probably music 2.0

気になる音楽、懐かしい音楽、たぶん音楽、ときどきべつのこと・・・。

『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』

2024-03-11 10:47:10 | 映画


80年代以降、リアルタイムで、
洋楽を聴いている身にとっては、
Little Richardさんというと、
88年のグラミー賞の授賞式で、
プレゼンターとして出てきて、
まるで、駄々っ子みたいな
振る舞いを見せたことと、97年の
アメリカンミュージックアウォードで、
涙で、功労賞を受け取った姿が、
最も印象深い人なのでありますが、
その、どちらの場面も出てくる、
ドキュメンタリー映画
『リトル・リチャード 
:アイ・アム・エヴリシング』
を観ました。

そして、その涙の意味と、
グラミー賞での振る舞いが、
けっして、酔狂でやっていたのではない、
それが、よくわかりました。

2015年に公開された、JBの伝記映画
『ジェームス・ブラウン 
最高の魂(ソウル)を持つ男』
でも、若き日のRichardさん、
チラっと描かれていて、
「すごくいいヤツ」でありましたので、
才能に恵まれた、サービス精神旺盛の、
エンターテイナーくらいに
思っていたのですが、
もっともっと、複雑な背景と、
心を持った人だったんですね。
完全に、思い違いをしておりました。

映画は、期待したよりは、
パフォーマンス映像が少なめだったのと、
エピソードとエピソードの
つなぎの音楽に、ちょっと、
違和感があったのが気になりましたが、
やはり、音楽ファンは、
一度は観ておかねばならない、
そんなドキュメンタリーだと思います。

https://little-richard.com/
『リトル・リチャード 
:アイ・アム・エヴリシング』
日本公式サイト

※次回は、気になる新曲2曲です。


↑こちらの映像は、
映画には登場しません。

映画『カラーパープル』と、さよならNHK FM

2024-02-21 11:03:48 | 映画
『松尾潔のメロウな夜』
『ワールド・ロック・ナウ』
『洋楽グロリアスデイズ』

この3月での終了が発表された、
3つの番組。

全部聴いていました...。

まあ、ラジオリスナー歴も、
けっこう長くなりましたから、
愛聴していた番組が終わるのは、
初めてのことではありませんが、
いっぺんに3つ終わるのは、
さすがに記憶がありません。

NHKさんは、洋楽ファンに、
何か恨みでもあるのだろうか?

『朝のポップス』を聴いてから、
学校へ出かけ、夜寝る前に、
『クロスオーバーイレブン』で
かかる曲を、FM誌の番組表で調べて、
エアチェックしていた、
あのころのNHK FMとは、
別物になろうとしているのが、
ただただ悲しいです。

そういや、正月と夏休みに、
復活放送していた
『クロスオーバーイレブン』も、
ここ数年、やらなくなりましたね。

で、もうサヨナラかな?と思ったのですが、
土曜の夕方に放送されている
『ザ・ソウルミュージック II』は、
継続みたいなので、もちょっと聴きます。
(^^;)

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さて、まだ、NHK FMの編成が、
洋楽愛にあふれていた80年代に、
日本でも公開された映画
『カラーパープル』の、
ミュージカル版新作を、
先週観てきました。

85年に劇場公開された
(日本は86年)
『カラーパープル』は、
当時、映画館で観ましたが、
それ以来、観ていませんので、
ほとんど忘れておりまして、
逆に、それが良かったのか、
新鮮な気持ちで鑑賞できまして、
楽しむことが出来ました。

喜びも悲しみも怒りも、
歌にして昇華してきた歴史が、
ミュージカルで表現されることによって、
より、登場人物の気もちが、
85年版を観たときよりも、
伝わってくるような気もしました。

音楽ファンにとっては、
主役のFantasiaの演技と歌はもちろん、
歌はありませんが、H.E.R.や、
Jon Batiste、Ciaraが
出演しているのにも、
注目の作品ですね。

とくに、Ciaraは、
登場時間は短いですが、
しっかり、重要な役なのに、
あとでキャストの確認をするまで
Ciaraだと、わかりませんでした。
(^^;)

また、Whoopi Goldbergも、
最初のほうで、ちょろっと出てくるのが、
映画好きにとっては楽しいですね。



https://wwws.warnerbros.co.jp/colorpurple/
『カラーパープル』日本公式サイト




(↑85年版の予告編)

※次回は、80年代お気に入り曲、
第98位の発表です。

『ポップスが最高に輝いた夜』

2024-02-09 19:42:05 | 映画


先月の29日から、Netflixで、
配信されております映画
『ポップスが最高に輝いた夜』を
ようやく観ることが出来ました。

"We Are The World"についての
ドキュメンタリーならば、NHKの
「アナザー・ストーリーズ」でも、
何年か前に放送されていましたし、
今さら感もあったのですが、
来年で、リリースから40年なんですね。
年輪を重ねた当事者たちが語る、
「あの日」は、やはり重みが違います。

カメラの前で語るのは、
Lionel Richie、Bruce Springsteen、
Dionne Warwick、Kenny Loggins、
Cyndi Lauper、Huey Lewis、
Sheila E.、そして、
『アナザー・ストーリーズ』にも
出ていました、プロデューサーの
Ken Kragenといったところで、
知ってる話もありましたが、
知らなかったことも、やはり、
いくつか出てきました。

真面目なイメージのAl Jarreauが、
じつはあの日...とか、
何ごとにも動じなさそうな、
Bob Dylanが...とか。

自分の中で、ずっとモヤモヤしている、
いくら、Quincyの秘蔵っ子とはいえ、
James Ingramに、おいしいとこ、
歌わせすぎじゃない?とか、
なんで、Smokey Robinsonは、
ソロを歌わさせてもらえなかったのか?
の2点については、
語られることはありませんで、
そこは、個人的に残念でしたが、
リアルタイムで聴いていた方も、
聴いてないけど、曲は知ってるわよ、
という方々も、ぜひ、観ていただきたい、
そんなドキュメンタリーでありました。

しかし、Ken Kragenさんも、
2021年に亡くなったようですが、
旅立ってしまった人が多くなったのが、
やはり寂しいですね...。



https://eiga.com/movie/101043/
『ポップスが最高に輝いた夜』
(映画.com)

※次回は、Time Machineです。


『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

2022-12-28 20:38:38 | 映画


上映時間は2時間24分ありましたが、
あっという間でした。

もちろん、同時代に生きて、デビューから、
その人生が閉じられるまでを知っている、
唯一のスターと言っていい人の、
伝記映画を観ているということから来る、
高揚感もあったと思いますが、
映画としてのテンポが良くて、
最後まで飽きることはありませんでした。

正直、2019年に公開された
ドキュメンタリー映画
『ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー』が、
あまりに、悲しくて、しんどい内容だったので、
伝記映画が作られると聞いたときも、
役者さんを使って、また、
あれを見せられるの...?と、
心から喜べなかったのですが、本作は、
スキャンダラスな部分も描きながらも、
そこらへんは、あまり深くは掘り下げず、
様々なプレッシャーと対峙しながら、
シンガーとして成し遂げた偉業を称えて、
ひとりの人間としての、Whitneyの魅力を、
うまく伝えているように思います。

ただ、ドラッグは、やはり、
デビュー前からっていうのが...。

Whitneyを演じた、Naomi Ackieさん、
顔は似ていないし、体格は、
Whitneyより、かなりたくましいですが、
ほとんどの映像が残っているどころか、
DVDで発売されているような状況で、
果敢に役作りをしているのがあっぱれで、
かつて、『ティナ』でTina Turnerを演じて、
Tina以上にTinaになったと言われた
Angela Bassettを思い出させる熱演でした。

とにかく、様々な、
名唱名場面が再現されていて、
80年代から90年代の洋楽に
親しんだ世代にとっては、
涙が止まらないようなシーンが
次々出てきますので、
Whitney Houston、
そこまで好きではなかったのだけど...
と迷われている方こそ、
ぜひ観ていただきたい、
そんな作品でありました。


この場面も、当然出てきますし、


こちらも出てきます。

ほとんど、映画で再現されている
本人のパフォーマンスは、
↓こちらの盤のDVDに入っていますので、
映画は気に入ったけど、
まだお持ちでないわよという方は、
お買い求めされるのがgoodです。


・Whitney Houston Live:
Her Greatest Performances
(CD+DVD)

https://www.whitney-movie.jp/
『ホイットニー・ヒューストン
I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』
日本公式サイト

https://www.iwannadancewithsomebody.movie/
"Whitney Houston
: I Wanna Dance With Somebody"
US Official Site

※次回は、ことし最後の更新で、
アレです。(^^;)

『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』

2022-12-04 20:06:09 | 映画


邦題には『栄光の軌跡』という、
華々しい物が付けられておりますが、
原題は、彼らの代表曲にかけて、
"How Can You Mend A Broken Heart"で、
まさに、傷みと再生の物語でした。

とにかく、Bee Geesの歴史が、
よくわかるように作られていて、
自分のような、フィーバー以降しか知らない、
若者(笑)には、とても、
ありがたい映画でありました。

それにしても、Andyを含めた、
4兄弟の物語は、まさに波瀾万丈で、
これは、Barryさんがお元気なうちに、
伝記映画を作って欲しいなぁと思いますね。
もしかしたら、すでに、
企画進行中なのかも?ですが。

自分は、フィーバーのころは、
リアルお子ちゃまで、映画を観に行ったり、
洋楽を聴いたりする年齢ではなく、
友だちの家に、レコードがあったなぁ...
くらいの体験で、洋楽好きになってから、
ちゃんと聴きだしたのは、81年の、
"Living Eyes"からでした。

1stシングルだった、"He's A Liar"が、
3週でTop40入りしたのに、その後、
30位までしか上がらず、あっという間に、
チャートから消えてしまうという、
衝撃のアクションがあったわけですが、
ずばり、その話としては出てきませんが、
なぜ、80年代前半、
苦戦を強いられることになったかとか、
ある日、突然、Barbraから、
電話がかかってきたとか、
そこらへんの話も出てきますので、
80's世代にも、ゾクゾクする感じ、
あると思いますよ。観るべし!


この映像は、映画では使われておりません。

https://thebeegees-movie.com/
『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』公式サイト

※次回は、気になる新曲です。