秋の様な気温の一日でした、暖。
丁度お昼頃、一段落したのを見計らってDUKEを連れて
裏山へ登ってみました。
楢の大木、残念ながらこの辺りの標高では「橅」にはお目にかかれません。
良く晴れて、見上げる空は碧くあくまでも高く、色づいた葉は透明感のある
鮮烈な輝きを放っていました。
雨が上がって10時間は経っているでしょうか、枯れ葉の絨毯はしっとりと温
かく、良い香りを放っていました。
久し振りの山遊びに、DUKEはウキウキの様子でした。
先ず15メートルも登ったあたりの、変化に富んだ斜面で遊び始めます。
木漏れ日のスポットライトを浴びて、大はしゃぎのDUKEでした。
未だ山に"不慣れな怖さ"が残るのか、DUKEの視線は私を外す事はあり
ませんでした。
手頃の枯れ枝を折って、「回収遊び」を楽しみました。
同じ様な枯れ枝の中から、投げられた枝を上手に探し出し、回収してきます。
自慢そうに咥えて来る姿に、思わず頬が弛みます、、、。
タヌキ等の小動物が多く活動するエリアを出来るだけ避けて、日差し
の明るい斜面を少しづつ移動しながら遊び続けました。
集中が途切れない様に、斜面を上手に使って遊ばせます。
傾斜の強い斜面を横切る様に下らせてみると、以外にバランス良く、
速度を抑えて着実に行動しています。
若齢ながら、慎重なラブラドールらしさに感心です。
生後18週目のDUKEの歯は、乳歯も未だ多く残り、重く長い枝のリトリーブ
に何本かが折れた様子です。
回収してくる枝に血の色が付く様になって、一旦遊びを終える事にしました。
◇自然豊かな山野での行動には、少しの「注意すべき事柄」があります。
雪が無い限り、笹藪などにはダニが居ると思って間違いなく、帰宅後数日
間はダニの存在を確認する事(グルーミング等で)が大切です。
ダニがよくつく場合は、背中に垂らすスポイト式の予防薬(殺虫剤)等もあり
ますから使ってみるのも良いアイディアでしょう。
※運悪くダニに刺されると、犬は「バベシア症」人は「ライム病」等に感染
する場合があります。
頻度高く刺されたり、免疫力の衰えている犬(人)等は、注意が必要です。
※山野での行動には、季節によって予期せぬ感染症に注意が必要です。
先ず人間は、害虫に刺されない様な服装を心掛ける事。行動を共にする犬
(頻繁に山に入る)には、前記のような「予防薬」の使用も一考です。
ちょっと目を離した隙に、何かを嗅いでいます。舐めたり食べたりしない様に気を付けなければいけません。
◇もうひとつ注意しなくてはいけない事柄があります。
犬は、狸や狐等の落し物(糞)を口にする事が良くあります。
また喉の渇きをいやす為、切り株の窪みに溜まった水や、窪んだ湿地
の溜まり水等を舐めたり飲んだりする事です。
常に犬の行動を監視し、出来るだけ目を離してはいけません。
小動物の糞を舐めたり食べたりする事から、「消化器官内寄生虫」感
染や、「レプトスピラ症」等への感染の危険が高まります。
最近耳にするのは、北海道に限定されていた「エキノコックス」が
既に本州にも発生を見ている事です。
いずれにしても楽しい山野での行動には、楽しさの半面リスクも伴い
ます。山野で犬と遊ぶには、飼い主のそれらに対しての知識と一寸し
た注意が求められると言えますね。
◇楽しい裏山遊びを終え、満足したデュークを連れて運動場に戻った
のは一時間半ほど経ったお腹の空いた午後でした。
夜のグルーミングでは、この前の様なダニの寄生は確認出来ませんで
した。
◇重複しますが、「バベシア症」や「レプトスピラ症」に感染する
と非常に厄介(致命傷になり兼ねません)です。
過去に紀州に譲渡された犬が、「レプトスピラ症」への感染が原因で、
三歳と言う若い命を落としています。
残念な事に、発生域に住む飼い主さんや獣医師のレプトスピラ症に関
しての認識が不足していて、予防や治療の経過に臍を噛む思いをした
事を、今でも鮮明に思い出します。
○初冬から真冬にかけての山遊びは、犬達にとって最高のレクリェー
ションと言えるでしょう。
十分な知識をもって事故の無い様に、山野(河川域、湖沼域)での愛
犬との遊びを楽しんで頂きたいものです。
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