある者に「捧ぐ」御神酒にあった盃

結婚や忠誠を「誓う」杯。ダイメングラス ドイツ 17世紀
人々の生活の5つのシーンを通して観賞することができました。
親子で美術館に行く時、いつも最後に、二人でそれぞれ「今日の一番」を挙げるようにしています。場所を美術館のカフェ「加賀麩 不室屋」に移り、カタログをめくりながら、それぞれ「今日の一番」を挙げました。

娘の今日の一番ー脚付杯 西アジア 前4世紀。理由はうまく言えないが、とにかく印象に残ったようです。

私の今日の一番ーリブ装飾碗 東地中海沿岸地域 紀元前1-後1世紀。微妙の色合いが眩しすぎるほど美しい。

現代アーティストの中、ガラス作家中野幹子氏の草花や野菜のモチーフをアレンジしたシリーズも挙げたいぐらいです。器の中では、自然の営みが息づいているようで、長く眺めていました。

ちなみに、カフェで頂いたのは、カフェおなじみの白玉なまふのあんみつ。美味しかったです♪

美術館を出たところ、同じフロアーにある「WISE WISE Tools」という和食器の雑貨屋に、二人がつい足を運んでしまいました。

世界遺産にも登録されるようになった富士山をモチーフしたグラスが店の入口に展示されています。時代にふさわしい、新しい酒器のある情景だなーとふと思いました。
展示会の写真撮影が許されなかったので、カフェに置いてあったカタログに向けてシャッターを押しました。写りが悪いので、器が歪んでいるように見えますが、実物はどれも素晴らしい作品ばかりです。
酒器のある情景展 11月10日(日)まで
サントリー美術館
六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
