NTT固定電話、通話料値下げ。ホントウの問題点は違うところにありそうです。

ＮＴＴ東西地域会社は固定電話から携帯電話への通話料を、来年1月から約1割下げる方針を固めた。（引用、２００６年１２月２日、日本経済新聞 １４版、一面より抜粋）

（金額の詳細は日本経済新聞を読んでください。）

これで他の通信会社と、ほとんど料金に差がなくなりますが、これは「固定電話から携帯電話への通話」についての値段です。


ここで考えたいのが、携帯電話と固定電話の両方を持っていたら、携帯電話にかけるとしてどちらを使うかということです。

僕は大多数が携帯電話でかけると思います。
たしかに１分あたりの料金で１０円程度違いますが、利便性を考えると固定電話でかけません。
携帯電話に電話番号が記憶されていて、そのデータを使ってかけるからです。
固定電話にもメモリー機能がありますが、ほとんど使っていません。自宅から電話をする場合はゆっくり電話番号リストを見ながらでもかけられるからです。


以前、「ＮＴＴ、やっとクレジットカード支払いに対応！」という題名で書いた記事の最後に、「家庭における固定電話の存在意義が薄れていますが、さらに意味のないものとなっていくのでしょうか。」と書いて締めくくりました。

これは、固定電話が衰退していく意味です。

・携帯電話へかける場合は、固定電話を使わずに携帯電話を使うことが多い。

・若者層が友人と話す場合、パソコンを使って会話するスカイプなどが浸透してきている。（大学生の時や、２０歳代の時にイマの環境があったらどれだけ電話会社へお金を払わなかったのでしょうか。かなり電話をかけていましたので・・・・回想）
イメージですが、携帯メールで「いまからスカイプしない？」と送るのでしょうか。
グループでもスカイプを使えますし、スカイプがアクティブになっている友人に電話してもよいでしょう。

・固定電話を持っているのは、固定回線を持っていないと社会的な信用がないような気がするので、なんとなく持っている。しかし、何らかの機会があればやめてもいい。
正直なところ、固定電話をやめていま使っている携帯電話を自宅用としておいておき、ウイルコムのW-ZERO3/WS003SHを持って歩きたいと思っています。
インターネットもメールもし放題で5,000円のランニングコストです。使わない固定電話に2,000円ちょっと払っているより、お金が生きます。


いま使っているNTT DOCOMOの携帯は夫婦2人で5,000円くらいしか払っていません。使い始めてからかなりの期間つかっているのと、割引料金の適用そして、ほとんど携帯を使いません。

ほとんどの連絡はメールを使います。


僕の周りもそんな感じで、ちょっと携帯電話の利用料金が高いくらいです。
固定電話はほとんど使わないようです。

そのため固定電話がなるとちょっと驚きます。（親類くらいしかかけてきませんので、なにかあったのか？と思います。友人などは携帯にかけてくるので）


こんななかで、固定電話の意義があるのか疑問です。

NTTのマーケティングとして、「他社に流れている固定電話から携帯電話にかける通話料金を自社に取り込む」という選択を今回しました。

重要な戦略です。

しかしもっと重要なことがあるはずです。

いま全力で取り組む必要があるのは、今後に控えている「固定電話の廃止」をする利用者をどれだけ食い止めるかが収益を減らさないために「必要な戦略」ではないでしょうか。


もしかしたら近いうちに年賀状で、「NTT固定電話を廃止し、この携帯電話番号を家族の代表電話といたします」と書くかもしれません。

いま使っているNTT DOCOMOをもう一台入れたとしたらNTTの固定電話と費用が変わらずに無料通話枠がセットされます。家族割引の範囲でしたらその金額を分け合えます。


そして、転勤の多い職業の方なら転勤しても電話番号が変わらないので、便利かも知れませんね。


固定電話、やめちゃおうかな。