ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

柏井 壽『鴨川食堂』

2015-02-13 21:42:03 | 本と雑誌
今日読み終わった本は 柏井 壽『鴨川食堂』である。
思い出の味を探して再現してくれる探偵の小説だ。
6篇の短編からなる連作物。
私は料理の探偵物が好きなのだが、なかなか無いので
貴重なる本と言える。
人生の中で思い出となる料理について考えてみた。
思い入れのある食べ物って結構あるものである。
まぁ、実家のカレーライスとかを思い浮かべるわけだけど
味を覚えているのかいないのか、判らないけど
多分、いままで食べたカレーの中で一番美味かった。
それ以上のカレーは現れないだろうな
記憶の中のナンバーワンはかなり手強いはずである。

ナポリタンは九段下の喫茶店『ジンジン』のが
スタンダードな作りで大盛りで美味しかった。
ドライカレーはキッチン南海、場所はどこだったかなぁ
キッチン南海は最近、神保町にあったのを見た。
いつかまた行きたい店だ。
御茶ノ水の店の名前は忘れてしまったけど
『チキンバスケット』が美味かった。
スパイシーで生まれて初めて食べた感があったものだ。
品川の定食屋の『わらじメンチ』は香辛料が独特で美味かった。
ま、食べ物の種類だけ、懐かしい店が去来するのである。
そういえば、最近は赤提灯にいっていない。
あたり前に食べていた『モツの煮込み』とか
酒の肴の定番ばかりだったような気がするのだ。
最近は、お洒落な料理が多くなってしまったけど
赤提灯で定番のツマミを食べながら熱燗もおつなものだろうな。