農業のマチ影響懸念
きのう朝、新聞を見てビックリした。道拓殖短大が26年で閉校するという。1966年に開校し58年間多くの人材を輩出してきた。
農業・保育・経営・地域経済の振興を柱に、1981年ころは農業経済科439人、保育科200人で639人もの生徒が通学していた。
しかし、このところの少子化の進行加速と4年制大学への進学志向の高まりで入学定員を充足できない厳しい状況が続いていた。
保育科が毎年開催するミュージカル公演は、企画から構成、運営まで20年以上の歴史をもって市民受け入れられ親しまれてきた。
16万ヘクタールという広大な実習圃場を持つ拓殖短大は農業人材育成の拠点であった。特に深川東高は毎年教授が出帳事業を行い卒業生を道拓殖短大に進学させている。
新規就農者を受け入れてきた「JAきたそらち」の岩田組合長は期待が大きかっただけに落胆も大きい。農業のマチの後継者教育をどう再構築していくか検討しなければならないと。
後継者不足に悩む農業にとって若手農業者を数多く輩出してきた道拓殖短大の閉校は、農業のマチに様々な影響が懸念される。さらなる過疎化が進む思いで残念でならない。