記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

必見!「奪われた手紙~民間検閲局~」福岡公演

2016年08月30日 00時01分57秒 | 福博まちの記憶

8月29日(月)夜はギンギラ太陽's × 劇団ショーマンシップ「奪われた手紙~民間検閲局~」福岡公演(甘棠館Show劇場)の初日を観劇させていただきました。

初日のみ、東京公演に続き立川生志師匠がゲストで登場!昨年の初演から随所にスケールアップした舞台、生志師匠のスパイスが効いたアドリブも加わり、とても印象深い公演となりました。(写真は終演後のトーク時)。

終演後は恒例の出演者お見送り、気になっていた脚本・生田さんの取材ノートも無事に入手し、生志師匠の手ぬぐいにサインまでいただきました!(ちなみに、師匠のサインは私が一番だったようです)

生田さんの取材ノートの最後のページ、検閲で失われなかった文化の例として博多祇園山笠などの祭りのことが記されています。昨春、本舞台の脚本が出来て稽古が始まった頃、稽古の最中に共同脚本の大塚ムネトさんからお電話をいただきました。山笠など博多の祭りはGHQの検閲対象、中止対象にならなかったのか?という質問でした。

当時私自身は博多祇園山笠「西流五十周年史」の編纂準備を進めていて、山笠やどんたく(松囃子)に関する資料収集や調査中だったこともあり、詳細を確認して翌朝には大塚さんへ詳しく伝え、舞台では復興へ立ち上がるシーンに活用されています。

しかし、昨年の公演の余韻を思い出しつつ観劇したのですが予想は良い方に裏切られ、2度目の公演にして想像以上のこの進化、実際に検閲をしていた方との出会いでリアリティが増しているのは確かです。微力ながら本舞台に少し協力できたことがほんとうに嬉しい、そんな作品です。故・今井雅之さんの『THE WINDS OF GOD』のように、何度観ても新たな発見と感動がある舞台に育ちそうでほんとうに楽しみです。

「奪われた手紙~民間検閲局~」福岡公演明日以降はまだ若干空席がある回もあるそうですので、必見の舞台をぜひご体験ください。

ちなみに、舞台を観に行けない方は公演のエッセンスを凝縮した、RKB65周年記念ラジオドラマ『奪われた手紙~福岡民間検閲局』をぜひお聴きください。今なら全編YouTubeで聴くことができるそうです!


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1 コメント

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Unknown (みよ)
2016-09-01 13:43:37
故郷福岡が懐かしく、いつも読ませていただいています。
私の父は開戦を日本で迎えた日系二世です。戦争にまつわることは、訊いても口が重かった。
終戦後は東京で、GHQのために日本の映画を英訳する仕事をしていたと言っていました。
検閲の事だったのかと今更ながら気付いています。
ご紹介のyoutube、長いので夜にでも聴こうと思います。
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