諏訪からの連絡があった。
農地の整備をするために人手がほしい、というものだった。しかし、市川も日常の作業がいそがしくて、なかなか、難しかった。地元からの参加者は、三人ほど、ライブのときから住み着いたの四人ほど、そのうち東京近郊を離れてもよいと言うのが三人出てきた。マサルは自分も、諏訪の状況を見たかった。軽トラ二台に分乗して、諏訪に向かった。
諏訪ではおじいさんが大胆な行動に出ていた。ヒデオを隣のうちの納屋に案内した。小型のトラクターがあった。
「動くかい。」
だいぶサビていた。
「うーん、燃料を入れてみないとわからないけど・・・。使っていいんですか。」
その隣には小型の耕運機と脱穀機、田植え機があった。
「もう、つかってねえで、いいずらい。それより、動くかいね。」
「そんな大丈夫ですか。」
「昔はみんなで借りたり、貸したりしたもんだじ、使う人がきただで、使わしてもらいましょや。」
「はい。」
おじいさんは、大胆な人だった。何とか株式会社と書いてある事務所の裏手の車庫に行って、鎖を切った。何でもその地区に一軒だけあった建築会社だそうで、土木関連の仕事をしていたらしいが、倒産して夜逃げをしたらしい。
「ここのボウズがせ、けっこう遊んでいたもんで、つぶれただいね。みんな持っていかれたかもしらねけど。なんかあるかもしれんでね。」
あった。大型重機が置かれていたのだろうそこは、埃のたまり方が違っていた。そんな場所が、三箇所あった。そして、車庫の隅のほうにブルーシートに包まれ、トラロープでぐるぐる巻きにされた何かがあった。ヒデオが慎重に、トラロープを切って、中を確かめた。小型のユンボがあった。ヒデオはうれしかった。ユンボだったら、仁もヒデオも現場で使った経験があった。
が、動くのか、それより、使っていいのか。
おじさんは、そのことをおかまいなし、という感じだった。ヒカルがいないのが痛かった。ヒカルは皆の中では比較的、機械に明るかった。
マサルの到着、燃料の買出し、重なるときはいろいろ重なるものだ。
農地の整備をするために人手がほしい、というものだった。しかし、市川も日常の作業がいそがしくて、なかなか、難しかった。地元からの参加者は、三人ほど、ライブのときから住み着いたの四人ほど、そのうち東京近郊を離れてもよいと言うのが三人出てきた。マサルは自分も、諏訪の状況を見たかった。軽トラ二台に分乗して、諏訪に向かった。
諏訪ではおじいさんが大胆な行動に出ていた。ヒデオを隣のうちの納屋に案内した。小型のトラクターがあった。
「動くかい。」
だいぶサビていた。
「うーん、燃料を入れてみないとわからないけど・・・。使っていいんですか。」
その隣には小型の耕運機と脱穀機、田植え機があった。
「もう、つかってねえで、いいずらい。それより、動くかいね。」
「そんな大丈夫ですか。」
「昔はみんなで借りたり、貸したりしたもんだじ、使う人がきただで、使わしてもらいましょや。」
「はい。」
おじいさんは、大胆な人だった。何とか株式会社と書いてある事務所の裏手の車庫に行って、鎖を切った。何でもその地区に一軒だけあった建築会社だそうで、土木関連の仕事をしていたらしいが、倒産して夜逃げをしたらしい。
「ここのボウズがせ、けっこう遊んでいたもんで、つぶれただいね。みんな持っていかれたかもしらねけど。なんかあるかもしれんでね。」
あった。大型重機が置かれていたのだろうそこは、埃のたまり方が違っていた。そんな場所が、三箇所あった。そして、車庫の隅のほうにブルーシートに包まれ、トラロープでぐるぐる巻きにされた何かがあった。ヒデオが慎重に、トラロープを切って、中を確かめた。小型のユンボがあった。ヒデオはうれしかった。ユンボだったら、仁もヒデオも現場で使った経験があった。
が、動くのか、それより、使っていいのか。
おじさんは、そのことをおかまいなし、という感じだった。ヒカルがいないのが痛かった。ヒカルは皆の中では比較的、機械に明るかった。
マサルの到着、燃料の買出し、重なるときはいろいろ重なるものだ。