ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

メコンを船下り -スローボートの旅ー 3

2018年02月23日 | タイ・ラオス旅2018
今日はチェンライから国境を越えてラオスのファイサーイへ行く。
ネット情報によれば、チェンライの第二バスターミナルから国際バスが日に2便出ているようだ。
10:00と14:30の2便。
バスターミナルまでは、タクシーで行こうということで、宿の主人に呼んでもらうことに。

ところが、ここでトラブル。
主人がパソコンでしきりに調べていたが、電話を1本掛けると、振り向いて、
10:00発の国際バスは今は出ていないと言う。「え~っ」である。
そろそろ9時になろうとしているのに、今から計画変更?
と、主人が別の案を提案してくれた。「タクシーでどうですか。1,200バーツです。」

ここで思案する。
まず路線バスでチェンコーンまで行く。約2時間半~3時間かかるので、1時までにはチェンコーンに着く。
その後、トクトクを雇えば、30分足らずで国境のイミグレに着く。
出入国の手続きに約1時間。ラオスのイミグレからファイサーイの宿までは30分くらいか。
遅くとも3時半までには宿に着けるだろう。

一方、タクシーだとタイ側イミグレまでは直行だから、2時間はかからないだろう。
乗るはずだった国際バスの料金が一人220バーツで、4人で880バーツ。
タクシーとの差額が320バーツで、一人当たりだと80バーツ(約280円)。
昼過ぎにはファイサーイの宿には入れるだろう。

4人で相談の結果、荷物を持ってうろうろするのが嫌だとか、エアコンのないバスは勘弁とか、
ま、そういうことで、高齢を理由にタクシーで行くことに決定。私一人なら決して達しない結論である。
バーンジャルの主人にその旨を話して、タクシーを手配してもらう。
呼んでもらったタクシーは、中が若干広めのタクシーで、彼の心遣いが嬉しい。
この宿はそういったソフト面でのホスピタリティーが評判の宿なのである。


バーンジャルの主人(右から2人目)。本当に面倒見のいい人である

チェンコーンのボーダーまで運んでくれるタクシー

タクシーは幹線でなく、結構ローカルな道を通って、
ノンストップで走り、1時間30分くらいでボーダーのタイ側イミグレーションに着く。
出国手続きを終えて建物を出ると、ラオスイミグレまで運ぶバスが待っている。
手前にチケット売り場があって、一人25バーツ払う。


ボーダー間を走るバス。立派なバスだなぁと思ったら、バスの表記がチェンライーボケオになっている。
要するに国際バスで使っているバスなのだ。客が少ないので、ここのシャトルに使っているのだろう

10分ほど待って、バスはメコンに架かる橋を渡ってラオスイミグレーションに着く。
ラオスはやはりラオスで、イミグレーションの事務所周りには紙が散らかり、アライバルカードもない。
そのまま入国管理官の窓口でパスポートを出すと、アライバルカードを差し出して、書けという。
それくらいなら、外のテーブルにカードを準備しておけよ。


ラオスのイミグレ窓口

日本人はアライバルビザを取る必要がないので、手続きは早い。
外に出ると先に出た人たちは誰もいない。
トクトクが1台待っていて、ファイサーイの宿名を言うと、一人100バーツだという。
4人で300バーツと交渉するが全く受け付けない。
そのうち欧米人の女性2人が来て合計6名でファイサーの町へ。これが結構な距離だった。


他に交通機関がないので、強気なトクトク

1時前には宿に着く。この宿はAgodaのサイトで取っていた。
チェックインして部屋で荷物をほどいているとノックの音。
何事かとドアを開けてみると、宿の主人が電卓と何かの用紙を持っている。
話を聞いてみると、どうやら追加料金が欲しいということらしい。
Agodaのサイトから予約すると、クレジット決済で現地の支払いはないはずなのだ。

彼の話をよくよく聞いてみると、ドルとキップのレートの関係で、2部屋であと50,000キップ(約700円)欲しいという。
随分安く見られたもんだというのがあって、口論になってしまった。
私にその追加料金を請求するのは筋違いで、請求するならAgodaにしろ、といって退けた。
しかし、すごすごと帰って行く主人を見送ったものの、気分は晴れない。
釈然とはしないが、あとの3人に相談して、手持ちの200バーツを支払うことにした。
それで主人の顔が晴れたので、それでよしとするか。


ファイサーイの宿、ホムホーゲストハウス。家具等の調度品はいいのだが、メンテナンスは全くなっていない。

取り敢えず、近くの「マイラオス」というレストランで昼食を摂る。
早速のビアラオ2本と、麺やチャーハンなどで375バーツ払う。
味はまあまあか。メニューにはバーツ表示だけで、キップの金額はない。さすが国境の町。


一人当たり94バーツほど。350円にも満たない。安いものである

私は昼食から一人別れて現地のキップに両替するために、宿のそばの銀行に行く。
2時過ぎに入って、番号札をもらって待つこと40分。
たった300ドル両替するのに何と40分のなのだ。窓口は4つもあるというのに。
その後、明日乗る船の船着き場に行き、チケットオフィスのありかと周囲の様子を確認。

宿に帰って5:30まで休憩し、皆で出かける。
丁度日が沈み始める頃で、近くにある丘の上の寺に3人は登り、
私は随分歩いたので、川の方に下って夕日を観賞することに。


寺に続く階段からメコン川が見える

川縁から見たメコンの夕陽

6:30過ぎから再びマイラオスで夕食。
麻婆豆腐、揚げ春巻き、海老シュウマイ、フライドポテト、カオニャオ(長粒米の餅米)、勿論ビアラオ2本、
締めて、150,000キップ(約2,200円)。一人当たり550円見当
これだから4人旅はいい。一人だとこれだけの種類の料理は食えない。


残念ながら、食べる前の写真を撮り忘れて、残骸のみ。料理名は書いてあるのでご想像を
8時頃宿に帰り、シャワーを浴びて早い就寝。


※チェンライ-ファイサーイを結ぶ国際バスは、当初、日に4便あったらしいが、
 乗客が少ないので、2便に減り現在は、14:30の1便になっているらしい。ネット情報によれば、
 12時過ぎにルアンパバーン行きの寝台バスがあって、それに乗れば、乗換なしでラオスのイミグレまでは抜けられるらしい。
※ファイサ-イには銀行が2つあるようだが、ホムホーゲストハウスの2軒隣はともかく時間がかかる。閉店は3時なのでご注意を。
 イミグレを出たところにある両替所は、同じ銀行のようだったが、ここもなかなか捌けない様子だった。
※イミグレ付近にはトクトクが1台いるだけでほかの交通機関はない。一人100バーツのディスカウントはほぼ不可能。
 ファイサーイの町までは結構な距離がある。町の中心地は一方通行になっているので、回り道をする。
※レストランは、宿を出た左に「マイラオス」のほかにメコン沿いにちょっと高級な感じのレストランがある。眺望は抜群。
 ほかに数軒が反対方向にあるが、こちらは小さい店が多く、料金も安いのだろう。欧米人が多い。
 支払いはバーツとキップのいずれでもできるが、バーツで支払った方が割がいいようだ。
※中心部から船着き場までは、約1.3㎞。歩いて行ける距離である。
※この時期にサンセットを見るなら、午後5時30分~6時前から出かけた方がいい。
 乾期の時期は、4時頃までは陽射しが強くて暑いが、5時を過ぎると気温が下がり、過ごしやすくなる。
 夜は日中の陽射しの名残で半袖でもいいが、朝は肌寒い。上着は欠かせない。
※ラオスと言えば、かの有名なビアラオ。飲食店での料金は、大瓶1本が12,000キップ~15,000キップ(約200円前後)。
 店で買えば、8,000キップ~10,000キップ(130円前後)。大瓶が一番お得。
 小瓶だと、ビアラオダーク(黒ビール)とビアラオプレミアムの2種類がある。
 プレミアムは、1本15,000キップでファイサーイの宿前にある唯一のコンビニで買った。
※また、ラオスでよく食べられるのが、カオニャオ(長粒米の餅米、タイでも同じ発音)で、これは独特の香りがあって美味しい。
 カオニャオには日本のふりかけがよく合う。市場でも大量に売っていて、普通のカオと料金は変わらない。
 1㎏4,000キップ(約60円)で、30㎏1体では、1,800円と安い。魚沼産コシヒカリとは月とすっぽんの金額。
 ラオス旅行中はほぼ毎日カオニャオを食べた。あの独特の香りは止められない。
※ファイサーイの中心地は、長さ400mくらいに収まる小さな町で、船に乗るために停まっている欧米人が多い。
 対岸のチェンコーンよりはかなり小さな町で、宿は安いがあまりいい宿はない。
 船は、11時30分発なので、チェンコーンに泊まって、8時に宿を出れば十分に間に合うだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メコンを船下り -スローボ... | トップ | メコンを船下り -スローボ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

タイ・ラオス旅2018」カテゴリの最新記事