
読書は最近読んだ本の紹介。後で記す。
さて昨日金スマで放映された「内海桂子・好江の漫才」特集、興味深くて珍しく最後まで視聴した。

現在も元気で舞台に立つ内海桂子さん。おん歳92。すごい生命力だ。この命の強さにまずは感心。
そして好きだったこの二人の漫才を思い出した。たしかにボケにも突っ込みにも鋭さがあった。江戸の藝能人はどちらかというと今関西にやられっぱなしって感じだが、昔はリーガル千太・万吉、コロムビア・トップ・ライト、Wけんじ、春日三球・照代、コロムビア・トップ・ライトなど一流どころがたくさんいた。
なかでも「内海桂子・好江」は好きだったのだが、早く相棒の好江ちゃんが胃がんで亡くなって爾来一人で舞台に立ってこの歳だ。
この人達には観ているものを笑わすだけではなく話術の他に三味線、歌という古く伝えられてきた江戸の浅草の芸が随所に組み込まれその巧さにも堪能できたのだ。
桂子師匠の歴史を中心に好江との出会いとコンビの歴史、紆余曲折。
命を掛けた芸能への情熱には恐れ入る。
そして24歳下の旦那の存在も考えさせられた。この人の「愛」はウソ物ではないと思った。
海を隔てアメリカで働く男が桂子に惚れて物凄い数のラブレターを送り続ける。これを全部とってある。
「一発や」という。一発当ててすぐ消えていく芸人達。
結局、桂子好江のような血の滲む練習を経ていないですぐ路上ライブとか、小さいところでライブをやったりしてネット情報にも巧く乗れさへすれば一挙に打って出れる。
少し考えなければならないことが「桂子・好江」の漫才にはありそうだ。

葉室麟の「川あかり」はすっごく感動した。
佐伯泰英の「代官狩り」相変わらず読者を引き付ける文才があると尊敬する。
山本一力の「まとい大名」も江戸時代の火消し達の迸るエネルギーを感じ、格好ではない本当の男気の強さを書いている。
今朝方、あと二冊読み上げたけどまたいつかー