probably music 2.0

気になる音楽、懐かしい音楽、たぶん音楽、ときどきべつのこと・・・。

『Back to Black エイミーのすべて』

2024-11-27 19:55:47 | 映画
もう13年経ったのかぁと思いながらも、
それでも、まだ13年ですので、
亡くなる3年前の、2008年の、
グラミー賞授賞式で、
ロンドンからの中継で、
パフォーマンスを行ったことや、
そのあと、賞を受賞して、
大感激していたシーンは、
生中継を観ておりましたので、
もう、その場面が、伝記映画の中で、
みごとに再現されているのを観て、
少し不思議な気持ちになりました。

日本では、2016年に公開された
ドキュメンタリー作品
『AMY エイミー』でも、
デビュー前の、まだ、
普通の女の子だったころの
映像がありましたが、今作でも、
最初の登場シーンでは、ぱっと見、
どこにでもいそうな女の子なのに、
紆余曲折あって、皆が知っている
"Amy Winehouse"に
なっていくのがスリリングで、
ほとんど、自分で歌っているという、
Marisa Abelaさんの演技も、
見どころたっぷりです。

意外なくらい、肉親からは、
愛情を受けていたということや、
どのようにして、あの、
Amy Winehouseの音楽スタイルが、
完成していったのかということが、
ドキュメンタリー映画以上に、
よくわかったのも良かったですね。





https://btb-movie.com/
『Back to Black
エイミーのすべて』公式サイト

※次回は、reminiscing
("true one-hit wonders")
第48回です。

『プリンス ビューティフル・ストレンジ』

2024-06-14 20:12:09 | 映画


Prince初のドキュメンタリーで、
字幕監修に、Soul Seacher、
吉岡正晴さんということで、
最初に、映画のことを知った時は、
けっこう期待高まったのですが、
公開が迫って来てから、
Princeサイド非公認の作品で、
上映時間が、1時間8分しかないと知り、
ん?と思ったのですが、
『パープル・レイン』は、
公開初日に観に行ったし、
初来日公演にも行った身としては、
やっぱ観なくちゃかなぁ?と思い、
観てまいりました。

で、感想は、やはり、ん?でした。(^^;)

もう、亡くなってから、
けっこう経ちますし、
非公認だから、映像や音楽も、
最小限のものしか使えない中、
関係者の証言をつなぐだけで、
よく、愛を感じさせる映画を
作ったなぁと、感心はするのですが、
やはり、68分は、ボリューム不足だし、
アニメ処理が多用されるのは、
好みではありませんでした。

インタビューを受ける関係者には、
ビッグネームもいて、Chaka Khan、
Public EnemyのChuck D、
ZZ TopのBilly Gibbonsなどが、
登場しますが、Chakaは、
"I Feel For You"をヒットさせているし、
他のアルバムで、数曲、
楽曲提供&プロデュースも、
してもらっていましたが、そこまで、
Princeに近かったイメージは無いし、
なんか、もっと、
他の人に話を聞いて欲しかったかなぁ?
と思いました。

個人的には、Sheila Eや、
コラボ経験がある、
Sheena Easton、
Stevie Nicksあたりに、
そこらへんの話を聞きたかったですが、
あまり近い人となると、
また、いろいろ難しいのかな。

しかし、お父さんとお母さんの話や、
ミネアポリスという町の、
人種差別の激しさなどは、
初めて知ることが多かったので、
興味深く観ることが出来ました。

でも、やはり、公認の、
音楽いっぱい映像いっぱいの作品で、
そこらあたりも含めて、もう一度、
観てみたいなぁと思いますね。

https://prince-movie.com/
『プリンス ビューティフル・ストレンジ』
公式サイト

※次回は、Time Machineです。

『ボブ・マーリー ONE LOVE』

2024-05-31 10:42:59 | 映画


2時間半超えは当たり前で、
ヘタすると、3時間オーバーの
作品まで出てくる近年ですが、
この作品の上映時間は、1時間48分で、
えっ?その長さで、
Bob Marleyの生涯を語れるの?
と思いましたら、やはり、
回想シーンはあるものの、
幼少期の話は、あまり無く、
登場場面から、すでに、
Bobさんはジャマイカの大スターで、
しかし、国内の政情が不安定で、
命の危険があることから、
ロンドンに渡った70年代後半から、
81年に、36才で亡くなるまでの、
短い時間を、さらに凝縮したような、
そんな映画でありました。

なので、Bob Marleyの
人となりについては、
あまり語られないため、
もうひとつ、感情移入しにくく、
さすがに、Bob Marleyや、
Third WorldのCDくらいは
持っていますので、
"Jar"はわかりましたが、
「ラスタファリ」については、
もう少し、説明シーンがあっても、
良かったのではないかな?
と思いました。

それでも、先日の、
John Lennonと同じで、
洋楽ハマり始めに亡くなった、
Bob Marleyのことも、70年代の話は、
ほとんど知りませんでしたので、
いろいろと興味深く、
観ることができました。

恥ずかしながら、
お父さんが、白人であることすら
知りませんでした...。

ロンドンに渡ったら、時代は、
パンク全盛で、The Clash?
らしきバンドに出会うところや、
Rita Marleyさんとは、
絆で結ばれながらも、
そこらじゅうで浮気して、
子どもを作っていたあたりの、
ダメダメさも垣間見られるのが、
また、面白かったです。

それにしても、国の融和のために、
命の危険があっても、あえて、
ステージに立つ姿が描かれますが、
そこは、やはり感動しますね。

今の、分断を煽る、
愚かな人たちばかりの世界を、
天国で眺めながら、何を思うやら...。

https://bobmarley-onelove.jp/
『ボブ・マーリー ONE LOVE』
日本公式サイト



※次回は、Time Machineです。

『ジョン・レノン 失われた週末』

2024-05-23 10:44:35 | 映画


自分は、The Beatles世代ではなく、
恥ずかしながら、May Pangという人も、
今回、この映画について情報を得るまで、
まったく知りませんでした。

さらには、洋楽に、
まさにハマり始めた、1980年に、
John Lennonは、凶弾に倒れ、
亡くなってしまいましたので、
John Lennonについても、
知らないことだらけで、
このドキュメンタリーは、
そんな無知な自分には、
70年代のJohnの動向を、
かなり、駆け足ながら、
教えてくれますので、とても、
ありがたく観ることができました。

ただ、映画は、全編、
May Pangさんの語りで、
エピソードが紹介されますので、
John本人についての映画を期待すると、
ちょっと、当てが外れるかな?
と思います。

あくまでも、これは、
May Pangさんについての映画で、
彼女のおかげで、幸せな時間を
過ごせていたこともあった、
Julianの今にホッとする...
そんな作品でありました。

https://mimosafilms.com/lostweekend/
『ジョン・レノン 失われた週末』
公式サイト





オリジナル版の予告(上)では、
Mayさんが、「これは私のストーリー」
と言っているのに、日本版では、
Mayさんが、あまり映りすらしないのが、
ちょっと驚きです。(^^;)

※次回は、天国へ行ってしまった
アーティスト、87人目です。

『プリシラ』

2024-04-22 20:22:57 | 映画


実際のプリシラさんのことを知ったのは、
すでに、エルヴィスは、
この世にいなかった時代、
映画やTVシリーズなどで、
女優さんとして活躍していた、
80年代だったですかね。

そのころのイメージからすると、
かなり、ギャップがある、
Cailee Spaeny演じるプリシラは、
とても、可憐ですが、
二人の出会いは、彼女が、
まだ14才の時だったと知って驚きました。

2年前の『エルヴィス』でも、当然、
出会いのエピソードはありましたが、
そこらあたりは、すぽっと
抜けていましたので、
ほう、と思うことしきり。

プリシラさん自身が、
制作総指揮に名を連ねていますので、
自身が、まったく悪く描かれていないのが、
エルヴィスファンの怒りを
買ってしまっているようですが、
好き同士で、8年も待って
結婚した二人でも、見ていた景色も、
思い描いていた未来も、どちらも、
大きく違ったんだなぁと思って、
これはこれで、また面白かったですね。

ラストシーンで流れるのは、
Dolly Partonのオリジナル版、
"I Will Always Love You"で、生前、
エルヴィスがカバーしたがったけど、
法外な要求までされて、Dollyさんが、
断っていたということを、近年、
ネットの記事で読みましたが、
そんな経緯も知ってて、作り手が
選曲したのだとしたら、
けっこう意地悪だなぁ。(笑)

https://gaga.ne.jp/priscilla/
『プリシラ』(日本公式サイト)



※次回は、気になる新曲2曲です。