
以前から福岡市にはきちんとした写真ミュージアムが必要だと思っています。「博多商人ミュージアム」「ふくおか写真家ミュージアム」は、個人ミュージアム&ギャラリーでも良いのでライフワークで実現したいものの筆頭です。
報道写真家の先駆け・大崎周水氏をはじめ、欧州の写真コンクールでも入選した安本南陽氏を筆頭に、戦後の「博多銀陽会」だけでなく、戦前派のアマチュアカメラマンにも目をみはる作品を遺している方が数多くいます。
写真は先日デジタル補修が完了した博多・社家町の渡辺清次郎氏の作品群97枚から5枚。
戦前の博多のまちをモチーフにした良いカットがたくさんあります。残念ながらこれら写真家の作品群はご本人没後は陽の目をみることなく散逸し、運がよければ私のような人間が保存するだけの存在です。
過去、博多・冷泉地区の戦後史をまとめる際も4千点ほどの写真が集まり、アマチュア写真家の作品も数名から提供いただきその存在を知りました。できれば大崎周水氏で1冊、他にも博多の写真家の歴史を一冊の本にまとめたいと思って、少しずつ準備中…。北島寛さんや井上孝治さんら戦後福岡から世界的に評価されるアマチュアカメラマンが続々誕生した一端を記録として遺すことに繋がるといいのですが。
北島さんからご指名いただき私が企画編纂した写真集、北島寛「街角の記憶~昭和30年代の福岡・博多」もご興味あればご覧ください。