ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

歯磨木

2008年05月16日 | 旅の空の下
歯磨木という木がある。
といっても私が命名した、ローカルというか、プライベートな極々限定名である。
東アフリカのタンザニアで愛用していたその木の名前を私は知らない。

もちろん私は、歯ブラシも歯磨き粉も持っている。
しかし、歯磨木も出かけるときは必ず1本持って行く。
なぜなら、歯磨き粉で磨けば、口をすすぐ水がいるが、歯磨木にはその必要がない。
鉛筆大の枝の皮の部分を削って、切り口のところで歯を擦るのだ。
水なんか必要ない。

1本の歯磨木があると、切り口を次々切っていけばいいので、歯ブラシほどにも長持ちする。
田舎の方の住民は、歯ブラシなんか使わない。
歯磨木があれば虫歯なんかにはならない、と固く信じている(かな?)

歯磨木の唯一の欠点は、迂闊に移動中のバスの中でなどで使った日には、
バスの揺れで、歯茎まで擦ってしまうことだ。
「ぐぅっ・・・。」と呻きたくなるくらい痛い。
どんなに暇をもてあましても、乗り物の中で使うのは止めたがよい。

そんな訳の分からない木で、本当に歯がきれいになるかって。
食後の庭で、無心に歯磨木で歯を擦っている大の男を見ると、
とてもその効用を疑う気にはならない。

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