12/25(火) 青葉定例会議。
夕方帰宅してメールチッェクをすると、
妊娠33週の経産婦さんからの相談メールが、
トコ会館受付から転送されていた。
メール相談も、電話相談も
有料で受けているのだが…、
久々のシビアな相談内容に、
どうしたものかと考え込んだ。
メールを要約すると
・・・・・・・・・・・
2人めを妊娠中で 男児 33週4日
第1子は、今は1歳半で 女児
このときは、切迫早産で1ヶ月半入院。
胎内ではずっと単殿位で、37週で帝王切開。
生後2ヶ月から4ヶ月間リーメンビューゲルを装着し
今は元気に走り回っている。
今回は、切迫早産で1ヶ月あまり自宅安静中。
お腹の張りがきつく1日にウテメリンを7錠飲んでいて、
自宅安静でなかなか動けない。
今回は頭位だったので安心していたが、
顔の前に両足の甲があり、なおらない。
調べてみると股関節脱臼の可能性が極めて高いと知った。
どうしても股関節脱臼を防ぎたい。
・・・・・・・・・・・・
切迫早産でお腹の張りがきつく
1日にウテメリンを7錠も飲んでいる状態で
京都まで移動するのは絶対に無理。
生駒までなら、なんとかなりそう。
12/25(火)で 33週4日だと
12/28(金)で 34週0日
この日なら生駒で診られそうなので
メールで勧めたが
26(水)「無理」との返事があり、
午後に電話相談をする運びとなった。
電話相談の前に胎嚢・胎児の超音波写真を
スマホで撮って送ってもらった。
それを見ると、確かに顔の前に
両足の甲がきれいにそろっているが、
膝は180度以上は伸びていない様子。
でも、これは妊娠中期の写真なので、
今は膝の伸び方などが少し変化しているかも?
正月明けだと35週になるし、
36週~37週で帝王切開になるとのことだし…。
膝・股関節のことを考えると、
1日でも早く何とかできないものか…。
子宮の硬さが緩和し、
胎勢が少しでも改善する施術ができれば…と、
思いながら電話で話をした。
電話相談終了後、ご家族で相談された結果、
生駒に来られることとなった。
10~15分間、走る車の中で座ったら、
コンビニの駐車場などで駐車し
1分でも5分でも、後部座席で骨盤高位で寝て
膝を少し揺らしながら休む。
それを繰り返しながら移動しないと
危険であることや
自宅での過ごし方も話したので、
なんとか、自宅⇔生駒サロン を
無事に往復できるのではと思った。
頭位で顔の前に両足がある胎児の姿勢だと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/68/4e5f859e003a5260e84372021dcdab43.jpg)
股関節脱臼の程度は最重症で ↑
反張膝(180度以上伸びている膝)になっていそう。
この写真の子は片足だが、両足だと…もっとシビア。
幸い男児なので、女児ほどは
強い股関節脱臼にはならないとは思うが…、
適切な まるまる育児指導ができる助産師が
いる施設で産むなら、心配することはないのだが…、
ここに書いたように、
妊娠28週で膝が曲がるようになった男児でも
生後3カ月足らずの時
股関節の開きの悪さを指摘された子もある。
しかも、強い股関節脱臼には
ならないはずの胎勢だったのに…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/eb/f38890ff398cde73c34f7152e6509b93.jpg)
でも、生後3カ月足らずの時の施術1回で改善し、
お母さんによると、その後の経過は良好と。
この記事のこの子のように、 (下のBちゃんとは別の人です)
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/3e/28d65cb79221f6dacf9616a5ddd2920f.jpg)
胎内で膝を伸ばしていた子は
出生直後から、少なくとも4カ月まで
できれば7カ月頃まで、
きっちりと“おひなまき”にすると
その後が楽。
京都の助産師Kさんは、
妊娠23週の時に施術を受けに来た。
胎児は女児で、頭位だったが両足は顔の前にあり、
すでに反張膝になっていた。
その日の施術で、子宮は柔らかなくり、
膝が曲がった頭位となった。
その後自然分娩し、脚は外見上何も問題なく
股関節の開きも悪くなかった。
ところが、1歳を過ぎて歩き始めたところ
反張膝となり、私もKさんもショック。
他の子と比べると姿勢も良く賢く、
膝以外は大きな問題はなさそうに見えるのだが、
左右の体の使い方が違うなどもあり、
今は小児医療センターで
理学療法・作業療法を受けに通っている。
Kさんの子は、この子のような
重度の反張膝ではないのだが…、
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/42/87c0cbb9b427974f8c116fcbe73bacfd.jpg)
↑
多分この子は、反張膝も背中の反りすぎも、
誰にも気づいてもらっていないのではと思う。
骨盤ケア・新生児ケアを学ぶ助産師の中には
軽度~中程度の反張膝膝や
股関節脱臼の既往があって股関節の開きが悪い人は多い。
自分が辛い体で生まれ育ったから、
・自分のようなつらいからだで生まれ育つ子をなくしたい。
・自分も楽になりたい
と思うから、私のところに高密度に集まったのだと思う。
股関節が悪いまま大人になった
次のお2人のコラムも、ぜひお読みください。
和泉さん 戸谷さん
この2人よりもっと股関節の状態が悪かった
栃木県の助産師小林さんも、
今は2児の母となり、
助産師・整体師として、元気に働いている。
なので、股関節の状態は悪い人でも、
大人になってから改善し、
元気に年を重ねる人が多いと感じる。
しかし、筋性斜頸・噛み合わせの悪さなど、
首が悪い人はそうはいかない。
これは2014年 日本分娩研究会で報告した写真。詳しくはP10を。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f8/d0824acd5ea8a57f3f75e57b113de416.jpg)
この4児の写真を見せてどの子が一番重症と思いますか?
と尋ねると、多くの人はAちゃんと答える。
が、私は軽症から順に、A.B.C.Dと並べた。
Aちゃんは、ギプスを巻く予定だったが、
整形外科医の判断で、
おひなまき で様子を見ることとなり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/2c/63c5f4217728a7b0ed61fbef4d38b17d.jpg)
生後22日で完治・終診となった。
Bちゃんは首が足とは反対方向に捻じれているし、
Cちゃんは首かしげが強い。
Dちゃんのゆがみ方は、とてもややこしく
私がこれまでに診た児の中で、
最も難しかった1人である。
しかし、今はとても元気な子として育っている。
でも、念のためもあってだと思うが、
今でも定期的に、神奈川県の助産師Yさんにかかっている。
股関節も大事だが、
もっと大事なのは首!
全身の不調が良くならない
首が良くならないために股関節が硬い人も多い。
ネックとなっているのはネック!
しかも、首を安全に正しく直せる整体師は極めて少ない。
胎児期・新生児期から、首を大切に育ててほしいと思う。
夕方帰宅してメールチッェクをすると、
妊娠33週の経産婦さんからの相談メールが、
トコ会館受付から転送されていた。
メール相談も、電話相談も
有料で受けているのだが…、
久々のシビアな相談内容に、
どうしたものかと考え込んだ。
メールを要約すると
・・・・・・・・・・・
2人めを妊娠中で 男児 33週4日
第1子は、今は1歳半で 女児
このときは、切迫早産で1ヶ月半入院。
胎内ではずっと単殿位で、37週で帝王切開。
生後2ヶ月から4ヶ月間リーメンビューゲルを装着し
今は元気に走り回っている。
今回は、切迫早産で1ヶ月あまり自宅安静中。
お腹の張りがきつく1日にウテメリンを7錠飲んでいて、
自宅安静でなかなか動けない。
今回は頭位だったので安心していたが、
顔の前に両足の甲があり、なおらない。
調べてみると股関節脱臼の可能性が極めて高いと知った。
どうしても股関節脱臼を防ぎたい。
・・・・・・・・・・・・
切迫早産でお腹の張りがきつく
1日にウテメリンを7錠も飲んでいる状態で
京都まで移動するのは絶対に無理。
生駒までなら、なんとかなりそう。
12/25(火)で 33週4日だと
12/28(金)で 34週0日
この日なら生駒で診られそうなので
メールで勧めたが
26(水)「無理」との返事があり、
午後に電話相談をする運びとなった。
電話相談の前に胎嚢・胎児の超音波写真を
スマホで撮って送ってもらった。
それを見ると、確かに顔の前に
両足の甲がきれいにそろっているが、
膝は180度以上は伸びていない様子。
でも、これは妊娠中期の写真なので、
今は膝の伸び方などが少し変化しているかも?
正月明けだと35週になるし、
36週~37週で帝王切開になるとのことだし…。
膝・股関節のことを考えると、
1日でも早く何とかできないものか…。
子宮の硬さが緩和し、
胎勢が少しでも改善する施術ができれば…と、
思いながら電話で話をした。
電話相談終了後、ご家族で相談された結果、
生駒に来られることとなった。
10~15分間、走る車の中で座ったら、
コンビニの駐車場などで駐車し
1分でも5分でも、後部座席で骨盤高位で寝て
膝を少し揺らしながら休む。
それを繰り返しながら移動しないと
危険であることや
自宅での過ごし方も話したので、
なんとか、自宅⇔生駒サロン を
無事に往復できるのではと思った。
頭位で顔の前に両足がある胎児の姿勢だと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/62/c8582defd08c86f4d4e64825b0efc372.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/68/4e5f859e003a5260e84372021dcdab43.jpg)
股関節脱臼の程度は最重症で ↑
反張膝(180度以上伸びている膝)になっていそう。
この写真の子は片足だが、両足だと…もっとシビア。
幸い男児なので、女児ほどは
強い股関節脱臼にはならないとは思うが…、
適切な まるまる育児指導ができる助産師が
いる施設で産むなら、心配することはないのだが…、
ここに書いたように、
妊娠28週で膝が曲がるようになった男児でも
生後3カ月足らずの時
股関節の開きの悪さを指摘された子もある。
しかも、強い股関節脱臼には
ならないはずの胎勢だったのに…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/eb/f38890ff398cde73c34f7152e6509b93.jpg)
でも、生後3カ月足らずの時の施術1回で改善し、
お母さんによると、その後の経過は良好と。
この記事のこの子のように、 (下のBちゃんとは別の人です)
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/3e/28d65cb79221f6dacf9616a5ddd2920f.jpg)
胎内で膝を伸ばしていた子は
出生直後から、少なくとも4カ月まで
できれば7カ月頃まで、
きっちりと“おひなまき”にすると
その後が楽。
京都の助産師Kさんは、
妊娠23週の時に施術を受けに来た。
胎児は女児で、頭位だったが両足は顔の前にあり、
すでに反張膝になっていた。
その日の施術で、子宮は柔らかなくり、
膝が曲がった頭位となった。
その後自然分娩し、脚は外見上何も問題なく
股関節の開きも悪くなかった。
ところが、1歳を過ぎて歩き始めたところ
反張膝となり、私もKさんもショック。
他の子と比べると姿勢も良く賢く、
膝以外は大きな問題はなさそうに見えるのだが、
左右の体の使い方が違うなどもあり、
今は小児医療センターで
理学療法・作業療法を受けに通っている。
Kさんの子は、この子のような
重度の反張膝ではないのだが…、
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/42/87c0cbb9b427974f8c116fcbe73bacfd.jpg)
↑
多分この子は、反張膝も背中の反りすぎも、
誰にも気づいてもらっていないのではと思う。
骨盤ケア・新生児ケアを学ぶ助産師の中には
軽度~中程度の反張膝膝や
股関節脱臼の既往があって股関節の開きが悪い人は多い。
自分が辛い体で生まれ育ったから、
・自分のようなつらいからだで生まれ育つ子をなくしたい。
・自分も楽になりたい
と思うから、私のところに高密度に集まったのだと思う。
股関節が悪いまま大人になった
次のお2人のコラムも、ぜひお読みください。
和泉さん 戸谷さん
この2人よりもっと股関節の状態が悪かった
栃木県の助産師小林さんも、
今は2児の母となり、
助産師・整体師として、元気に働いている。
なので、股関節の状態は悪い人でも、
大人になってから改善し、
元気に年を重ねる人が多いと感じる。
しかし、筋性斜頸・噛み合わせの悪さなど、
首が悪い人はそうはいかない。
これは2014年 日本分娩研究会で報告した写真。詳しくはP10を。
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f8/d0824acd5ea8a57f3f75e57b113de416.jpg)
この4児の写真を見せてどの子が一番重症と思いますか?
と尋ねると、多くの人はAちゃんと答える。
が、私は軽症から順に、A.B.C.Dと並べた。
Aちゃんは、ギプスを巻く予定だったが、
整形外科医の判断で、
おひなまき で様子を見ることとなり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/2c/63c5f4217728a7b0ed61fbef4d38b17d.jpg)
生後22日で完治・終診となった。
Bちゃんは首が足とは反対方向に捻じれているし、
Cちゃんは首かしげが強い。
Dちゃんのゆがみ方は、とてもややこしく
私がこれまでに診た児の中で、
最も難しかった1人である。
しかし、今はとても元気な子として育っている。
でも、念のためもあってだと思うが、
今でも定期的に、神奈川県の助産師Yさんにかかっている。
股関節も大事だが、
もっと大事なのは首!
全身の不調が良くならない
首が良くならないために股関節が硬い人も多い。
ネックとなっているのはネック!
しかも、首を安全に正しく直せる整体師は極めて少ない。
胎児期・新生児期から、首を大切に育ててほしいと思う。
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