インターミッションを挟んで後半の出場チームのご紹介に参ります
(15) Halau Hula Olana - Kumu Olana & Howard Ai
楽しみにしていたナタリーさんのご両親のお教室です。
クムの名義はご両親ですが、チャンターはナタリーさんの妹であるシェルシーさんが務めておられました。
もう随分昔(曲は忘れたけど数年前ストレートヘアと真っ赤なドレスで踊った頃)からシェルシーさんが振付や衣装に深く関わっていらっしゃるという話を伺いました。
カヒコ:"Aia I Haili Ko Lei Nani"。クィーン・カピオラニのために姉妹によって書かれたチャントです。
オラナさんらしいゴージャスな衣装ですね~!
カヒコの衣装というと昔ながらのものをそのまま再現するしかないと考えている人が多いですが、オラナさんやカムエラを見ると、シルエットや生地の分量などに工夫を施す事によっていくらでも洗練させられるという事が分ります。
また、たとえカヒコであろうと、このように舞台で審査員や観客の前で踊る限りはそれに相応しくしっかりメイクしたいものですね。色を使わずブラウンなどのナチュラルな色の濃淡で仕上げれば、カヒコに似合うメイクだって可能なのです。
オラナさんらしくドラマチックな振付です。フォーメーションのテンポも良いですね。
アウアナ:"Uhiwai"。ネイザン・アヴェアウさんがご両親の結婚50周年を祝って作った曲だそうです。
ネイザンさんご本人の声でも聴きたいけれど、ナタリーさんの情感たっぷりの歌い方にも合っていましたね。
というか衣装がスゴい。今回、衣装についてシャッポを脱いだのはコレとカムエラのミスアロハフラの例の衣装の二つでした。
まあ、カムエラのアレは元ネタありきのアレなので(笑)、純粋に「素晴らしい!」と思ったのはこちらですね。
見事なブルーのグラデーション。そこに鮮やかなピンクのレイを持って来るのがニクいねえ。髪型が今様なのも素晴らしい。
もちろん踊り方も非の打ち所のないオラナ・スタイルで、ナタリーさん・ハワードさん・イオラニさんのゴージャスなヴォーカルとの相性もピッタリでした。
あの歌声聴いてたらあの踊り方になるよねえ!
(16) Ke Kai O Kahiki - Kumu La'akea Perry(カーネ)
オブライアン・エセル師亡き後、若いクムのラアケアさんが引き継いだお教室です。
オブライアン師の(あるいは彼の師であるダリルさんの)パワフルでプリミティヴなスタイルを見事に継承していますねえ。
カヒコ:"Kunihi Ka'ena"。ヒイアカの過酷な旅を歌った内容とのこと。っつーかヒイアカさん、おっかない姉ちゃんの命令で遥か遠くまでお使いさせられるし、色々な苦難を乗り越えていたせいで期日に遅れたら姉ちゃんに逆ギレされて大事な友達やら何やらを焼き滅ぼされるし、ほんと酷い家族を持つとどれだけ苦労させられるかを体現している悲惨な方です。まあそれはどうでもいいとして(笑)。
このお教室はウチとはまったく異なるスタイルですが、男性らしく勇猛果敢な個性は私の好むところであります(前も言ったように私は男性らしい/女性らしい踊りが好きなのです)。
相当な鍛錬の賜物か、上半身がブレないのも良いですね。
それにしても脚の筋肉を酷使する振付です。ダンサーがこんなマッチョになるのも分りますわ~。ジム通いしなくても踊りの練習だけで筋肉が付きそうだ(じっさいのところどうなのかは存じませんがw)。
アウアナ:"Kalalea Medley"。「アナホラ」と「カラレア」、カウアイ島を歌った2曲から構成されています。
ケカイオカヒキさんは勇壮なカヒコから一転、アウアナはこういうご当地ソングのようなテンポの良い曲を軽やかに踊るのが似合いますね。こちらのお教室からは「カヒコは真剣に、アウアナは楽しく」という感じがします。
(17) Halau I Ka Wekiu - Kumu Karl Veto Baker & Michael Lanakila Casupang
これまた大好きなヴィトさんとマイケルさんのお教室です。
カヒコ:”Kaua I Ka Huaka'i"。何とカイはHawaiian War Chant(日本ではタフアフアイとして数十年前から有名です、若い方は「映画『フラガール』のウリウリ持ってる曲」で分るかも?)でした。ビックリ。
この曲はあの曲調が一人歩きしてしまって中身とまるで違うタイトルまで付けられてしまったけれど、ホントは結構セクシーなラブソングだったりします。
ただ、内容の色っぽさを考えますと、作者がハワイ王朝きっての非モテ男レレイオホク王子というのが若干涙を誘います(笑)。彼が作ってるその他の曲もAdios Ke Alohaとかやたら色気づいたのが多く(って私はアレ大好きですよ)、彼の非モテっぷりを思うと胸を痛めずにはいられません。あああ、またまたどうでもいい曲解説に走ってしまった。
ともあれ、カヒコであっても優雅でムダな動きを抑えた踊り方が私好みです。直前のケカイオカヒキとは真逆と言っても差し支えないかと思いますが私は両方好きです。尤も、自分自身の踊りはイカヴェーキウに近いと思います。
アウアナ:"Mohala Pono E"。とても重い政治的メッセージが込められた曲のようです。
でも穏やかに微笑んで踊るのがイカヴェーキウのスタイルなのね。
途中、全員が座って3人くらいだけ立ち上がって踊る場面もありました。
しかしこの衣装、豪華ではあるが着る人を選び過ぎやしないか。
ココで立って踊った人はこの衣装を着ても大丈夫な体型の人達だったけど、良く見ると団体の中には私みたいな体型でキビシー人もいたわよ(笑)。
(18) Halau Hula 'O Kahikilaulani - Kumu Nahokuokalani Gaspang
アンクル・ジョージ・ナオペの後継者として認知されていたレイ・フォンセカさんの急逝後、彼の後を次いでクムになったナホクさんが率いておられます。
ナホクさん、私が初めてお会いした時にはKTA(※ヒロの大型スーパー)で買い物している地元の男っぽいオバチャンといった風情でまったく身なりを構っていなかったのに、数年前から華麗なる変身を遂げ、現在は実に見目麗しい女性でいらっしゃいます。
一体彼女にどんな心境の変化があったのだろうか…。いずれにしても、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」という名言を信奉する私としては、彼女の華麗なる変身はまことに喜ばしいことです。
ちなみに初めてお会いした際、ナホクさんはマミちゃんの踊りが尋常の日本人らしからぬことを一瞬で察知し、「誰に習ったの? ルカ&ルイス?なるほど!!」と見抜いた慧眼の持主でもいらっしゃいます。
カヒコ:"Ka 'Oi O Na Pua"。リリウオカラニ女王を讃えています。
レイさん時代を彷彿とさせる振付でした。衣装も都会的な洗練や流行の先端とは違いますが、懐かしさを感じられて良いですね。
アウアナ:"Hilo E"。王道の衣装で王道のウリウリです。
ココはもう迂闊に流行を追ってないのが逆に良いよね。王子パンツもこんなデザインだし(笑)。
でも昔からやっている人間にとっては、こういう古き良き風情もたまに観れば嬉しいものでして、マミちゃんのイリマフラスタジオを良くご存知のナホクさんであれば(彼女の年代から言って、ちょうど青春時代がイリマ全盛期だったに違いありません)、そういうノスタルジックなものの良さも良くご存知なのだと思います。
カイホイのウリウリは素晴らしかったです。
カイホイではウリウリを持ち、メレはウリウリを下に置いて踊るという珍しいパターンだったのですね。
相変わらず楽しい振付だったし、ココもやっぱり好きだなあ。
(19) Halau Kekuaokala'au'ala'iliahi - Kumu 'Iliahi & Haunani Paredes(カーネ)
近年メリモで拝見するようになったマウイ島のお教室です。
カヒコ:"E Ho'i Ka Nani I Moku'ula"。マウイ島の神聖な場所モクウラについて歌われているチャントです。
現場で取ったノートを見ると「レベルの高いことをスピード感たっぷりに踊っているのが凄い」とありました。イリアヒさんは個人的にはまったく存じ上げませんが、衣装にも振付にも意欲的なものが感じられて注目しているお教室の一つです。
アウアナ:"Kuahiwi Nani / Haleakala Hula Medley"。アウアナでもマウイ島をテーマにしたのですね。
ピンク一色の衣装の可愛さと、野球部員のような髪型のギャップが面白いなあ(笑)。
ココは最後のクム登壇でもイリアヒさんが「ユニークと言えば聞こえは良いけれど」的なほとんど漫才師のような服装で出て来たりして、ファッションセンスがいまいち良く掴めない部分があります。まあ基本的にお洒落だし豪華なのだと思いますが…。
(20) Halau Na Lei Kaumaka O Uka - Kumu Napua Greig
今年2月に宇都宮にもお越しになったナプアさんのお教室です。
ナプアさんと言えば彼女のヒット作Lawakuaで歌われているお姉さんと一緒にお教室を率いていたはずなのですが、どうも今はそれぞれ別のお教室をお持ちのようですね。
実はナプアさんを初めて拝見したBSの番組でお二人が一緒に踊っているのを観た際、「ここまで踊り方が違うのでは一緒にお教室を運営するのは難しかろう」と思った記憶がとても強いので、個人的にはこれで良かったんじゃないかしら、と思ったりします(じっさいに何故別れたのは存じ上げませんけれどね)。
そして、やはり私はナプアさんの方が圧倒的に好きだったことが改めて良く分りました。
というか、このお教室の「個人的に好きな要素」は大体ナプアさん由来の(というか彼女の師であるジョニさんの)ものだったというのが、今年のナプアさんのところの演技を観てハッキリした印象です。
カヒコ:"E Ho'i I Ka Nani I Mana"。ナプアさんのひいお祖父さんにあたる方がエマ王妃と縁があったようですね。その関係でこのチャントを選んだらしいです。
ともあれカヒコの衣装としてはこれ以上ないくらいシルエットが綺麗ですっきりとまとまっています。
レイポオやクーペエにレフアマモをふんだんに使いつつも、首のレイはボリュームを抑えているのも素敵です。
踊り方もソフトでダンサーの詠い方も美しく、こういうレベルに達せたダンサーなら是非とも詠いながら踊っていただきたい、と思ったものでした。
アウアナ:"I Waikapu Ke Aloha"。やはりマウイが舞台の歌です。
ちょっと、この衣装の可愛さは尋常じゃない。アシンメトリーな髪型も良いし、ブラウスのデザインも秀逸です。
そして、イリイリを使った踊りも素晴らしく女子力高し!!
ナプアさんの持ち味を最大限に発揮している印象です。かっわいいなあ~。
なんというか、師であるジョニさんとこのスタイルから色気を抜いた感じ(笑)。
で、またその中でも特にマナラニさんの踊りは良いよねえ、やっぱり。
ちょっとした顔の角度にも「おぬし、やるな」と言いたくなります。
こういう動きや表情がとても女の子っぽくて好きだわ。
(21) Keolalaulani Halau 'Olapa O Laka - Kumu Aloha Dalire
アロハ先生、今度は女性チームの登場です。
カヒコ:"Ka'ililauokekoa"。あの何とも幻想的な伝説を聞くにつけ一度は会ってみたいと思わずにはいられない(ムリだろw)カイリラウオケコアさんのお話です。
ダンサーが持っている物はやはり伝説に出て来る「竹の笛」と関連があるのでしょうか?
アウアナ:"E Ku'u Lei Pua Kenikeni"。フランク・ヒューエット師が若くしてこの世を去った息子さんに捧げた曲です。ううう、この話を書いただけで私は泣きそうです。私の持ちネタの一つである「細かすぎて伝わらないフランク師のHi'ilaweものまね」も自粛したくなるレベルで悲しい…。
ともあれアロハ先生のとこのワヒネと言ったら、私のお目当てはもちろんケオラさんです。
あああなんて色っぽいんでしょう。カメラも初っ端から彼女の事しか狙ってません。
この笑みがたまりません。あと私ももうちょっと眉毛削ってケオラさんみたいにしようかなあ(笑)。
彼女の視線の持っていき方が良いんだよねえ。
団体の中で見ても光ってるのですよ。
彼女のお姉さんであるカプアさんも一般的に言って綺麗なお顔なんですが、踊っている時の表情の魅力は比べ物になりません。やっぱり元の造作だけじゃないんですよね。
ストーキング画像ばかりではアレなので(笑)全体の写真も載せておきます。
ただこの最後のシーンというか顔ぶれ……
アロハ先生としては、「私たちのミスアロハフラの系譜に新たな一人が加わりました!」をやりたかったのだろうと思うと、涙を禁じ得ません
どうか悲しまないで!重要なのは結果ばかりじゃないって!特に今回は!!
(※以下裏部屋参照)
今年出たお孫さんには、ぜひ彼女のおばにあたるケオラさんの魅力を学び取ってまたリベンジしていただきたいです(さりげなく個人的好みを押し付けてどうする私w)。
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(15) Halau Hula Olana - Kumu Olana & Howard Ai
楽しみにしていたナタリーさんのご両親のお教室です。
クムの名義はご両親ですが、チャンターはナタリーさんの妹であるシェルシーさんが務めておられました。
もう随分昔(曲は忘れたけど数年前ストレートヘアと真っ赤なドレスで踊った頃)からシェルシーさんが振付や衣装に深く関わっていらっしゃるという話を伺いました。
カヒコ:"Aia I Haili Ko Lei Nani"。クィーン・カピオラニのために姉妹によって書かれたチャントです。
オラナさんらしいゴージャスな衣装ですね~!
カヒコの衣装というと昔ながらのものをそのまま再現するしかないと考えている人が多いですが、オラナさんやカムエラを見ると、シルエットや生地の分量などに工夫を施す事によっていくらでも洗練させられるという事が分ります。
また、たとえカヒコであろうと、このように舞台で審査員や観客の前で踊る限りはそれに相応しくしっかりメイクしたいものですね。色を使わずブラウンなどのナチュラルな色の濃淡で仕上げれば、カヒコに似合うメイクだって可能なのです。
オラナさんらしくドラマチックな振付です。フォーメーションのテンポも良いですね。
アウアナ:"Uhiwai"。ネイザン・アヴェアウさんがご両親の結婚50周年を祝って作った曲だそうです。
ネイザンさんご本人の声でも聴きたいけれど、ナタリーさんの情感たっぷりの歌い方にも合っていましたね。
というか衣装がスゴい。今回、衣装についてシャッポを脱いだのはコレとカムエラのミスアロハフラの例の衣装の二つでした。
まあ、カムエラのアレは元ネタありきのアレなので(笑)、純粋に「素晴らしい!」と思ったのはこちらですね。
見事なブルーのグラデーション。そこに鮮やかなピンクのレイを持って来るのがニクいねえ。髪型が今様なのも素晴らしい。
もちろん踊り方も非の打ち所のないオラナ・スタイルで、ナタリーさん・ハワードさん・イオラニさんのゴージャスなヴォーカルとの相性もピッタリでした。
あの歌声聴いてたらあの踊り方になるよねえ!
(16) Ke Kai O Kahiki - Kumu La'akea Perry(カーネ)
オブライアン・エセル師亡き後、若いクムのラアケアさんが引き継いだお教室です。
オブライアン師の(あるいは彼の師であるダリルさんの)パワフルでプリミティヴなスタイルを見事に継承していますねえ。
カヒコ:"Kunihi Ka'ena"。ヒイアカの過酷な旅を歌った内容とのこと。っつーかヒイアカさん、おっかない姉ちゃんの命令で遥か遠くまでお使いさせられるし、色々な苦難を乗り越えていたせいで期日に遅れたら姉ちゃんに逆ギレされて大事な友達やら何やらを焼き滅ぼされるし、ほんと酷い家族を持つとどれだけ苦労させられるかを体現している悲惨な方です。まあそれはどうでもいいとして(笑)。
このお教室はウチとはまったく異なるスタイルですが、男性らしく勇猛果敢な個性は私の好むところであります(前も言ったように私は男性らしい/女性らしい踊りが好きなのです)。
相当な鍛錬の賜物か、上半身がブレないのも良いですね。
それにしても脚の筋肉を酷使する振付です。ダンサーがこんなマッチョになるのも分りますわ~。ジム通いしなくても踊りの練習だけで筋肉が付きそうだ(じっさいのところどうなのかは存じませんがw)。
アウアナ:"Kalalea Medley"。「アナホラ」と「カラレア」、カウアイ島を歌った2曲から構成されています。
ケカイオカヒキさんは勇壮なカヒコから一転、アウアナはこういうご当地ソングのようなテンポの良い曲を軽やかに踊るのが似合いますね。こちらのお教室からは「カヒコは真剣に、アウアナは楽しく」という感じがします。
(17) Halau I Ka Wekiu - Kumu Karl Veto Baker & Michael Lanakila Casupang
これまた大好きなヴィトさんとマイケルさんのお教室です。
カヒコ:”Kaua I Ka Huaka'i"。何とカイはHawaiian War Chant(日本ではタフアフアイとして数十年前から有名です、若い方は「映画『フラガール』のウリウリ持ってる曲」で分るかも?)でした。ビックリ。
この曲はあの曲調が一人歩きしてしまって中身とまるで違うタイトルまで付けられてしまったけれど、ホントは結構セクシーなラブソングだったりします。
ただ、内容の色っぽさを考えますと、作者がハワイ王朝きっての非モテ男レレイオホク王子というのが若干涙を誘います(笑)。彼が作ってるその他の曲もAdios Ke Alohaとかやたら色気づいたのが多く(って私はアレ大好きですよ)、彼の非モテっぷりを思うと胸を痛めずにはいられません。あああ、またまたどうでもいい曲解説に走ってしまった。
ともあれ、カヒコであっても優雅でムダな動きを抑えた踊り方が私好みです。直前のケカイオカヒキとは真逆と言っても差し支えないかと思いますが私は両方好きです。尤も、自分自身の踊りはイカヴェーキウに近いと思います。
アウアナ:"Mohala Pono E"。とても重い政治的メッセージが込められた曲のようです。
でも穏やかに微笑んで踊るのがイカヴェーキウのスタイルなのね。
途中、全員が座って3人くらいだけ立ち上がって踊る場面もありました。
しかしこの衣装、豪華ではあるが着る人を選び過ぎやしないか。
ココで立って踊った人はこの衣装を着ても大丈夫な体型の人達だったけど、良く見ると団体の中には私みたいな体型でキビシー人もいたわよ(笑)。
(18) Halau Hula 'O Kahikilaulani - Kumu Nahokuokalani Gaspang
アンクル・ジョージ・ナオペの後継者として認知されていたレイ・フォンセカさんの急逝後、彼の後を次いでクムになったナホクさんが率いておられます。
ナホクさん、私が初めてお会いした時にはKTA(※ヒロの大型スーパー)で買い物している地元の男っぽいオバチャンといった風情でまったく身なりを構っていなかったのに、数年前から華麗なる変身を遂げ、現在は実に見目麗しい女性でいらっしゃいます。
一体彼女にどんな心境の変化があったのだろうか…。いずれにしても、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」という名言を信奉する私としては、彼女の華麗なる変身はまことに喜ばしいことです。
ちなみに初めてお会いした際、ナホクさんはマミちゃんの踊りが尋常の日本人らしからぬことを一瞬で察知し、「誰に習ったの? ルカ&ルイス?なるほど!!」と見抜いた慧眼の持主でもいらっしゃいます。
カヒコ:"Ka 'Oi O Na Pua"。リリウオカラニ女王を讃えています。
レイさん時代を彷彿とさせる振付でした。衣装も都会的な洗練や流行の先端とは違いますが、懐かしさを感じられて良いですね。
アウアナ:"Hilo E"。王道の衣装で王道のウリウリです。
ココはもう迂闊に流行を追ってないのが逆に良いよね。王子パンツもこんなデザインだし(笑)。
でも昔からやっている人間にとっては、こういう古き良き風情もたまに観れば嬉しいものでして、マミちゃんのイリマフラスタジオを良くご存知のナホクさんであれば(彼女の年代から言って、ちょうど青春時代がイリマ全盛期だったに違いありません)、そういうノスタルジックなものの良さも良くご存知なのだと思います。
カイホイのウリウリは素晴らしかったです。
カイホイではウリウリを持ち、メレはウリウリを下に置いて踊るという珍しいパターンだったのですね。
相変わらず楽しい振付だったし、ココもやっぱり好きだなあ。
(19) Halau Kekuaokala'au'ala'iliahi - Kumu 'Iliahi & Haunani Paredes(カーネ)
近年メリモで拝見するようになったマウイ島のお教室です。
カヒコ:"E Ho'i Ka Nani I Moku'ula"。マウイ島の神聖な場所モクウラについて歌われているチャントです。
現場で取ったノートを見ると「レベルの高いことをスピード感たっぷりに踊っているのが凄い」とありました。イリアヒさんは個人的にはまったく存じ上げませんが、衣装にも振付にも意欲的なものが感じられて注目しているお教室の一つです。
アウアナ:"Kuahiwi Nani / Haleakala Hula Medley"。アウアナでもマウイ島をテーマにしたのですね。
ピンク一色の衣装の可愛さと、野球部員のような髪型のギャップが面白いなあ(笑)。
ココは最後のクム登壇でもイリアヒさんが「ユニークと言えば聞こえは良いけれど」的なほとんど漫才師のような服装で出て来たりして、ファッションセンスがいまいち良く掴めない部分があります。まあ基本的にお洒落だし豪華なのだと思いますが…。
(20) Halau Na Lei Kaumaka O Uka - Kumu Napua Greig
今年2月に宇都宮にもお越しになったナプアさんのお教室です。
ナプアさんと言えば彼女のヒット作Lawakuaで歌われているお姉さんと一緒にお教室を率いていたはずなのですが、どうも今はそれぞれ別のお教室をお持ちのようですね。
実はナプアさんを初めて拝見したBSの番組でお二人が一緒に踊っているのを観た際、「ここまで踊り方が違うのでは一緒にお教室を運営するのは難しかろう」と思った記憶がとても強いので、個人的にはこれで良かったんじゃないかしら、と思ったりします(じっさいに何故別れたのは存じ上げませんけれどね)。
そして、やはり私はナプアさんの方が圧倒的に好きだったことが改めて良く分りました。
というか、このお教室の「個人的に好きな要素」は大体ナプアさん由来の(というか彼女の師であるジョニさんの)ものだったというのが、今年のナプアさんのところの演技を観てハッキリした印象です。
カヒコ:"E Ho'i I Ka Nani I Mana"。ナプアさんのひいお祖父さんにあたる方がエマ王妃と縁があったようですね。その関係でこのチャントを選んだらしいです。
ともあれカヒコの衣装としてはこれ以上ないくらいシルエットが綺麗ですっきりとまとまっています。
レイポオやクーペエにレフアマモをふんだんに使いつつも、首のレイはボリュームを抑えているのも素敵です。
踊り方もソフトでダンサーの詠い方も美しく、こういうレベルに達せたダンサーなら是非とも詠いながら踊っていただきたい、と思ったものでした。
アウアナ:"I Waikapu Ke Aloha"。やはりマウイが舞台の歌です。
ちょっと、この衣装の可愛さは尋常じゃない。アシンメトリーな髪型も良いし、ブラウスのデザインも秀逸です。
そして、イリイリを使った踊りも素晴らしく女子力高し!!
ナプアさんの持ち味を最大限に発揮している印象です。かっわいいなあ~。
なんというか、師であるジョニさんとこのスタイルから色気を抜いた感じ(笑)。
で、またその中でも特にマナラニさんの踊りは良いよねえ、やっぱり。
ちょっとした顔の角度にも「おぬし、やるな」と言いたくなります。
こういう動きや表情がとても女の子っぽくて好きだわ。
(21) Keolalaulani Halau 'Olapa O Laka - Kumu Aloha Dalire
アロハ先生、今度は女性チームの登場です。
カヒコ:"Ka'ililauokekoa"。あの何とも幻想的な伝説を聞くにつけ一度は会ってみたいと思わずにはいられない(ムリだろw)カイリラウオケコアさんのお話です。
ダンサーが持っている物はやはり伝説に出て来る「竹の笛」と関連があるのでしょうか?
アウアナ:"E Ku'u Lei Pua Kenikeni"。フランク・ヒューエット師が若くしてこの世を去った息子さんに捧げた曲です。ううう、この話を書いただけで私は泣きそうです。私の持ちネタの一つである「細かすぎて伝わらないフランク師のHi'ilaweものまね」も自粛したくなるレベルで悲しい…。
ともあれアロハ先生のとこのワヒネと言ったら、私のお目当てはもちろんケオラさんです。
あああなんて色っぽいんでしょう。カメラも初っ端から彼女の事しか狙ってません。
この笑みがたまりません。あと私ももうちょっと眉毛削ってケオラさんみたいにしようかなあ(笑)。
彼女の視線の持っていき方が良いんだよねえ。
団体の中で見ても光ってるのですよ。
彼女のお姉さんであるカプアさんも一般的に言って綺麗なお顔なんですが、踊っている時の表情の魅力は比べ物になりません。やっぱり元の造作だけじゃないんですよね。
ストーキング画像ばかりではアレなので(笑)全体の写真も載せておきます。
ただこの最後のシーンというか顔ぶれ……
アロハ先生としては、「私たちのミスアロハフラの系譜に新たな一人が加わりました!」をやりたかったのだろうと思うと、涙を禁じ得ません
どうか悲しまないで!重要なのは結果ばかりじゃないって!特に今回は!!
(※以下裏部屋参照)
今年出たお孫さんには、ぜひ彼女のおばにあたるケオラさんの魅力を学び取ってまたリベンジしていただきたいです(さりげなく個人的好みを押し付けてどうする私w)。
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