仁、そして、皆へ

そこから 聞こえる声
そして 今

もうそこにはもどれない

2011年09月16日 17時38分04秒 | Weblog
最後の収穫が終わった。
「グリーンベース」の市川からの配送は、明日が最後だった。

アキコの祖父の協力もあって、諏訪の「ベース」はそこでの活動が可能になった。
東京での拠点をどこに置くか、市場としてまとまりつつある世田谷が好ましかったが、
マサルの下北沢の部屋は使えなかった。
拠点の内容としては倉庫と車が置ける場所があればよかった。

ジミーさんが知り合いの倉庫というか、かつては、町工場だった場所が高井戸にあると教えてくれた。
環八から少し都心方向に入り、高速の下の側道から脇に入ったところだった。
ジミーさんのライブハウスに定期的に出演しているスグリさんの家だった。
スグリさんのお父さんが電子部品の工場をやっていたが、採算が合わなくなってやめた。
今は別の場所に住んでいて、二階の住居部にはスグリさんとバンドのメンバーの彼が住んでいるが
かつて工場だった一階は埃の中にうずもれていた。
マーとハルが下見に行った。
ずいぶん古い家だった。でも、庭は広かった。が、荒れ放題だった。スグリさんのバンドの車は裏の車庫に止めてあった。
車庫の横の鉄階段を上って、ノックをした。
「だれえー。」
力の抜けた声がした。
「あのジミーさんの紹介で・・・・。」
ドアが開いた。もうすぐ乳首の見えそうな大き目のトレーナーを着て、男物のトランクス姿のスグリさんがいた。
「あら、ビーエスのひとでしょ。普段はエロくないのね。」
「はあ。」
「きれいにしてくれるんなら。貸してあげる。」