〔創世〕人類はアフリカにて発生し、世界に広まったとされる。しかし、そこは人類を創造した地上のフィールドワークだった。創造した場所? 今も戦争が絶えないあの場所である。しかし、とてつもない時代、痕跡が残されているけれど、その創造の実験は地上で行われたものではない。そこは文明の発祥の地の一つと言われているけれど。それは、空から飛来したもの、地上に先に降りた有機物としての形あるものを創造したJ、それに霊を吹き込んだE。彼らがどういう生き物であったか、というようなことは、本来、被創造物である僕らは、無理なのである。僕らは彼らの被実験対象物として生成されたものなのだから。
〔内容〕そもそも形あるものというのは、波の歪から生じた揺らぎと似たようなものなのだ。「波」と言うような表現をしたけれどこの宇宙において本来、物質は、プラスとマイナスで零、所謂、「無」なのであるが・・・あぁ、途轍もない長い時間が必要だった。完成は一瞬だったけれど。Jがなした「形」あるものの謂れである。この基に動くべく「霊」を吹き込んだE。人と言う創造物と平安のもともとの「無」を追求しようとするのが、古来、人々が追求するあらゆる「形」と「霊」のせめぎあいの安寧を求める宗教の基になっている事柄である。それは、地上で人が創造され、何代も経てからだった。
〔論拠〕「セトにも男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名付けた。主の御名を呼び始めたのは、この時代(カインがアベルを殺害したあの事件の後)のことである。」(創世記4:26)。エノシュはアダムとエバの孫にあたる。創造主を求める気持ちが生き物へ生じたのは、生き物がこの粗雑な地上でいきるべく与えた、何にもましての生き物としての優位性、排他性が、自らの完成品(人)に向かってしまい殺害するというミスが生じた事件の後のことなのである。
〔結論〕長い長い歴史?人がこの地上に発生してから(生成されてから)そのDNAを誰しもが受け継いでいるのである。長い歴史なのだが、宇宙にとっては、ほんのひと瞬きにも過ぎない時間なのだ。