仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

二人

2007年06月20日 12時58分50秒 | Weblog
ここにいるのは、誰だろう。
作り笑いを浮かべて、肯いている。
以前は意図的に笑っている自分に気付いていた。
今は、そのことすら忘れている。
しばらくして、微笑の自分に気付く。
ショーウィンドウに映る自分、走り出した電車の窓に映る自分、
どれもこれも、同じ顔をしている。
中身のない顔。
嫌悪感が自分を縛りつけ、吐き気が足元から這い上がる。
誰だろう。ここにいるのは、
握られた手を握り返しても、心の仲までは届かない。
猿より愚かな自分。

人がいたら

2007年06月18日 14時21分07秒 | Weblog
なんでもない事だけど
なんだかとも大切なことを忘れているようだ。
不信感はいつものようにやって来て、
あいつの顔を覗き込んだ。
いつもとかわらに顔なのに、見ていると吐き気がしてきた。
何が欲しくて、今日、昨日から一緒にいるんだろう。
することはしても、何もない。
何も感じない。

2007年06月13日 13時37分53秒 | Weblog
朝から眠って今目が覚めた。
救急車のサイレンか、パトカーか、
けたたましくこだまするビルの間の仁の部屋
仁の獣のような臭いがしている部屋
体の中で何かが動いた。
一人でいるのが怖い。
割れた鏡に映る顔はもう若くないって言ってる。
苦いタバコを噛んで、唾を吐き出す。
今、今、誰かと居たいのに、