無農薬で栽培したブドウを化学的な物を加えずに造る自然なワイン、ヴァン・ナチュールを
南フランスのサンシニアンで造る、ヤニック・ペルティエの紹介です。
まだまだヤンチャな風貌の残る生産者のヤニックさんですが
実際は相当なエコの方で、畑の土壌の生態系(微生物など)を守るため
葡萄畑には極力トラクターは入れず、小さな耕耘機で作業をしていますし、
ワイナリーで使う車は、なんとナタネ油で走らせているそうです。
ナタネ油は、油を作る際に下の方に溜まるオリを含んだ部分(廃棄される部分) を
油の生産者から無料で譲り受けて使っているらしいです。
ワイナリーを訪問された日本のインポーターさんに話を聞くと、
走行中は想像以上にユニークな匂いがするそうです。
そんなエコ伝説が多数あるヤニック・ペルティエさんですが、
造っているワインは真っ当で、パリの自然派ワインをメインに提供するビストロ等でも
人気が高いです。
パリに「ラヴィニエ」というカリスマ的なワインショップがありますが、
(自然派ワインはもちろん、超高級ワインや生産量の少ないワイン、
各年代のビンテージ物も充実している物凄いワインショップです)
ラヴィニエから依頼されてショップのオリジナルワインも作っているそうです。
*ヤニック・ペルティエ/ロワズレ 2015(赤/グルナッシュ・サンソー) ¥4500-
”ロワズレ”は数百年前に地元で方言のように使われていた「小鳥」を意味するフランス語で、
小鳥のさえずりをイメージしたラベルにしたそうです。