TBA

(仮)

らしさ

2019-06-23 | 本と雑誌

 

わりと涼しい日。

ドクダミがそろそろしげってきたのをなんとかしたかったのに、起きるのが遅かった…

 

「ふしぎ発見」は少数民族。

前にドキュメント見てからは、こういうのもプロパガンダの一種かなあと思ってしまう。

まあ、寝てて見られなかったけど。

 

「新美の巨人たち」は見た。

やっぱり内容が薄くなってしまったなあと思う。

Art Travelerさんの思い入れとコメント力に左右される感じ。

その絵でそのアーティストがなにを表現しようとしたのか、ということに興味があるんだけど、

作品よりも、Art Travelerさんにスポットをあてたいんだろうな。

写真家の方が光の当て方を解説してたのはおもしろかったのに。

女性のこわさ、ってそうなのかな?

 

クリムトけっこう好きなんだけどなあ。

ビアズリーとかエゴン・シーレとかも。

あとミュシャもだし、ガレとかドームなんかも雰囲気がいいなあと思ってたら、

だいたい同じようなくくりの人たちなのね。

ムアコックとかグインの挿絵の天野喜孝さんもそんな感じ。

 

 

「ものぐさ日本論」を読んでみた。

対談相手によってけっこうおもしろかった。

 

長谷川三千子さんでは、車輪があったのに駕籠を使ってたとか、

当時では世界一の水準の鉄砲を作っていたのにそれを花火に発展させたとか。

原子力もそのうちとんでもない、ななめ上の方向に発展させてしまうのかも。

あとは、日本の文化とはバランスよくあたりまえのことができる、っていうところ。

ほかの人の話にもあったかもしれないけど、

日本には日本にあったやり方があるっていうのを、きちんと説明することも大切なんだろうなあ、と。

 

井尻千男さんでは、アメリカの日本に対する占領政策には、

空襲で大虐殺をした罪悪感が影響しているのではないかというな話。

南京事件に飛びついたのも、犠牲者とされる数が、

なぜか日本の空襲の犠牲者と同じになっていることも。

 

西尾幹二さんでは、東ドイツのシベリア抑留とコール首相の日本批判。

 

山崎正和さんでは「自己拡張」の固い個人主義と「自己表現」の柔らかい個人主義。

他人は、固い個人主義では敵だけど、柔らかい個人主義では評価してもらえないので敵にはできない。

この考え方おもしろいなあ。


宮内勝典さんのアメリカの原罪意識の話もおもしろかった。

同じモンゴロイドでもアメリカ文化を受け入れた日本と受け入れなかったインディアン。

あと、アメリカがひとつになるには敵がいる。

少し前は日本で、今は…



車輪があったのに駕籠、っていうのはほんとになんでだろう。

馬は使ってたのだから人を運ぶのにも馬車を使っててもよかったはずだし。

明治になって人力車が出てくるのもおもしろい。

まあ、牛や馬を働かせるよりも、人間のほうが安いし意思も通じるだろうとか、

車輪のために舗装するよりも、自然に合わせて、

人力でなんとかしちゃえっていう感じが日本人なんだろうなあ。


「Fairy gone」に出てくる、あのキモチワルイのとかも理にかなってるんだろうな。

ヒト型のパワードスーツとか多脚戦車とかも意外と日本ならではの発想なのかも。

スターウォーズにもいろいろ出てくるけど、

あれはわりとすぐにコケるイメージだし、不整地を意識してるわけでもなさそうな。

そもそもあの世界にはホバーとかもあるのになんでノシノシ歩かないといけないのか。



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