折角なので、ここで、この自作物語『シンガーソングライターズ』を巡る話をしてみたい。
↑物語の冒頭は、ファンの歌手のお気に入り歌『名前の無い週末』を意識して書いた感じがするが、何回読んでも懐かしさがある。
↑京野世佐美とかいて、きょうのよさみ、と読むと言う話は改めてするべきものでもないが、彼女がこの物語の主人公であることと共に、シンガーソングライターである。ファンの歌手なモデルになっていることは前に話した気がするけれど、こんなシリアスな姿なんてあったのか?的な感じで、どちらかと言えば執筆していた2007年当時の自分の心境そのもの的な感じである。
↑歩道橋の上で雨にうたれると言うのは本当に『名前の無い週末』そのものだな、と今にして思うと、よくも恥ずかしげもなく書けたなと思う。とは言え、そんな歌に出てくる様に、人生行き詰まりを見せていたのは言うまでもなくて、2度とこんな日々を過ごしたくない――そんな想いは脆くも崩れてしまった2014年である――と言う話は何度もしている。
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