放送中のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』第4話観てから、久しぶりにドラマの舞台である端島(軍艦島)関連の手持ち資料群を見返した。本や写真集などではなく30年余の間、意識的に集めてきた資料だ。
上のカラー写真は清水建設のポスター、ドラマの舞台になっている1955年当時の空撮写真(朝日新聞社提供)が使われている。
閉山全島撤退前後の記録写真群や1941年発行の絵葉書セット、戦前からの建設記録(清水建設社員の旧蔵資料群)などそれなりに貴重かもしれない資料たち。確か1955年、56年の端島公式の年賀状もあったはずなので、資料から探そうと思う。
ドラマのロケセット、手持ちの記録写真などと比較しても当時の雰囲気に合わせて再現していることが伝わってくる。
手作りアルバムの写真解説を見る限り、かなり細かく建物の詳細が綴られていて年代を追ってあるので、建設や設計に関わった方の旧蔵アルバムなのだろう。このアルバムには、端島のほか大牟田や鹿児島などの鉱山関係施設の建設記録写真が多数。福岡・舞鶴公園内(三の丸)に終戦直後に建設された福岡財務局舎の工事記録などもある。
1955年前後の端島を紹介した新聞記事は解説付きでスクラップされている。ひょっとして、主人公・鉄平のような端島の職員と関わりの深かった人物の旧蔵品かもしれないと思うと、じっくりと記述や記事を読みたくなる。
スクラップ資料とは別に、20年近く前に入手した端島の記録写真プリント群(80枚)も手元にある。こちらは閉山から全島退去に至る写真と、それから時間を経て廃墟化が進む建物等の写真の大判プリント。建物全景の写真には、屋上にあった端島金毘羅神社の社殿なども写っている。
調べてないけど、端島の写真集などに使われたものの原稿かもしれないと思ったり。刊行が終わると写真原稿などが廃棄されたり散逸するのはよくある事なので、それらが古書店などに流出したのか。
30年余意識的に集めてきた端島関係の資料たち。そういえば2006年に本ブログやアーカイブサイトを立ち上げた際、最初に公開したのが端島の絵葉書セットだった。公開してすぐ、1時間ほどで「軍艦島を世界遺産にする会」坂本さんから連絡がきたのを覚えている。
このファーストアプローチで、アーカイブサイトの必要性を認識し、運営方針(公開方法)を決めたので、いわば私にとっても端島は恩人のようなもの。端島が舞台のドラマ、しっかりと堪能したいと思っている。