昨夜の雨が凍って、寒い朝でした。
こんな日にいきなり全力を出したりすると、腰やら、背中やら、首やらを痛めます。
一昔前の車のように暖気運転を心掛け、徐々に身体を慣らしてやらないと、とんでもない事になってしまいます。
用心用心、「無事これ名馬」とも言いますから。
◇病院でのリハビリを終えて帰るとき、知り合いのブリーダーから電話が入りました。
慌てて出かかった駐車場から車を戻し、電話を受けました。
聞くところによると、五か月になったばかりの子犬が、膝をおかしくしてしまったとの事。さあ大変です。
◇慎重に慎重に、注意深く育てて来たのだそうですが、今朝ちょっと油断したすきに犬舎から脱走し、4~5分そこらじゅうを狂
ったように駆けまわっていたそうです。
◇異変(おかしな歩様)は、走るのをやめた子犬が飼主のもとに戻るときに正面から見て気付いたそうです。
左の膝がしらが、ぐらぐらしている、左側の膝だけ外側にがに股のようになる、痛がる様子や跛行や拳上はまったくないとのこと。
どう対処したら良いものなのか、、、それで電話してきたそうです。
◇取りあえず、バリケンネルなどの狭いクレートに入れて安静にさせておくこと。
今日一日は、「給餌はクレートの中で食べさせ、排泄は折り畳みの金属サークルの中で行うこと、それ以外は外に出さないこと」
といった、当たり前の様な注意をして電話を切りました。
◇実際に見てみないと判らないのですが、靱帯断裂や関節組織の損傷に至っていなければ好いのですが、兎に角そんな時は、
絶対安静なのです。
電話ではそのほかに、おかしく見える膝を、痛がる様子や腫れることなどがなければ明日まで様子を見ること。
明日の朝一番でクレートから出るときの様子を注意深く観察する事など、手際よく話せたつもりなのですが、、、。
◇4~5か月の頃の子犬は、急激に体重が増加して、身体を支える筋肉や関節の軟組織が増加した体重をやっと支えられる
ような状態にあります。関節や筋肉は、ギリギリのところで(やっとの思いで)、重い体重を支えているのですね
◇そんな時に限って、子犬達は元気に活動したくてたまらないピークの時期を迎えます。
快活で、飛んだり跳ねたり走ったりが大好きな子犬に限って、アクシデントに見舞われるのは人間の子供とそう変わりがありま
せん。
活発に動き回る個体は筋力も強く、激しい動きと重い体重が重なって、成長途上でまだ緩い関節には過酷で耐えきれないこと
がおうおうにしてあるのです。
◇今夜、痛めたと思われる関節が腫れたり熱をもったりしたら、冷蔵庫の氷で冷やさなければなりません。
朝まで何回か冷やせると良いのですが、、、、犬も人も眠いし、、、難しいことですがやっておいた方が予後が良くなります。
そして朝の給餌を与えず、できるだけ早めに整形外科専門医のいる動物病院へ行くことが良い事です。
◇とくに、腫れたり、痛がる様子や、跛行や拳上のようなことがまったくなければ、ひとまずは安心できます。
(但し、そんなときでも関節を支えている靱帯を損傷(部分断裂など)していたり、軟骨や半月板などの柔らかな組織を損傷して
いる場合がありますので注意して下さい。)
数日間同じ状態で様子を見て、少しでもおかしければ動物病院(専門医)へ行く事をお勧めいたします。
幸い、病院に行くまでもないような状態にあっても、最低二週間程度は安静を保った方が良く、散歩などに連れ出す場合は、徐
々に慎重に行う事です。できるだけ早めに、歩様の判る複数の人に見て頂ければ、さらに安心出来ることとなります。
◇散歩ができる月齢になる前に子犬を飼われた場合は、躾けとして、人や物に飛びついたり、走ったりしないように、引っ張らず
に、穏やかに歩けるような訓練を重ねることが大切です。
膝や腰、肩や肘などの関節を痛める事故が、屋外よりも室内で発生する事が多いのは意外に知られていない事実です。
跛行や拳上が明らかになるのは、散歩の時など屋外ですが、発生の原因となっているのは、どうやら屋内での遊びや解放の時
が多いみたいですね、、、。
室内での行動には十分な注意を払って下さい。滑る床や絨毯などでも、長年に亘って疲労の様なものが筋肉に蓄積し、関節を
痛めてしまうことも良く知られていますね。
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