千里の道も一歩から。
コレ、私の大好きな言葉です。
頑張らなくちゃならない時に、何よりも励みになるんですね。
かつてテストの一夜漬けをした時、今のように発表会の準備に追われている時、何度この言葉を自分に言い聞かせて乗り越えて来たか分りません。
で、この「千里の道も一歩から」というのは、フラにも大いに当てはまると私は思います。
あたかもキーラウエアで祈りを捧げるように、小さな石をひとつずつ積み重ねていって、じょじょに自分のフラという物が形作られてゆく。
ダンスとしての側面だけ見ると、フラは余分なものを削ぎ落としてゆく「彫刻型」だと私は思っておりますが、フラを見る目、フラとそれを取り巻くハワイ文化全体の知識、そういったものを総合的に見ると、根気強く積み重ねていく作業ではないかという気がします。
といっても、フラが取っ付きにくいかといったら、そんな事は決してありません。
真に大変なのは、イキナリ急な山道を登れと言われてしまうような事でしょう。
その点フラは、何も無いまっさらな地面に一個目の石を置く事から始めるわけですから、誰でも簡単に始められますし、自分のペースで進められるのが魅力です。
ですから、石を積み重ねる作業を大変だと思わないで欲しいのです。
一個ずつの石が小さくてもいい。高い山にしようとも思わなくていい。
なので、どんなにのんびりでも着実に積み上がっていく事を楽しむ気持で、気楽に気長に取り組んでいただきたいのです。
我々指導者は(少なくとも我々スタジオMは)、生徒さんの歩みがのんびりだろうと、休み休み作業していようと全く気にしません。
もちろんどんどん向上しようとするのも良い事だけれど、個人個人のペースというものがありますからね。何も全員揃って必死で駆け上がる必要は無いんです。
間違った方向にだけは行かないように気を配りつつ、皆さんが楽しく積み重ねていくのをお手伝いしたい。そういう思いで日々のレッスンをしております。
そんなわけでウチの生徒さん達に対しては、もし自分がレッスンを休みがちだったり、同じクラスの人に比べて覚えが悪いと自分で思っていたりしても無問題だから、「これが自分のペースだ」と自信を持って取り組んで欲しいと思ってます。
歩みを完全に止める事さえしなければ、どんなにゆっくりでも必ず積み重なっていくものです。
……と、な~んでガラにも無くぽえむみたいな口調で語っちまったかと申しますと。
ついさっき、とあるフィットネスフラ(笑)の解説を見て、ヘタヘタと力が抜けてしまったからなんですね。
あまりにも力が抜けてしまい、いつもの毒舌口調からはほど遠いヌルい言い回しで1,000字近く書いてしまいました。
いやいやいや、書いてある事は100%本当の本音なんですけどね。私ゃ嘘はつけない性分なんで。
フィットネスフラ(笑)なるモノに関しては言ってやりたい事が山のようにあるのでまたの機会に譲りますけれども、今回私がスルーできなかったのは、ソレの開発の経緯ってヤツです。
曰く、「本物のフラは継続するのが難しい。だから一回ポッキリで出来るお手軽な○○○○ハ(※プログラム名)を開発しちゃいましたっ☆(ドヤァ」
オイィィィィィィィィ!!!!!
一回ポッキリで出来るフラがあってたまるかアァァァァァ!!!!!(怒)
「○○○○ハ」の最後の「ハ」は呼吸のhaだとか偉そうに言ってましたが、違うだろ。ため息のハ~だろ。
あ、あのねえ…(ピクピク←怒りで震えている)…フラは積み重ねあってこその踊りなのですよ。
そして、その積み重ねこそが「フラの楽しさ」なのです。
誰も「手編みのセーターを3分で作りたい」なんて思わないでしょ。
なんでわざわざ大変な思いして手編みのセーターを作るのかっていったら、けっきょくは手編みのプロセス自体が楽しいからなんですよ。
手編み作業なんて面倒くせえと思うような人は、最初から編んだりしないで市販品を買うでしょ。
フラだって同じです。
少しずつ積み重ねていくことで深みのあるフラが出来上がっていくわけで、そのプロセスがあるからこそのフラなのです。
肝心なプロセスをすっ飛ばして、お湯を注いで3分みたいな感じで作ったって、それはもはやフラじゃない。
南洋風エアロビだ。
いえ別に、「南洋風エアロビ」を名乗ってくれりゃ何やったって構わないんですよ、ちょうど「ラテンエアロ」という名前のラテンとはほぼ無関係の運動があるのと同じようにね。
迂闊に「フィットネスフラ」みたいに名称に「フラ」と入れたり、「○○○○ハ」みたいにハワイ語の単語を(どんなに簡単な単語であっても…2語構成ですがいずれもすでにウチの2歳児の語彙に入っている語です)みだりに使ったりせず、「これはフラやハワイの文化とは無関係の別物だ」という事をハッキリ示すべきです。
これをお読みになっている方の中には、これからフラを始めたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、フィットネス要素を取り入れた代物はもはやフラとは別物です。
フラの体験代わりにそれをやってみようと思っても、ヘの役にも立たないのでご注意ください。
その辺りを理解した上で、運動と割り切ってやる場合も、「これはフラではない」という事を大前提として弁えておかないと、もし今後ホンモノのフラを知る人と接する機会があったとき、「私フラやっているの!ほらっ!」と披露した事によってあなたの人生の1ページに黒歴史の赤っ恥が発生してしまいます。十分お気をつけください。
件の記事には、「フラ用スカートを穿いて踊ると気分はアロハ~」とか書いてありましたが、そんなの穿いたらまるっきりフラを踊っているような気になってしまいますから、絶対に穿かない方がいいです。
もっとこうエアロビに相応しい、ハイレグのレオタードの下に短いスパッツ&テカテカベージュタイツとか、小物使いはレッグウォーマーとパイル地のヘア&リストバンド…って、エアロビのイメージが'80年代で止まっててすみません(笑)。
ともかく「あくまでもこれは運動」と割り切る事が大切です。
本物のフラと南洋風エアロビの両方をやっている方も同様です。
フラと他ジャンルのダンスが全くの別物であり、混合するとヘンテコなものになってしまうのと同じで、全く別のジャンルと考えた方が賢明です。
本物のフラを見分ける「見る目」があれば両方やっても大丈夫です。…たぶん(笑)。
ちなみに、本物のフラにも健康効果はちゃんとありますよ。
私や母マミちゃんがこんな体型なのに一切腰や膝の痛みと無縁なのが良い証拠です(笑)。
その辺りに負担のかからない姿勢や、その周囲の筋肉を鍛える動きが多いからですね。
とはいえ、これは言ってみれば嬉しいオマケとも言うべきモノです。
フラの真髄は学べば学ぶほど美しい世界が見えてくる奥深さにこそあるもの。ぜひ、フラの芸術面での美しさ、文化面でのすばらしさを「本物のフラ」で味わってくださいね。
コレ、私の大好きな言葉です。
頑張らなくちゃならない時に、何よりも励みになるんですね。
かつてテストの一夜漬けをした時、今のように発表会の準備に追われている時、何度この言葉を自分に言い聞かせて乗り越えて来たか分りません。
で、この「千里の道も一歩から」というのは、フラにも大いに当てはまると私は思います。
あたかもキーラウエアで祈りを捧げるように、小さな石をひとつずつ積み重ねていって、じょじょに自分のフラという物が形作られてゆく。
ダンスとしての側面だけ見ると、フラは余分なものを削ぎ落としてゆく「彫刻型」だと私は思っておりますが、フラを見る目、フラとそれを取り巻くハワイ文化全体の知識、そういったものを総合的に見ると、根気強く積み重ねていく作業ではないかという気がします。
といっても、フラが取っ付きにくいかといったら、そんな事は決してありません。
真に大変なのは、イキナリ急な山道を登れと言われてしまうような事でしょう。
その点フラは、何も無いまっさらな地面に一個目の石を置く事から始めるわけですから、誰でも簡単に始められますし、自分のペースで進められるのが魅力です。
ですから、石を積み重ねる作業を大変だと思わないで欲しいのです。
一個ずつの石が小さくてもいい。高い山にしようとも思わなくていい。
なので、どんなにのんびりでも着実に積み上がっていく事を楽しむ気持で、気楽に気長に取り組んでいただきたいのです。
我々指導者は(少なくとも我々スタジオMは)、生徒さんの歩みがのんびりだろうと、休み休み作業していようと全く気にしません。
もちろんどんどん向上しようとするのも良い事だけれど、個人個人のペースというものがありますからね。何も全員揃って必死で駆け上がる必要は無いんです。
間違った方向にだけは行かないように気を配りつつ、皆さんが楽しく積み重ねていくのをお手伝いしたい。そういう思いで日々のレッスンをしております。
そんなわけでウチの生徒さん達に対しては、もし自分がレッスンを休みがちだったり、同じクラスの人に比べて覚えが悪いと自分で思っていたりしても無問題だから、「これが自分のペースだ」と自信を持って取り組んで欲しいと思ってます。
歩みを完全に止める事さえしなければ、どんなにゆっくりでも必ず積み重なっていくものです。
……と、な~んでガラにも無くぽえむみたいな口調で語っちまったかと申しますと。
ついさっき、とあるフィットネスフラ(笑)の解説を見て、ヘタヘタと力が抜けてしまったからなんですね。
あまりにも力が抜けてしまい、いつもの毒舌口調からはほど遠いヌルい言い回しで1,000字近く書いてしまいました。
いやいやいや、書いてある事は100%本当の本音なんですけどね。私ゃ嘘はつけない性分なんで。
フィットネスフラ(笑)なるモノに関しては言ってやりたい事が山のようにあるのでまたの機会に譲りますけれども、今回私がスルーできなかったのは、ソレの開発の経緯ってヤツです。
曰く、「本物のフラは継続するのが難しい。だから一回ポッキリで出来るお手軽な○○○○ハ(※プログラム名)を開発しちゃいましたっ☆(ドヤァ」
オイィィィィィィィィ!!!!!
一回ポッキリで出来るフラがあってたまるかアァァァァァ!!!!!(怒)
「○○○○ハ」の最後の「ハ」は呼吸のhaだとか偉そうに言ってましたが、違うだろ。ため息のハ~だろ。
あ、あのねえ…(ピクピク←怒りで震えている)…フラは積み重ねあってこその踊りなのですよ。
そして、その積み重ねこそが「フラの楽しさ」なのです。
誰も「手編みのセーターを3分で作りたい」なんて思わないでしょ。
なんでわざわざ大変な思いして手編みのセーターを作るのかっていったら、けっきょくは手編みのプロセス自体が楽しいからなんですよ。
手編み作業なんて面倒くせえと思うような人は、最初から編んだりしないで市販品を買うでしょ。
フラだって同じです。
少しずつ積み重ねていくことで深みのあるフラが出来上がっていくわけで、そのプロセスがあるからこそのフラなのです。
肝心なプロセスをすっ飛ばして、お湯を注いで3分みたいな感じで作ったって、それはもはやフラじゃない。
南洋風エアロビだ。
いえ別に、「南洋風エアロビ」を名乗ってくれりゃ何やったって構わないんですよ、ちょうど「ラテンエアロ」という名前のラテンとはほぼ無関係の運動があるのと同じようにね。
迂闊に「フィットネスフラ」みたいに名称に「フラ」と入れたり、「○○○○ハ」みたいにハワイ語の単語を(どんなに簡単な単語であっても…2語構成ですがいずれもすでにウチの2歳児の語彙に入っている語です)みだりに使ったりせず、「これはフラやハワイの文化とは無関係の別物だ」という事をハッキリ示すべきです。
これをお読みになっている方の中には、これからフラを始めたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、フィットネス要素を取り入れた代物はもはやフラとは別物です。
フラの体験代わりにそれをやってみようと思っても、ヘの役にも立たないのでご注意ください。
その辺りを理解した上で、運動と割り切ってやる場合も、「これはフラではない」という事を大前提として弁えておかないと、もし今後ホンモノのフラを知る人と接する機会があったとき、「私フラやっているの!ほらっ!」と披露した事によってあなたの人生の1ページに黒歴史の赤っ恥が発生してしまいます。十分お気をつけください。
件の記事には、「フラ用スカートを穿いて踊ると気分はアロハ~」とか書いてありましたが、そんなの穿いたらまるっきりフラを踊っているような気になってしまいますから、絶対に穿かない方がいいです。
もっとこうエアロビに相応しい、ハイレグのレオタードの下に短いスパッツ&テカテカベージュタイツとか、小物使いはレッグウォーマーとパイル地のヘア&リストバンド…って、エアロビのイメージが'80年代で止まっててすみません(笑)。
ともかく「あくまでもこれは運動」と割り切る事が大切です。
本物のフラと南洋風エアロビの両方をやっている方も同様です。
フラと他ジャンルのダンスが全くの別物であり、混合するとヘンテコなものになってしまうのと同じで、全く別のジャンルと考えた方が賢明です。
本物のフラを見分ける「見る目」があれば両方やっても大丈夫です。…たぶん(笑)。
ちなみに、本物のフラにも健康効果はちゃんとありますよ。
私や母マミちゃんがこんな体型なのに一切腰や膝の痛みと無縁なのが良い証拠です(笑)。
その辺りに負担のかからない姿勢や、その周囲の筋肉を鍛える動きが多いからですね。
とはいえ、これは言ってみれば嬉しいオマケとも言うべきモノです。
フラの真髄は学べば学ぶほど美しい世界が見えてくる奥深さにこそあるもの。ぜひ、フラの芸術面での美しさ、文化面でのすばらしさを「本物のフラ」で味わってくださいね。