仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

Sから

2007年08月31日 17時36分10秒 | Weblog
何しに来たんだろう。
Sはまだ来ない。
暇すぎる。
やめたい。
新しい料理はもうできているのに。
ためらうことなんか無い。
いつも、そのままでいたい。
海は静かに闇に消えて、

2007年08月28日 18時52分06秒 | Weblog
たぶん、人の声
静過ぎる雑音の中で
僕は聞き取れない声を探している。
一番近い人
そして、一番遠い君
蠢く欲望と裏腹の微笑み
スーと左腕の裏側に爪の痕を付けて
痛いっ、と聞く君
目に見えない血の色が僕を苛立たせる
もういいだろう
もういいだろう
装置のような身体が
激しく息づく
僕が僕でいられるように
君が服を剥ぐ

確かに自由だ

2007年08月20日 14時04分53秒 | Weblog
僕は自由だ。何も欲しいものはない。
時間がただ、過ぎてゆく。
人間はどれくらい生きたら、神様にもういいよって言われるのだろう。
仁が僕の後ろから突然、ズボンを下げた。
ぐっと腹の辺に左手を回して、右手でベルトを外して。
僕はくの字になって小さな冷蔵庫の上に手を付いた。
体に何か電気が走って、何かを期待して、僕は動けなくなった。
仁の指が、僕の尾骶骨と穴の間を刺激した。
仁のリズム、不規則な規則が突然の行為の中で僕を壊しいく。
濡れるはずのない穴が湿ってきた。
仁は皮のパンツをズリ下ろした。
僕の足にはズボンの足枷がまとわり付き、左手の力と仁の腹の筋肉で上下にしか動けなかった。