ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

三浦しをん 『政と源』

2015-10-14 22:15:23 | 日記
今日読み終わった本は三浦しをん『政と源』。
下町を舞台にしたジジイの人情話である。
物事は一言で言えるんだけど、内容が伝わらないと思う。
幼馴染って良いものだと思う。
新興住宅街である小平に生まれた私には
幼馴染って、みな引っ越したりしてしまって音沙汰普通状態だ。
年賀状のやり取りをしているのは中学生時代の友人一人だし
だから、この小説の主人公が羨ましいのである。
同窓会とかも無いしなぁ。
何も言わなくても相手の気持ちが分かるような
長い期間をかけて出来上がった超能力のようなものではないかと思う。
便利になったから失っていった能力のようなもので
昔、江戸時代とかって生まれた所から別の場所で暮らすって
なかなかなかっただろうから
幼馴染が多かったのではないかと思うのだ。

最近の陰惨で短絡的な殺人事件は起こらなかったと思う。
何故、キチガイを守るような、刑を軽くするような事をするのかなぁ。
誰であっても、どういう状態であっても
殺人者は殺人者で重刑にしなければならないんじゃないだろうか。
昔はどうだったんだろう?
刀を持っていたからって、使うような事は少なかったと思う。
隣に住んでいる人が、どういう性格であるのか
分からないような世界ではなかったと思う。

昔話よりも今をどうするかが大事だと思う。でも
昔を知らなくては新しいものは作れないと思うのだ。
過去の失敗や良い所を知った上での未来があるのである。
youtubeで第二次世界戦争の役割とかについて
植民地から独立出来たことを東南アジアの国の人は
感謝しているって事を知った。
韓国や中国が言う日本とは違う悪いことばかりをしていたわけではないようです。
何か風潮とか声の大きさに本質を見失ってはいけないなと思う。
でも、他人に感謝出来るっていうのも良いことだ。
悪口ばかりをいうような奴は人間でも嫌いなのだ。