僕はゴルフをしません。
「ゴルフしないの?」と訊かれると、「引退しました」と言っています。
そうです。
ひところはしていました。
その昔。
社会人になりたてのとき、新人の仕事として与えられたのは、「上司たちの休日のゴルフの予約」です。
会社に入って、その部門の責任者と面談したときに言われたのが、「ここは滅私奉公だから」です。(笑)
めっ‐し【滅私】
私欲・私情を捨てること。個人の利害を考えないこと。「―奉公」
[株式会社岩波書店 広辞苑第六版]
そうです。
ブラックです。
会社全体というより、その部門がブラックだったのですが、最初からこんな感じでした。
21時頃に部門長から上司に電話があり、「いま誰がいる?」と聞いて、帰っている人に対して「仕事が少ないから仕事させろ」と言っていました。
そのころは、「ま、こんなものかな」くらいしか思っていなかったのですが、そのうちゴルフの圧力が出てきました。
「ゴルフしないのか?」と。
僕は当時はテニスを毎週のようにしていたので、「テニスの予定があるので」と断っていました。
そのテニスの予定ですが、他の部門長も一緒だったということで、あまりきつくは言われませんでした。
しかし、その1年後、転勤しました。(笑)
転勤して2か所目で、ゴルフをすることに同意(あまり圧力がなくてフレンドリー)したのですが、悪いことに、そのうち、悪い先輩方(最初の部門とは違うところの悪い先輩)が、別の地域から(わざわざ)入ってきたのです。
その方たちは、もちろん賭けます。
それが嫌でした。
始めたばかりでへたくそなので、巻き上げられます。
「そのくやしさがうまくなるひ・け・つ」なんて言われました。
そんなところに行きたいと思わない(当たり前)ですし、ゴルフというスポーツというか賭け事(申し訳ないのですが、アスリートレベル以外(スポーツとしてアスリート的な思考をされている方は含みますよ)のゴルフはスポーツではないです)から逃げました。
ゴルフのコンペの良いところは、「人数がそろっていれば、それほど執拗に誘われない」ことです。
そんなことで、ゴルフは、僕にとって苦い思い出というか、「悪の道に誘う悪い先輩がやるもの」と認識されていて、もうたぶんやらないと思います。
「ゴルフは人生の縮図」ということをいう方もいますが、賭け事も含んでのお言葉だったら、深いです。(笑)
ゴルフに罪はない。(当たりまえでございます。)
はじめてのゴルフラウンドデビューがハワイで、賭けをしない仲間とかだったら、いまでもやっている気がします・・・。
「スポーツは誰とやるか」が重要ですね。
いまの時代、僕が経験したようなことはなさそうなので、「僕がいまの時代のような環境で社会人1年目を迎えていたらどれだけよかったか」と思います。
楽しくゴルフをしてそうです。
(余談)
土曜日の早朝のインターエフエムのラジオ番組『「プロゴルファー・タケ小山がお送りする「GREEN JACKET」 』は、ゴルフが話題であることと、さらに当時の上司と話し方とノリが似ているので、聴けない(というか聞く気が起きない)です・・。
タケさんは悪くないです。
ごめんなさい。