4/23(水)19:30~のNHK総合テレビの「クローズアップ現代」を
見られた方も多いと思う。
テーマは「子どもの体に異変あり
~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~」
4/23から毎日ず~っと、このことをブログに書かなくてはと思いつつ、
なかなか書けず、5日遅れでUP
内容としては、2013年の12/11(水)の、NHK総合テレビ
[首都圏ネットワーク] で、放映された内容とよく似ていたが
今回は全国版で、全国各地の取り組みが紹介されていた。
私はずーっとカメラで画面を撮影しながら見ていたのだが、
HPの写真の方がきれいで詳しいので、こちらをご覧ください。
ロコモティブシンドローム=運動器症候群=運動器(関節・筋肉など)の疾患
「高齢者を中心にその予備軍も含めて、4,700万人いるとも推定されていて、
そのリスクが、子どもにまで広がっていると指摘する声が上がっている」
とのこと。
各地の調査では、下記のような運動器の機能に
懸念のある子どもが続出していて、
整形外科医も驚くほど、子どもの体に異変が起きていると言う。
両手首を骨折したという13歳の男子生徒。
↓
整形外科の林承弘医師は
「それまでに見たことのない患者である」と話されている。
男子生徒が骨折をしたのは、体育の授業で跳び箱を跳んだときで、
「頭から前のめりの姿勢で落ちてしまった」と、骨折をした生徒は語る。
ナレーターは「バランスを崩して手をついた際、
手首が十分に反り返らずに両手首を骨折してしまいました」と。
↓
つまり、こう考えられる。
「バランスを崩した状態で、跳び箱の上に手をついたときに骨折し、
頭から前のめりの姿勢で落ちた」
林医師は「普通によけられるじゃないですか。
両手首を骨折なんて、ありえないですよね。
体の微妙な変化が、子どもたちに起こってきている」
と語っているが、「よける」って何を、何で?
私は、この生徒の場合、大きな問題が二つあると思う。
1.跳び箱の上にしっかり手をつけなかった。
つまり、グーパー検査で、手首が直角に反らない。
2.頭から前のめりの姿勢で落下した。つまり、両手をぱーっと開いて着地し、
顔や頭を守る反応=パラシュート反応が出ない。
私の推理は、「この生徒は0歳のとき、パラシュート反応も出ず、
膝這い(膝と手の平を床について這う)もしなかったのでは?」である。
林医師が、埼玉県の中学校で
2年前から関節や筋肉など、運動器の状態を調べたところ、
上記の5つの検査のうち
しゃがみ込みができない・・・・・・・14%
手首が十分に反り返らない ・・・・・25%
運動器が十分に機能していない・・52.8%
と、驚くべき結果であった。
それから、床に手が届く子どもと、手が届かない子どもの骨格が映しだされ、
両者の間に、骨盤の傾きに大きな違いがあることを指摘していた。
確かにその通りなのだが…、「なんで腰椎がないの?」
と、思いませんか? みなさん!
手足の指の骨や、足底のアーチの有無まで、
しっかり描かれているのに、どうして腰椎を描かないの?
それに、胸椎や肋骨もなんかおかしい。特に手が届く子どもの肋骨。
でも、この2枚の写真ではっきり分かるのは、首の骨の違いである。
手が届く子どもの首の骨………前弯
…脊柱にはしっかりとしたS字状弯曲があると思える
手が届かない子どもの首の骨…後弯
…脊柱にはS字状弯曲がとても弱い or ない、と思える
それに、黄色い線は、
骨盤の坐骨結節と腸骨稜の最も高いところをつないだ延長線のようだが、
私は尾骨・仙骨の延長線である腰椎・胸椎・頸椎(つまり脊柱)を描いてほしい。
それで、私の想像する脊柱を挿入してみた。
私は、脊柱のS字状湾曲の有無が、前屈に大きく影響していると思う。
その後、1週間の運動時間と、ロコモの関係。
1週間に7時間以上運動する生徒と、1時間未満の生徒が、
はっきりと2極に分かれている。
運動しない子に、運動器の機能不全や障害が多いだろうことは、分かる。
しかし、「積極的に運動をする子どもにも、少なくない」という。
上記の、両手首を骨折した生徒も
「1週間に10時間以上サッカーをしていて、運動量は多い」と。
サッカーを週10時間もやっていても、
身体防御反応も、脊柱も、深層筋も、あまり育たないと、私は思う。
そもそも、それらは0歳のうちに、育っていてほしいものである。
そうでなければ、受け身も取りにくいし、
衝撃から身を守ることも難しいと思う。
その後、宮崎大学や島根大学での取り組みの紹介。
↓
↑
島根大学医学部では、このマークシートを家庭に配り、
子どもの運動器の状態を、あらかじめ家族にチェックしてもらっている。
そうすることで、その後の学校での検診は、
専門医でない人でも、短時間でできるようになった。
子どもの体に対する保護者の意識を高める上でも、
とてもいい方法だと思った。
「早期発見」と言っているけど、子どもの体の異変は、新生児でも見られる。
小中学生になってから気づいているようでは、遅いと思うけど、
何らかの対策をとり、努力をしないと、ますます問題は深刻になる。
この番組の冒頭に
そのまま放置すれば、大人になって
ロコモティブシンドロームになる可能性があるといいます。
子どもの体の異変をどう食い止めるか。
大人にも参考になる、ロコモティブシンドローム対策法をお伝えします。
とあり、番組の最後は対策
「バイザイができない場合は、鴨居などを使って、バンサイの姿勢になって
脇の下・胸の上・肩回りのストレッチングをしよう」と。
↓
そりゃ~、無理やで~。バンザイできないくらい、
脇の下・胸の上・肩回りの筋肉が硬く、縮こまっているのだから、
伸ばすと、痛いし、筋肉や関節を傷めることもあるし、効果は低い。
それより、綿の入った柔らかいボールや、体温より少し温かなホットパックを、
脇の下・胸の上・肩回りに当てて、軽い圧をかけ、温める方が
痛むことなく、短時間で、筋肉は柔らかくなり、バンザイしやすくなる。
このようにすると、腕が重くて上がらないと悩んでいた
セミナー受講生も、施術を受けに来られた方達も、笑顔になる(^_^)v
そんな人達は、決まって、S字状湾曲の弱い脊柱の持ち主である。
そうして腕が軽くなっても、長持ちはしない。
翌日にはまた、重さは舞い戻ってくる。
毎日すればいいことだが、
毎日、毎日、何種類もの体操や、コリほぐしをするのは
長い時間を要し、その分、他のことをする時間が減る。
しないと、体は重く、しんどい…(c_c)
特別に体操の時間を持たなくても、楽な体で、
いつでもしたいことができる体、
つまり、S字状湾曲のある脊柱をもつ体に
生まれ育ててもらった人は、何と言っても得である。
そんな人はきっと、ロコモになる確率も低いと、私は思うが、
新生児の育て方・子どもの運動機能・ロコモが
どのように関連しているかについての研究は、
この日本においては、まだまだされてはいない。
見られた方も多いと思う。
テーマは「子どもの体に異変あり
~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~」
4/23から毎日ず~っと、このことをブログに書かなくてはと思いつつ、
なかなか書けず、5日遅れでUP
内容としては、2013年の12/11(水)の、NHK総合テレビ
[首都圏ネットワーク] で、放映された内容とよく似ていたが
今回は全国版で、全国各地の取り組みが紹介されていた。
私はずーっとカメラで画面を撮影しながら見ていたのだが、
HPの写真の方がきれいで詳しいので、こちらをご覧ください。
ロコモティブシンドローム=運動器症候群=運動器(関節・筋肉など)の疾患
「高齢者を中心にその予備軍も含めて、4,700万人いるとも推定されていて、
そのリスクが、子どもにまで広がっていると指摘する声が上がっている」
とのこと。
各地の調査では、下記のような運動器の機能に
懸念のある子どもが続出していて、
整形外科医も驚くほど、子どもの体に異変が起きていると言う。
両手首を骨折したという13歳の男子生徒。
↓
整形外科の林承弘医師は
「それまでに見たことのない患者である」と話されている。
男子生徒が骨折をしたのは、体育の授業で跳び箱を跳んだときで、
「頭から前のめりの姿勢で落ちてしまった」と、骨折をした生徒は語る。
ナレーターは「バランスを崩して手をついた際、
手首が十分に反り返らずに両手首を骨折してしまいました」と。
↓
つまり、こう考えられる。
「バランスを崩した状態で、跳び箱の上に手をついたときに骨折し、
頭から前のめりの姿勢で落ちた」
林医師は「普通によけられるじゃないですか。
両手首を骨折なんて、ありえないですよね。
体の微妙な変化が、子どもたちに起こってきている」
と語っているが、「よける」って何を、何で?
私は、この生徒の場合、大きな問題が二つあると思う。
1.跳び箱の上にしっかり手をつけなかった。
つまり、グーパー検査で、手首が直角に反らない。
2.頭から前のめりの姿勢で落下した。つまり、両手をぱーっと開いて着地し、
顔や頭を守る反応=パラシュート反応が出ない。
私の推理は、「この生徒は0歳のとき、パラシュート反応も出ず、
膝這い(膝と手の平を床について這う)もしなかったのでは?」である。
林医師が、埼玉県の中学校で
2年前から関節や筋肉など、運動器の状態を調べたところ、
上記の5つの検査のうち
しゃがみ込みができない・・・・・・・14%
手首が十分に反り返らない ・・・・・25%
運動器が十分に機能していない・・52.8%
と、驚くべき結果であった。
それから、床に手が届く子どもと、手が届かない子どもの骨格が映しだされ、
両者の間に、骨盤の傾きに大きな違いがあることを指摘していた。
確かにその通りなのだが…、「なんで腰椎がないの?」
と、思いませんか? みなさん!
手足の指の骨や、足底のアーチの有無まで、
しっかり描かれているのに、どうして腰椎を描かないの?
それに、胸椎や肋骨もなんかおかしい。特に手が届く子どもの肋骨。
でも、この2枚の写真ではっきり分かるのは、首の骨の違いである。
手が届く子どもの首の骨………前弯
…脊柱にはしっかりとしたS字状弯曲があると思える
手が届かない子どもの首の骨…後弯
…脊柱にはS字状弯曲がとても弱い or ない、と思える
それに、黄色い線は、
骨盤の坐骨結節と腸骨稜の最も高いところをつないだ延長線のようだが、
私は尾骨・仙骨の延長線である腰椎・胸椎・頸椎(つまり脊柱)を描いてほしい。
それで、私の想像する脊柱を挿入してみた。
私は、脊柱のS字状湾曲の有無が、前屈に大きく影響していると思う。
その後、1週間の運動時間と、ロコモの関係。
1週間に7時間以上運動する生徒と、1時間未満の生徒が、
はっきりと2極に分かれている。
運動しない子に、運動器の機能不全や障害が多いだろうことは、分かる。
しかし、「積極的に運動をする子どもにも、少なくない」という。
上記の、両手首を骨折した生徒も
「1週間に10時間以上サッカーをしていて、運動量は多い」と。
サッカーを週10時間もやっていても、
身体防御反応も、脊柱も、深層筋も、あまり育たないと、私は思う。
そもそも、それらは0歳のうちに、育っていてほしいものである。
そうでなければ、受け身も取りにくいし、
衝撃から身を守ることも難しいと思う。
その後、宮崎大学や島根大学での取り組みの紹介。
↓
↑
島根大学医学部では、このマークシートを家庭に配り、
子どもの運動器の状態を、あらかじめ家族にチェックしてもらっている。
そうすることで、その後の学校での検診は、
専門医でない人でも、短時間でできるようになった。
子どもの体に対する保護者の意識を高める上でも、
とてもいい方法だと思った。
「早期発見」と言っているけど、子どもの体の異変は、新生児でも見られる。
小中学生になってから気づいているようでは、遅いと思うけど、
何らかの対策をとり、努力をしないと、ますます問題は深刻になる。
この番組の冒頭に
そのまま放置すれば、大人になって
ロコモティブシンドロームになる可能性があるといいます。
子どもの体の異変をどう食い止めるか。
大人にも参考になる、ロコモティブシンドローム対策法をお伝えします。
とあり、番組の最後は対策
「バイザイができない場合は、鴨居などを使って、バンサイの姿勢になって
脇の下・胸の上・肩回りのストレッチングをしよう」と。
↓
そりゃ~、無理やで~。バンザイできないくらい、
脇の下・胸の上・肩回りの筋肉が硬く、縮こまっているのだから、
伸ばすと、痛いし、筋肉や関節を傷めることもあるし、効果は低い。
それより、綿の入った柔らかいボールや、体温より少し温かなホットパックを、
脇の下・胸の上・肩回りに当てて、軽い圧をかけ、温める方が
痛むことなく、短時間で、筋肉は柔らかくなり、バンザイしやすくなる。
このようにすると、腕が重くて上がらないと悩んでいた
セミナー受講生も、施術を受けに来られた方達も、笑顔になる(^_^)v
そんな人達は、決まって、S字状湾曲の弱い脊柱の持ち主である。
そうして腕が軽くなっても、長持ちはしない。
翌日にはまた、重さは舞い戻ってくる。
毎日すればいいことだが、
毎日、毎日、何種類もの体操や、コリほぐしをするのは
長い時間を要し、その分、他のことをする時間が減る。
しないと、体は重く、しんどい…(c_c)
特別に体操の時間を持たなくても、楽な体で、
いつでもしたいことができる体、
つまり、S字状湾曲のある脊柱をもつ体に
生まれ育ててもらった人は、何と言っても得である。
そんな人はきっと、ロコモになる確率も低いと、私は思うが、
新生児の育て方・子どもの運動機能・ロコモが
どのように関連しているかについての研究は、
この日本においては、まだまだされてはいない。
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