限界

二人目の客が長いのを持ってきた。
かなり臭くて、クリームをたくさんつけた。
時間内に終わるのか、なんだか憂鬱なきぶんだった。
サイレンの音がして、店の前が騒がしくなった。

雨でも

何もない。
何もないから、時計を見ている。
時間は、誰に頼めば、とめられるのだろう。
夜まで長い。

S氏

Sの話は長いので携帯を耳から離して、窓の外を見た。
茶沢通りのなんとなく普段ぽい人たちの顔が
懐かしく思えた。
場所は、Sの３番目のマンション、約束は、１２時だった。