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采配 落合博満

2012年07月01日 | 読書
采配
落合博満
ダイヤモンド社


今年の前半が終わり、ここまでを少し振り返って、ブログを読み返してみました。

遣りたいことや、遣って無いことが随分ありました。
これから、コツコツと遣ってみましょう。

先ずは、読書の感想から。

やはり、俺流の人の使い方でした。
プロ野球の世界で、勝つことを条件に契約をした監督の立場が良く分かります。
この、やり方がサラリーマンの世界で通用するかと聞かれれば、私は首を傾げるでしょう。
それは、必要ないと判断した者を切り捨てることが企業の中では出来ないからです。
希望退職を募れば、企業に残って欲しい人材から退職して行きかねません。
出ていって欲しいと思う人ほど、自分の価値が分かっているのか自主的に企業から離れようとはしません。
ですから、企業と云うのは会社が欲する優秀な人材も、そうでない人材もまとめて一緒に行動を促さなければならないんです。
そこのところがプロ野球とは違うんですが、人の管理・人への対応の仕方については落合博満に学ぶところは多々ありました。

目的のために、最善の方法と工夫を重ね、将来への基礎を築く。
落合博満の最善は、結果を残すことです。
球団との契約を守り、約束を果たす、成果を上げる事が落合の考える価値ある仕事です。

三冠王を三度取った落合は、自分が体調不良になると、試合を欠場しました。
体調が悪い中出場しても良い結果(ヒット・ホームランが打てない、打率が下がる)が出せないと判断しているからです。
良い結果が出せなければ、チームの勝利に貢献できない。
選手はチームが勝つために居るのだから、勝つことに貢献できない者は試合に出場しない方が良いと考えているのです。

これとは違う考え方の選手もいます。
代表は、長嶋・王でしょうね。
故障やスランプのときでも試合に出続けました。
それは、自分はスターだから、お客様はスターを見に来てくれるのだから試合に出て思いっきりプレーする姿を見せなければいかないと考えていたそうです。

どちらも一理ありますね。
どちらを選択するかは、自分の意志と周りの環境にもよるでしょう。

落合はメディアに評判が良くないようで、新聞に叩かれることが多いようです。
このへんは小沢一郎と似ていますね。

どのような場面でも人を非難するのは簡単です。私も人のことを非難する事があります。
しかし、忘れてならないのは、自分がその立場だったら何ができるのか、と云う事ではないでしょうか。
自分には代案があるのか、良く考えてみる必要がありそうです。

首相官邸を取り巻くデモ隊20万人(警察発表1万8千人、何でこんなに数字が違うんだ!)の存在を知らない、テレビ新聞の報道のみを鵜呑みにしている人々を思いつつ、自分の頭で考えた案も出さずに人を非難したり攻撃すべきでは無いと思う今日此の頃、皆様如何お過ごしでしょうか。