ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

再生

2010-01-01 21:04:43 | 本と雑誌
再生 再生
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2009-04-23

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

今日読み終わった本は石田衣良『再生』。
12の短編が繰り出す再生は、近くにある再生のような気がする。
石田衣良の作品は私の中で好き嫌いがはっきりしている。
この『再生』は好きな方です。
嫌いな方は、少し読んで読まないようにしています。
私としては珍しいんです。
隙だったら全作品を読むのがあたり前ですからね。
そういう意味、石田衣良は幅の広い作家なのでしょう。
でも、全作品を読む作家だって幅狭いわけじゃないんですけどね。
多分、ご都合が良すぎるシュチーエーションの作品は
小説の中とはいえ、『ありえなさすぎる』ところがついていけない。
例えば、仕事で成功を収めている人間の考え方が変?
仕事をもっと大切にしろよ!って突っ込みたくなるわけです。
仕事の成功している人はもっと、シビアに仕事に向うものです。
まぁ、他の作品に突っ込みを入れるのは止めにして
この作品は、ご都合主義的な所があまりなく
等身大の主人公なので、心に響いてくるわけです。

100年に一度の不況を理由にすれば
なんでも良いという問題ではない。
もう少し、頑張ろうぜ。結果だそうぜ。
越えられない波は無い。それは越えようと努力をするという
行為が無いと越えられない、その辺が大事な気がする。