10月7日午後、拙著の新刊『松永安左エ門と福岡の近現代史』が海鳥社に納品され、夕刻に見本などを受け取りました。さっそく通販サイトでの販売を開始しております(^^)。
著者直販の通販では、おまけポストカード添付、送料は12月末まで無料です♪以下、通販ページ。なお、福岡市美術館の売店では9日の特別展に合わせて先行発売が始まり、一般書店は10月11日週から福岡県内の各書店へ順次配本との事です(発売日は10月9日)。
今回の出版は、10月9日(土)から福岡市美術館で始まる特別展「没後50年『電力王 松永安左エ門と茶』」に合わせて、以前から温めていた図版・写真での解説本を実現したものです。20数年間収集してきた松永安左エ門に関する絵葉書や古写真、資料群の一部を掲載し、最小限の解説を加えました。180点余の写真・図版を掲載しています。
松永に関する書籍や小説は、彼自身の執筆作品を含めて多数あります。しかし、彼が「電力王」と呼ばれるに至る基盤が築かれた福岡(北部九州)に関する書籍や記述は少なく、その功績の割に知名度は低いことがずっと気になっていました。
2015年の「ブラタモリ」#18 福岡と鉄道編では、意識的に松永と渡辺與八郎について紹介させていただきましたが、今回の出版はその頃に企画した本がようやく陽の目をみるに至ったものです。ご縁をいただき特別展「没後50年『電力王 松永安左エ門と茶』」に企画協力し、収集した資料の中から展示に貸出協力することになって急遽出版の運びとなりました。
多くの掲載図版・資料が書籍等には初出です。紙面の都合上、全ての資料を掲載することはできませんでしたが、可能な限り掲載。少し読みづらいかとは思いましたが、ネット検索や斜め読み全盛時代の今に合わせて、図版それぞれに所蔵・提供クレジットを小さく入れさせていただきました。
本書は、先年執筆させていただいた西日本鉄道110周年史「天神発展史」やにしてつWEBミュージアムでの特集記事が下書きとなっていますが、大幅な加筆と図版掲載で、できる限りその全容が伝わればと工夫したつもりです。
実は、九州電力さんや西部ガスさん等、松永が経営した企業の後身にあたる企業の社史も拝見したのですが、予想以上に松永に関する記述は少なく、西鉄本社に遺る資料や東邦電力史、過去出版された関連本や松永の自著、壱岐松永記念館の資料、電力中央研究所の研究概要などを参照させていただきました。
本書をきっかけにして、松永に興味を持つ方が増え、その功績や資料をさらに発掘できればいいな、と思っております。ぜひ手に取ってご一読いただければ幸いです。
新刊『松永安左エ門と福岡の近現代史』
LOVE FM 76.1mHz「九電グループpresents 歴史ロマン街道」2021年4月より前番組「JAL九州歴史ロマン街道」からリニューアル!
記念フォトブック「福ビルと天神の60年〜さよなら福岡ビル・再開発記念フォトグラフ」残数わずか!
新刊Vol.24「天神大牟田線80th 歴代車両図鑑」等フォトブックシリーズ全27冊通販ページ
にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)
西日本鉄道創立110周年記念誌『まちとともに、新たな時代へ』第1部は「天神発展史」
アーカイブ画像ライブラリー(アンティーク絵葉書に観る懐かしの風景・町並みアーカイブス)
KBC「栄光の西鉄ライオンズ」DVD紹介の特設ページ(企画構成・台本・監修を担当)