また次の春へ 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-03-09 |
今日読み終わった本は重松清『また次の春へ』
あの震災後の世界を書いたものである。
重松のことだから、めいっぱい泣かされるかと思ったら
そうでも無かった。
泣かす事が上手な小説を書く重松なのに
『あえて、泣かす前で止めて、考えさせる』っていう事に
したのかもしれない。
そうなんだよね、泣くのはまだまだなんだよね。
まだ、何も解決していないし、元にも戻っていないし、
元に戻らないものもたくさんあるわけなんだから。
被災地ではない所に住む私にとっての3月11日と
被災地に住んでいた方の3月11日が
あまりにもかけ離れているんだけど
こういう本を読むことによって
被災した方にしかわからない心のうちに気づかされました。
それが何になるのか判らないけど
少なくとも薄れてしまってゆく3月11日が
忘れたはならない一日である事を再確認しました。
で、頑張って下さいって言いたくないんです。
めいっぱい、頑張っている人達に。