街角から、かすかに金木犀の香りが漂ってきたこの時期に、とっておきのお茶を淹れたくなります。
金木犀プーアルのブレンドです。
金木犀の中国名は、桂花gui4 hua1と言います。東洋医学では、桂花は、体の廃水をキレイにする「潤水」効果があるとされています。整腸・健胃効果も期待されています。
それに、まだ飲み頃ではないプーアルの生茶や安いプーアル茶に、金木犀を少し加えることで、味が見違えるほどまろやかになります。
今日は、土産物のプーアル茶膏を用意しました。蓋碗を温めた後に、お湯を注ぎます。プーアル茶のホコリや余分なものを洗い流すため、一煎目を捨てます。
二煎目のプーアル茶をまず、ストレートで頂いてみました。うん、確かに美味しいとは言いがたいですね。
次は、ティースプーンで一さじの金木犀を蓋碗に加えます。小さくて奇麗な黄金色の金木犀は、たったこの一さじで、のちの一杯は魔法がかけられるようになります。
蓋碗から茶海に移し、飲み比べてみました。
(左)金木犀とプーアルのブレンド (右)プーアルのストレート
こんなに味がまとまりになると、頂くたびに金木犀の魔力に感心します。
他に、お薦めしたいプーアル茶のブレンドもあります。
香港の飲茶の席でよく飲まれる菊花とプーアルのブレンド「菊普(ju2 pu3)」。個人的にバラとプーアルの相性もなかなか良いと思います。
それぞれの効用にも注目してください。
金木犀プーアル茶ー体の水分を潤う効果。整腸・健胃効果もある。
バラプーアル茶ーリラックス効果、血液の循環促進。
菊花プーアル茶ー高血圧の方や目が疲れやすい方に良い。
手元にプーアル茶がありましたら、ぜひ楽しみのバリュエーションを増やしてみるといいです。
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