食べものはいのち(生命)
「JAきたそらち」元組合長黄倉良二さんの
お話を聞いてきた
お話を聞いてきた

田んぼの回りのメダカやカエルやホタルやゲンゴロウは、どこへ行った。もう一度昔の環境に戻したいと考えながら農業を続けてきた。
農薬の散布がかえって害虫を増やすことにもなると気づいて、農薬を少しでも減らそうと北竜町全体で「減農薬運動」を始めた。
近代化農業技術はいかに収量を上げるかを目的として取り組んできた、その結果は土はやせ、水や空気が汚れ、生きものは激減した。
北海道農業は僅か100年歴史である。環境が大きく変わってしまった。
① 開拓、開発による自然破壊 ② 農薬、化学肥料による土壌汚染
③ 植物が吸収したものを土壌に還元していない。
④ 輸入食物、飼料特化 ⑤ 機械、施設などの投資過剰、
⑥ 輸送のためのエネルギー(食べるために運び、捨てるために運ぶ)
国産作物も、大量生産、大量消費、遠隔地流通の進展の中で農薬の大量投与、防腐処理、食品添加物の混入は恒常化し、これに対し懸念と不安から、無農薬、低農薬栽培、有機栽培の食品に対するニーズが高まっている。
まっすぐなキューリ、形がそろったトマトやナス、虫が食っていないキャベツやレタス、などといった志向から、少々値が張っても見かけより鮮度、安心、安全を求める消費者が増えつつある。
いま、朝市や直売所が開設され産直が広がりを見せ道の駅でも地元産の農作物を販売している。
黄倉良二さんは北竜町農協組合長、きたそらち農協の組合長を務め「たべものはいのち(生命)」の思いを大切に減農薬を率先実施し北竜町の「日本農業賞大賞受賞に貢献した。
◎ 食の安心、安全、ちょっと気になること
豆腐や納豆の容器に「遺伝子組み換えでない大豆」という表示があります。大豆には遺伝子組み換えをした大豆と、していない通常の大豆がありま す。見た目ではどちらかわかりません。
日本は大豆の7割を輸入しています。外国産はすべて遺伝子組み換えをした大豆です。
大豆以外にも遺伝子組み換え植物にはトマト、トウモロコシ、ナタネ、などあり牛肉、豚肉も流通しています。
世界有数の遺伝子組み換え作物物輸入国であるにもかかわらずその被害についてはほとんど知られていません。
安心安全な農作物栽培を指導しているのは地元の農協です。
外国からの輸入農産物購入は控えめにして地元農協の直売所、道の駅などで安心安全なお米、豆や野菜を買い求めてください。