ヒカルとミサキは、最後の配達に、マサルをはじめ担当している者らが軽トラを出発させるまで、「ベース」にとどまった。
仁もヒデオも、諏訪からの人間は今日一日こちらに残り、今後のことをなんとなくだが決めようということだった。
マーもキーちゃんもマリコも、ミサキに聞きたいことが山ほどあった。
ミサキもヒカルも皆と話したいことが山ほどあった。
時間が許す限り、皆は新しい「ベース」について話をした。
ヒカルは、不動産屋が行ったことを気にかけていた。
「グリーンベース」のブランド名をいかすのなら、会社組織にするのは強みになると進言した。
ミサキも同様なことを考えていた。
無農薬で化学肥料を一切使わない野菜、「グリーンベース」を自分の店で販売できないかと考えている。
取引を円滑に行うためには、会社組織にしてもらったほうが、自社の幹部やお偉方を説得しやすいとも言った。
「会社かー。」
「その手の知識がないものね。」
「そんなには難しくないと思うよ。大学で勉強してみて、会社のほうが何かと便利なところもあるよ。」
「そうなんだ。」
「諏訪での活動が軌道に乗ったら、そのへんも考えようか。」
「そうじゃなくて、今だから会社にしたほうがいいと思うんだよ。」
「どうして。」
「車の購入にしても、経費になるし。・・・・」
「無理はしなくていいと思うわ。でも、考えてみてね。電話でも、手紙でも、何でもわからない時は連絡して、小西さんや叔父や、プロに聞くから。」
そんな話をしているうちに時間が過ぎ、二人は市川の駅に向かった。
マーは大地の力についてミサキに手紙を書くといった。
アキコもマサミもリツコもキヨミも、ミサキとヒカルの今回の「ベース」への復活を非常に喜んだ。
今まで遠慮がちだった二人への連絡が、今度は安心してできると喜んだ。
ヒデオの車に乗り込む二人に皆が手を振った。見えなくなるまで手を振った。
二人はマサルにも会いたかった。時間が許さなかった。
仁もヒデオも、諏訪からの人間は今日一日こちらに残り、今後のことをなんとなくだが決めようということだった。
マーもキーちゃんもマリコも、ミサキに聞きたいことが山ほどあった。
ミサキもヒカルも皆と話したいことが山ほどあった。
時間が許す限り、皆は新しい「ベース」について話をした。
ヒカルは、不動産屋が行ったことを気にかけていた。
「グリーンベース」のブランド名をいかすのなら、会社組織にするのは強みになると進言した。
ミサキも同様なことを考えていた。
無農薬で化学肥料を一切使わない野菜、「グリーンベース」を自分の店で販売できないかと考えている。
取引を円滑に行うためには、会社組織にしてもらったほうが、自社の幹部やお偉方を説得しやすいとも言った。
「会社かー。」
「その手の知識がないものね。」
「そんなには難しくないと思うよ。大学で勉強してみて、会社のほうが何かと便利なところもあるよ。」
「そうなんだ。」
「諏訪での活動が軌道に乗ったら、そのへんも考えようか。」
「そうじゃなくて、今だから会社にしたほうがいいと思うんだよ。」
「どうして。」
「車の購入にしても、経費になるし。・・・・」
「無理はしなくていいと思うわ。でも、考えてみてね。電話でも、手紙でも、何でもわからない時は連絡して、小西さんや叔父や、プロに聞くから。」
そんな話をしているうちに時間が過ぎ、二人は市川の駅に向かった。
マーは大地の力についてミサキに手紙を書くといった。
アキコもマサミもリツコもキヨミも、ミサキとヒカルの今回の「ベース」への復活を非常に喜んだ。
今まで遠慮がちだった二人への連絡が、今度は安心してできると喜んだ。
ヒデオの車に乗り込む二人に皆が手を振った。見えなくなるまで手を振った。
二人はマサルにも会いたかった。時間が許さなかった。