26日、所属している生涯学習支援組織「クラブ南阿蘇」主催の小学生夏休み子どもキャンプを行った。
残念ながらキャンプとはいってもここ数日の天候不順
で特に雷
の危険があって熟慮の末、炊事食事だけを外で、主要プログラムキャンドルの集いを公民館付属の体育館に行うことにした。
寝泊りも体育館内にテントを4帳設営。
事前にこのキャンプの責任者である「キャンプ長」に指名されたので責任が思い。
まずは怪我人なく、無事子供たちを家庭に返さなくてはなら。ない参加者は子ども30名足らず、親御さんが2人、あとスタッフ10名ほど。
4時集合、オリエンテーションから早速準備に懸かる。
子どもにはテント設営。ボランティアで山岳救助隊で救急救命士の資格を持つ若い消防隊員が指導。
終わったら、食事の準備だ。メニューは言わずもがな「カレーライス
」
食材は女性スタッフで用意がされていた。子どもを使い、8基(4班に分けご飯用とカレー用のカマド二つ)のカマドを設置し薪を集め、米研ぎ、火を起こす。
子どもに火を使うことの大切さを教えること。子どもの半数はマッチを擦ったことがないという。先ず杉の枯葉に火をつける。
杉葉はよく燃える。この上に木材屋から貰ってきたという杉の板キレをくべる。勢いよく火が燃え出したらご飯用の御釜を据える。昔のご飯焚きだ。
一方のカマドではカレー作り。地元の阿蘇の赤牛の細切れ肉を大量に購入してあるのでこれを炒め、タマネギ、ジャガイモ、トマト(これは初めての経験)を次々に入れてしゃもじで炒めていく。子ども達が交代でこれを行う。
最初のミーティングで私は子どもの様子を見てこう言った。「皆の様子を見ていて気付いたことがある。先生の話を聞いて呼びかけられた時返事がないし、あっても覇気がない。子どもは元気が一番。挨拶と返事は元気良く大きな声で言おう!!」と。
私がこう話し後、子どもは「
ありがとうございました」と大声で挨拶。
これが子どもだ
料理の時、一緒に仕事していても子ども達は少しも擦れていなかった。「今の子は
」と不安もあったが、参加してきた子どもは純朴そのもの。気持ちがいい
最上級生6年生が班長でA君、これが素直ではきはきしていて、よく動く。中心は3,4年生でみな仲がいい。
薪で炊くご飯とカレーは絶品だった。これを子どもが選んだ野外の場所で一緒に食べた
大人が気を利かせてサプライズでこの村人気のカラアゲを配った。ところが大好きだと予想していたカラアゲに反応は冷めていた。「先生僕要らない!肉あげます!」とー
カレーに牛肉は美味しそうに食べるのだが、これは意外だった。
食事が終わって一時していよいよキャンドルの集い。ロウソクを全員に渡し、キャンプ長の私から子どもが手に持つロウソクに火をつけ、次々に点火していく。全員のロウソクに火が灯されたところで私の講話。体育館の火は消されてロウソクの灯だけ。
事前に何を話そうかと考えた末に、これまで教師として語ってきた「夢、挑戦、一所懸命」の話をした。何でもいいから夢を持つこと。夢に向かって挑戦すること、その努力は人の見えないところで懸命にやること。君たちには無限の可能性があるのだということを話した。
翌朝は子どもが大人の手を借りずに説明を聞いただけで朝食を作ること。ご飯と味噌汁。
子どもはよく動いた。
喧嘩もしない彼らは実に。仲がいい。ひ弱そうな子には皆優しく接している。
最後の行事はスイカ割り。目隠しして木刀をもって大きなスイカに向かう。変な方向に歩いて木を振り下ろすとそこは何もない地面。大笑いだ。
最後、子ども代表が突然の指名を受けて挨拶。「いろんなことを学べてとても楽しかったし、夜の夢、挑戦、一所懸命の話もよかったです。ありがとうございました」と大きな声で述べたときは少し涙腺が緩んだ。
久しぶりのキャンプでいい経験をさせてもらった。子ども達ありがとう
キャンドルの集いで講話をすることになった。