ゴミ袋もない。
ゴミをどこに捨てるんかもわからない。
床に転がっている小銭を拾って外に出た。
どこにでもある取り残された場所だった。
近くには、新築のマンションが何棟も建設中だった。
それでも、そこの周りは木造のアパートが密集していた。
しばらく歩くと雑貨屋があった。
ゴミ袋を探しているとおばさんが声をかけてきた。
「何さがしてるの。」
いつもの目ではなかった。
着ている物が違うからだろうか。
「ゴミ袋。」
おばさんが持ってきてくれた。
小銭でたりた。
臭いは気にならなかった。
どうでもよかった。
使用済みのはティッシュだけが気になった。
ゴミ袋を部屋に持ち帰って、使用済みのティッシュを拾った。
一つ目のゴミ袋がいっぱいになった。
すると、ほかのゴミも気になり始めた。
頭の隅で桜上水のマンションの部屋がよみがえった。
はは、同じだ。
何もする気はなかったのだが。
食べかけのパンや箸が突っ込まれたままのカップラーメン、湿ってカビたポテトチップス。
二つ目がいっぱいになった。
シミのついたパンティー、黄ばんだブラ、避けたストッキング、カビたティーシャツ。
三つ目がいっぱいになった。
第一層目を取り去ると第二層目が待っていた。
十枚あったゴミ袋はすぐになくなった。
また、雑貨屋に行った。
そんなことは初めてだった。
部屋がきれいになるのが面白かった。
部屋の半分以上がゴミ袋でいっぱいになった。
どこに捨てていいのかわからなかった。
雑貨屋のおばさんに聞いた。
「どこのアパートだい。」
そとにでて、指差した。
「大家さんに聞いてないのかい。あそこなら、裏手にゴミ置き場があるよ。あそこの大家さんは面倒見がいいから。」
礼を言って戻った。
さすがに全部は出せなかった。
三分の一くらいを捨てた。
それでもゴミ置き場はいっぱいになった。
ゴミをどこに捨てるんかもわからない。
床に転がっている小銭を拾って外に出た。
どこにでもある取り残された場所だった。
近くには、新築のマンションが何棟も建設中だった。
それでも、そこの周りは木造のアパートが密集していた。
しばらく歩くと雑貨屋があった。
ゴミ袋を探しているとおばさんが声をかけてきた。
「何さがしてるの。」
いつもの目ではなかった。
着ている物が違うからだろうか。
「ゴミ袋。」
おばさんが持ってきてくれた。
小銭でたりた。
臭いは気にならなかった。
どうでもよかった。
使用済みのはティッシュだけが気になった。
ゴミ袋を部屋に持ち帰って、使用済みのティッシュを拾った。
一つ目のゴミ袋がいっぱいになった。
すると、ほかのゴミも気になり始めた。
頭の隅で桜上水のマンションの部屋がよみがえった。
はは、同じだ。
何もする気はなかったのだが。
食べかけのパンや箸が突っ込まれたままのカップラーメン、湿ってカビたポテトチップス。
二つ目がいっぱいになった。
シミのついたパンティー、黄ばんだブラ、避けたストッキング、カビたティーシャツ。
三つ目がいっぱいになった。
第一層目を取り去ると第二層目が待っていた。
十枚あったゴミ袋はすぐになくなった。
また、雑貨屋に行った。
そんなことは初めてだった。
部屋がきれいになるのが面白かった。
部屋の半分以上がゴミ袋でいっぱいになった。
どこに捨てていいのかわからなかった。
雑貨屋のおばさんに聞いた。
「どこのアパートだい。」
そとにでて、指差した。
「大家さんに聞いてないのかい。あそこなら、裏手にゴミ置き場があるよ。あそこの大家さんは面倒見がいいから。」
礼を言って戻った。
さすがに全部は出せなかった。
三分の一くらいを捨てた。
それでもゴミ置き場はいっぱいになった。