熊本でも、阿蘇には一足早く秋が来る。
今年は特に早い秋風が吹き始めた。
日差しの強い日中は、結構な暑さだが、
夜ともなると、窓を閉めないと、寒いと感じるようになった。
いつの間にか、パジャマも長袖になった。
この時期になると、いろんな酒蔵から、秋あがりという酒が出る。
これは、冬季に仕込んだ酒を、冷涼な蔵内でひと夏を越し熟成をさせたものだ。
新酒に比べると、角が取れ、まろやかになる。
香りも落ち着いて、豊かな含み香を見せる酒もある。
この秋あがりを自分でつくるのもいい。
新酒で買った酒を、冷蔵庫の野菜室で半年以上寝かせて飲むと、
新酒の時に飲んだ酒とはかなり印象が異なる。
特に荒ばしりなどという、口の中で暴れるような新酒も、
半年以上の時間が、しっとりと落ち着かせてくれる。
今までにいくつか試したが、その中でも白眉は、黒牛の純米生。
プレミアムもつく高木酒造の十四代の中で、「純米」中取り無濾過もなかなかのものだった。
ダンチュウで一躍有名になった、豊盃の純米しぼりたて無濾過生原酒もまたよし。
生や原酒は出たてはやはり少し荒っぽい。
これを冷蔵庫の野菜室が穏やかな貴婦人に変えてくれる。
いろんな種類の酒を秋あがりにしてみたいのだが、
何分にも、冷蔵庫の管理責任者は配偶者なので、
野菜が優先し、日本酒はせいぜい2本までとなっている。
結局酒蔵の出した秋あがりに頼るしかないのが現状である。
秋田の福小町無濾過特別純米生酒を試す。
香りよく、若干甘口。
夏の終わりに、来る秋の気配を感じながら、もう一献。
さてつまみはと言うと、阿蘇地方の晩秋の食べ物「あかど漬け」。
特産の“あかどいも”の茎を塩で漬け込んだ、阿蘇地方に昔から伝わる伝統食である。
火山灰を含んだ土壌でよく育つという里芋に似た“あかどいも”は、
熊本でも阿蘇地方でのみ採れる地域限定の食材と言われている。
先日、里芋より一足早く収穫し、流水に一晩浸し、
翌日塩をすり込んで漬けたものが、今日食卓に出た。
私は、今まであかど漬けを食べる度に、若干のえぐみを感じて、
それが苦手でほとんど食したことがない。
しかし今回のはえぐみがないので食べられた。
ショウガ醤油で食べるのもいいが、マヨネーズもいいとか。
お試しあれ。秋の味覚を。
今年は特に早い秋風が吹き始めた。
日差しの強い日中は、結構な暑さだが、
夜ともなると、窓を閉めないと、寒いと感じるようになった。
いつの間にか、パジャマも長袖になった。
この時期になると、いろんな酒蔵から、秋あがりという酒が出る。
これは、冬季に仕込んだ酒を、冷涼な蔵内でひと夏を越し熟成をさせたものだ。
新酒に比べると、角が取れ、まろやかになる。
香りも落ち着いて、豊かな含み香を見せる酒もある。
この秋あがりを自分でつくるのもいい。
新酒で買った酒を、冷蔵庫の野菜室で半年以上寝かせて飲むと、
新酒の時に飲んだ酒とはかなり印象が異なる。
特に荒ばしりなどという、口の中で暴れるような新酒も、
半年以上の時間が、しっとりと落ち着かせてくれる。
今までにいくつか試したが、その中でも白眉は、黒牛の純米生。
プレミアムもつく高木酒造の十四代の中で、「純米」中取り無濾過もなかなかのものだった。
ダンチュウで一躍有名になった、豊盃の純米しぼりたて無濾過生原酒もまたよし。
生や原酒は出たてはやはり少し荒っぽい。
これを冷蔵庫の野菜室が穏やかな貴婦人に変えてくれる。
いろんな種類の酒を秋あがりにしてみたいのだが、
何分にも、冷蔵庫の管理責任者は配偶者なので、
野菜が優先し、日本酒はせいぜい2本までとなっている。
結局酒蔵の出した秋あがりに頼るしかないのが現状である。
秋田の福小町無濾過特別純米生酒を試す。
香りよく、若干甘口。
夏の終わりに、来る秋の気配を感じながら、もう一献。
さてつまみはと言うと、阿蘇地方の晩秋の食べ物「あかど漬け」。
特産の“あかどいも”の茎を塩で漬け込んだ、阿蘇地方に昔から伝わる伝統食である。
火山灰を含んだ土壌でよく育つという里芋に似た“あかどいも”は、
熊本でも阿蘇地方でのみ採れる地域限定の食材と言われている。
先日、里芋より一足早く収穫し、流水に一晩浸し、
翌日塩をすり込んで漬けたものが、今日食卓に出た。
私は、今まであかど漬けを食べる度に、若干のえぐみを感じて、
それが苦手でほとんど食したことがない。
しかし今回のはえぐみがないので食べられた。
ショウガ醤油で食べるのもいいが、マヨネーズもいいとか。
お試しあれ。秋の味覚を。
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