先日入手した「製鉄所煉瓦工場」絵葉書。いわゆる「煉瓦工場」で働く方が八幡町から知人宛に出したものです。官営八幡製鐵所がある北九州市を中心に、鉱滓煉瓦の建物は福岡県内などに遺りますが、その製造工場ということでしょうか。北九州地区にある近代化遺産に数えられる建造物の多くは鉱滓煉瓦で造られている訳で、この絵葉書にも興味を持ちました。
以下「鉱滓煉瓦」参照ページ。
焼かないれんがのものがたり・鉱滓煉瓦 / 北九州の【鉱滓煉瓦】のお話
なぜ灰色?鉄都北九州の「れんが」製鉄所の副産物、戦前から活用
官営八幡製鐵所絡みの絵葉書は500枚余入手してますが、煉瓦工場は意外にレアなのか、30年近く絵葉書を収集していて初めてちゃんと見ました。1911(明治44)年の消印…。
鉱滓煉瓦といえば、先日も大川市の旧吉原家住宅へ伺って煉瓦塀に見惚れました。旧吉原家住宅は国重要文化財ですが、鉱滓煉瓦の塀なども国登録文化財になっています。
昨夏に訪問した際、ガイドの方が鉱滓煉瓦について詳細をご存知でなく貴重であることを伝えたところ、今は説明パネルを作成いただき、きちんと魅力を伝えてくれていて感謝です。
旧吉原家住宅通用門及び煉瓦塀 - 文化遺産オンライン
個人的に、鉱滓煉瓦に限らずに古い煉瓦塀が好きなので、散歩コースで見つけると写真を撮っています。
西日本新聞me「追跡 天神ビッグバン」拙著連載「天神の過去と今をつなぐ」連載終了(2022年6月末まで公開中!)
新刊『松永安左エ門と福岡の近現代史』