舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

続・常磐音楽舞踊学院50周年記念 東京公演「イムア・未来へ」

2014-07-13 07:00:29 | ダンス話&スタジオM
前回の記事でご紹介した第一部が終わったところで、「ここで20分間の休憩を致します」とのアナウンスが流れました。


………ん? 20分間の休憩??
つうことは第二部は8時半からなのね。
って、公式サイトに「終演予定:8時半」って書いてあったじゃーーーん!!!



と、思わず心の中で激しくツッコんでしまいました(笑)。
まあ、こんな事もあろうかとこの日は会場から徒歩10分程度のホテルを取ってありましたので無問題

今回のに限らず、ライヴ物はまず定刻どおりに終わるって事はないっすね。しかも大抵遅れるね。
昔、横浜アリーナで石井竜也氏のソロライヴが行われた際、激しく時間が押してしまったせいで「ここからアンコール=米米クラブ再集結のスペシャルステージ!!!」というとんでもない山場で会場を後にしなきゃならなかった時は、も~マジで泣きましたよ
アレ以来、夜のライヴの際は絶対に日帰りじゃ行かぬ事にしとります。
どっちみち、子連れの身の上になってからは日帰りするフットワークも体力ももはや無い…


ともあれ、20分の休憩を挟んで第二部がスタート。
まずはこの公演の最大の目玉とも言えるハワイからのゲストによるスペシャルステージです!!!




改めて豪華ゲストダンサー陣をご紹介します。
チンキー・マーホエさん
ブレイン・キアさん
ムーン・カウアカヒさん
ケアラ・チンさん
デレック・ヌウヒヴァさん
ジョン・ナキさん


このそうそうたる顔ぶれの共通点と言えば、ダリル・ルペヌイ師、そしてメン・オブ・ワイマープナです!!!


ワイマープナ。それはもう数十年前、まだメリーモナークが自由とパワーとチャレンジ精神に溢れていた頃、カリスマクムであるダリル師が率いていた伝説のチームです。
ダリル師の創ったプリミティヴで力強いフラを受け継いだお弟子さん達は、今まさにハワイの第一線で活躍しておられ、「おお、こちらのクムもワイマープナ!」と一目で分るスタイルのお教室ばかりです。

最初に載っているチンキー・マーホエさんは、去年と今年のメリーモナークの男性部門で見事入勝を果たしました。
もちろんカヒコは一目でダリル師直伝と分るドSな………もとい、戦士のように勇猛果敢なフラでした。

今回の公演の出演者以外の有名クムとしては、メリモ審査員をはじめとしたコンサバな皆様から叩かれても叩かれても決してひるまない反骨精神の持主、マーク・ケアリイ・ホオマル様や、個人的には最もダリル師に近いと思っているケカイオカヒキの前クム、故オブライアン・エセルさんなどがいらっしゃいます。


今さんざん述べて来たようにワイマープナはカヒコにおいて有名ですが、私は実をいうとワイマープナのアウアナもけっこう好きだったりします。
古代の戦士を彷彿とさせるモロ体育会系なカヒコから一転、アウアナはどこまでも軽やかで楽しそうで、遊び心を感じさせるスタイルなのですね。
メリモ記事の時にお話ししたチンキーさんの蛙フラなど、その精神を如実に受け継いでいると思います。


昨年はメリーモナークが50周年という事で特別な前夜祭が行われ、その際にワイマープナの皆さんもご出演されました。
今や第一線で活躍するクムやミュージシャンとなったメンバーが再び集まり、それをご本人達が心から楽しんでいらっしゃるのが伝わってくる男子校の同窓会のような雰囲気の中、かつての姿を偲ばせるワイマープナ・スタイルのフラで5,000人の観客を魅了してくださいました。




その時のステージの模様です。今回出演された方の姿も見えますね。




最後に全員集まった姿はホントに楽しそう!
いつも「オレそーいうガラじゃねーし」な態度のマーク様まで一緒にニコニコしてはしゃいじゃってます(笑)。
実にゴージャスな同窓会です。


そして今回の記念公演は、ほとんどこのワイマープナ同窓会の再現のようでした!!

もうね、私ゃこのプログラムを開いた瞬間に「ぬおおおお、ワイマープナ再演キタコレ」と思ったもんですから、本当にそのとおりのステージでマジ感動しました。
あの日見たのと同じ紫の衣装をまとった6名の姿が見えた時には興奮しましたよ~


今回はアウアナばかり(っつーか正直、大御所と言える皆さんにあの下手なスポーツよりも運動量の過激なワイマープナの体育会系カヒコを再現しろって、そんなそれこそドSな要求は私には出来んw)たっぷりと踊ってくださいました。
メリモの時のようにチンキーさんのお好きなR指定ソングをあからさまに踊ってくださるかしらと思ってたら、あんがい何の含みも無いご当地ソングとか、恋愛モノでも至って健全なクウホアどまりでした(爆)。


それにしても全員、流石としか言いようの無い見事なフラでしたな。
チンキーさんの隅々まで魅せどころを熟知したフラ、ムーンさん(マカハサンズのメンバーとして有名ですがクムフラでもあります)の紳士然としたフラなど、どなたを見ても素晴らしかったです。
皆さん素敵だったので難しいけど、個人的に一番好みだったのはケアラ・チンさんかなあ。ワイマープナらしい男性的な踊り方の中にも、ちょっとした間の取り方や姿勢、顔のつけ方に品の良さが漂っているところが好きです。


しかし懸念事項が一つ………。
このゲストコーナー、私みたいに出演者が誰なのか分っている観客にしてみれば垂涎必至の豪華きわまりないステージだったけど、ハワイのフラ界について知らない人にとっては、この凄さが伝わらなかったんじゃなかろうか。

案じたとおり、どこぞの掲示板で欲を言えば2部最初のゲストの男性フラが長すぎたかな? MCが「次の曲は・・・」と紹介されると「まだあんの?」と思っちゃいましたという書込みを見つけてしまい、どどーーーーーーーーんと鬱状態の私です


あれは………あれはただの「男性フラ」じゃないんですよーー!!!
そらも~すっごい人達が踊っていたんですよおーーーー!!!!!



ダリル師のスタイルはイリマフラスタジオとは全く異なりますし、一応女の端くれである自分とは無関係の男性フラとはいえ、今回出演された皆さんの踊りから学ぶべき事はあまりにも多く、遠い2階席から必死で顔の角度とかの研究を試みつつ凝視していた自分としては、むしろ「次の曲は…」といわれる度に「よっしゃ!」だったんで、同じ会場でも観客の温度がこうも違うものか………と痛感致しました。


まぁでも、掲示板にお書きになった方が感動なさった演目で、私の方はウトウトしたり毒を交えたツッコミを入れたりしていたのかもしれませんから、数千人の観客が皆楽しめる舞台にする為には、そういう多種多様のストライクゾーンを設ける事がプロデューサーの腕前なのかもしれません。
つまり、ディープなフラ畑の人が納得する玄人好みの演目も、そうでない人が楽しめる懐の広い演出も、両方必要だってことですね。
これは勉強になったぞ。


はううう、しまった、ワイマープナ同窓会で興奮し過ぎてもう4,000字一歩手前だ(笑)。
7時も過ぎてしまった事ですし、今日はここらが潮時か……。

てえことで明日、まさかの第三弾に参ります。
よろしかったらおつきあいくださいまし



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