マサルは何種類かあるブラシの中から、一番、毛の柔らかいハンディータイプのを取った。泡だった石鹸をブラシの先ですくって、ハルの右手を取った。マサルの左手の掌の中にハルの右手がすっぽりと入った。手の甲から腕にマサルは優しくブラシを動かした。
「くすぐったいよう。」
そういいながらも嬉しそうな顔でハルはマサルを見た。慌てて洗った顔には薄くマスカラの後が残っていた。化粧で武装しないハルの顔はあどけなさが残る可愛い顔だった。マサルは肩から胸元、反対の手と身体をのりだすようにして、ハルの肌にブラシをかけた。刺激は優しかった。皮膚の表面から電気のような信号が体の中を走り出した。強く刺すような刺激ではなかった。電気が一度、身体の中心に集まり、柔らかい刺激になって表層に戻ってくるような流れ、暖かな流れをハルは感じた。高揚は静かに始まった。
マサルはハルをかかえ上げ、バスタブに座らせた。背中を、胸を、自身を、優しいブラッシングが包んでいった。腕を上げ、脇を、バスタブに入り、腰を下ろしてハルの足を肩にのせ、太腿から足首にブラシを滑らせた。マサルはハルにブラシをかけながら、自分がしている行為が誰か他の人がしていることのように、遠くから見ているような不思議な感覚にとらわれた。
何故、ハルの身体を洗っているのだろう。
こうしてゆっくりと見るハルの身体は華奢だった。身体全体にあどけなさを感じた。一部分、発達したバストは別として。
動かすブラシを見ながら、マサルは懐かしさを感じていた。それはマサルが洗うのではなく、マサルがブラッシングをされている記憶だった。高校を卒業するくらいまで、風呂で清美さんがマサルの身体を洗ってくれた。マサルが十歳くらいの時に清美さんは見習いでマサルの家に来た。忙しい両親に代わってマサルの面倒を見ていた森口さんの下で働いていた。森口さんは子供のころからマサルを風呂に入れたり、公園に連れて行ったりしてくれた。遊び半分でマサルの入浴を担当するようになった清美さんは弟でもできたように楽しそうにマサルの身体にブラシをかけた。時々、遊びは別の方向に進みもしたのだが。
ブラシの感触は気持ちがよかった。小学校のころは清美さんも裸で入ってきた。年齢が進むにつれて、水着をつけるようになったのだが、それがかえっておかしなことになる原因になったのかもしれない。局部まで任せるマサルもその原因を作っていたのだろう。恋愛とはまった違う感覚で二人は性的な遊びを楽しんだ。今、ハルにブラシをかけながら、マサルはなぜか、楽しくなっていた。
「くすぐったいよう。」
そういいながらも嬉しそうな顔でハルはマサルを見た。慌てて洗った顔には薄くマスカラの後が残っていた。化粧で武装しないハルの顔はあどけなさが残る可愛い顔だった。マサルは肩から胸元、反対の手と身体をのりだすようにして、ハルの肌にブラシをかけた。刺激は優しかった。皮膚の表面から電気のような信号が体の中を走り出した。強く刺すような刺激ではなかった。電気が一度、身体の中心に集まり、柔らかい刺激になって表層に戻ってくるような流れ、暖かな流れをハルは感じた。高揚は静かに始まった。
マサルはハルをかかえ上げ、バスタブに座らせた。背中を、胸を、自身を、優しいブラッシングが包んでいった。腕を上げ、脇を、バスタブに入り、腰を下ろしてハルの足を肩にのせ、太腿から足首にブラシを滑らせた。マサルはハルにブラシをかけながら、自分がしている行為が誰か他の人がしていることのように、遠くから見ているような不思議な感覚にとらわれた。
何故、ハルの身体を洗っているのだろう。
こうしてゆっくりと見るハルの身体は華奢だった。身体全体にあどけなさを感じた。一部分、発達したバストは別として。
動かすブラシを見ながら、マサルは懐かしさを感じていた。それはマサルが洗うのではなく、マサルがブラッシングをされている記憶だった。高校を卒業するくらいまで、風呂で清美さんがマサルの身体を洗ってくれた。マサルが十歳くらいの時に清美さんは見習いでマサルの家に来た。忙しい両親に代わってマサルの面倒を見ていた森口さんの下で働いていた。森口さんは子供のころからマサルを風呂に入れたり、公園に連れて行ったりしてくれた。遊び半分でマサルの入浴を担当するようになった清美さんは弟でもできたように楽しそうにマサルの身体にブラシをかけた。時々、遊びは別の方向に進みもしたのだが。
ブラシの感触は気持ちがよかった。小学校のころは清美さんも裸で入ってきた。年齢が進むにつれて、水着をつけるようになったのだが、それがかえっておかしなことになる原因になったのかもしれない。局部まで任せるマサルもその原因を作っていたのだろう。恋愛とはまった違う感覚で二人は性的な遊びを楽しんだ。今、ハルにブラシをかけながら、マサルはなぜか、楽しくなっていた。