おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

読書と大衆芸能

2015年07月11日 07時24分15秒 | 読書


読書は最近読んだ本の紹介。後で記す。

さて昨日金スマで放映された「内海桂子・好江の漫才」特集、興味深くて珍しく最後まで視聴した。

現在も元気で舞台に立つ内海桂子さん。おん歳92。すごい生命力だ。この命の強さにまずは感心。

そして好きだったこの二人の漫才を思い出した。たしかにボケにも突っ込みにも鋭さがあった。江戸の藝能人はどちらかというと今関西にやられっぱなしって感じだが、昔はリーガル千太・万吉、コロムビア・トップ・ライト、Wけんじ、春日三球・照代、コロムビア・トップ・ライトなど一流どころがたくさんいた。

なかでも「内海桂子・好江」は好きだったのだが、早く相棒の好江ちゃんが胃がんで亡くなって爾来一人で舞台に立ってこの歳だ。

この人達には観ているものを笑わすだけではなく話術の他に三味線、歌という古く伝えられてきた江戸の浅草の芸が随所に組み込まれその巧さにも堪能できたのだ。

桂子師匠の歴史を中心に好江との出会いとコンビの歴史、紆余曲折。

命を掛けた芸能への情熱には恐れ入る。

そして24歳下の旦那の存在も考えさせられた。この人の「愛」はウソ物ではないと思った。
海を隔てアメリカで働く男が桂子に惚れて物凄い数のラブレターを送り続ける。これを全部とってある。

「一発や」という。一発当ててすぐ消えていく芸人達。

結局、桂子好江のような血の滲む練習を経ていないですぐ路上ライブとか、小さいところでライブをやったりしてネット情報にも巧く乗れさへすれば一挙に打って出れる。

少し考えなければならないことが「桂子・好江」の漫才にはありそうだ。



葉室麟の「川あかり」はすっごく感動した。

佐伯泰英の「代官狩り」相変わらず読者を引き付ける文才があると尊敬する。

山本一力の「まとい大名」も江戸時代の火消し達の迸るエネルギーを感じ、格好ではない本当の男気の強さを書いている。

今朝方、あと二冊読み上げたけどまたいつかー

BSにもおもしろい番組があった

2015年07月09日 09時18分26秒 | 日記


久しぶりに妻の実家に泊まり行った。

義母は元気に迎えてくれ、その日はゆっくり過すことができた。

我が家には設置していないBS放送がここでは見れるのでこれが楽しみだった。

番組表を見ていたらBSジャパンで9時から1時間番組で松本清張の「ミステリー時代劇」と題して7日は「逃亡」という作品を上映するというので観た。

地デジでは各局スポンサーに配慮して視聴率を競う意識が強いのだが、BSは少しマニアっぽくて開き直って監督(プロデューサー)が番組制作を自分の考える演劇理論に従って押し通しているような感じ。

1時間番組だが、視聴者に決して媚びていない。この作品は佐渡金山に送られた江戸で捕まえられた無宿人が佐渡送りになって金山の水替え人足として低劣な環境の下で働いている。

差配人は同じ無宿者だが他の“水替人足”をいじめる。
そして、差配人の厳しい監視の下、新平(モト冬樹)が島抜けの計画を仲間に持ちかける。

15人で脱出するのだが、新平は最初に罠をはり、5人ずつ組み分けしてそれぞれ別の道で逃げさせる。ところが新平の班だけが安全ルートで後は役人に捕まるようになっていた。

これは集団の逃亡者仲間の心理劇で、こころに内には自分だけが無事に脱出して島抜けするように考えている。

その裏を読み取る力=知恵比べで、実におもしろい。

ドラマで主人公の顔をまず知らないような番組はないのだが、ここでは新兵役が見たような顔だなそうだモト冬樹じゃないか?しかし太っているし違うかなこんな演技が巧かったかな?

新聞で確認するとやっぱし冬樹だった。

かれには日本アカデミーおやままさお特別賞を贈ることにしよう

今テレビドラマでこんな文学的な表現法を追い求めた作品を放映することなんてまず先のスポンサーとの関係でできなくなっている。視聴率が取れない。

じっくり考えることなく即笑い怒り涙する。あまり心中に溜めない。

「朝ドラ」も面白くなくなった。途中からテーマがずれてしまった。稀は男に狂い色恋ばかりに走ってしまった。ケーキはついで。

あまりキャストにお笑いを使い過ぎる。ギャラが安く済む?何で福田みたいなモノマネまで登場する?若い世代の視聴者への媚が見え隠れする。

BS何とかならないものかな?ジャパンで松本清張シリーズが続くみたい。

あらすじつづき
新平の目論見通り、他の人足をだしにして逃走に成功した吉助ら5人は、舟で脱出するため見張りのいない小さな漁村へと急ぐ。しかしそこは、久三が妻・お松(谷内里早)と暮らす村だった。5人はそこで一艘の舟を見つけるが、乗れるのは3人が精々。他の舟が戻るのを待つため、しばらく村に留まることに。しかし彼らは、目の前の一艘の舟を巡って互いに疑心暗鬼となり、日に日に神経をすり減らしていく。ついに新平は痺れを切らし…。

一つ身分を上げられて

世の中総てが経済=金で動いている

2015年07月06日 07時34分40秒 | 社会


何で世界遺産で騒いでいるのだろう?

日本の近代の遺産を世界遺産として認定されたからといってどうなるのだろう?

例えば、あの軍艦島。ここを「世界遺産」にしたからといって、石炭生産を始める訳ではないし、世界遺産だからしっかり保存しなければならなくなる。地中も地上も空っぽの空間を今更どうするー

観光地にするといってもこれからさらに老朽化が進んでいくだろうから崩壊の危険が高まってくる。そこをのんびり観光なんて危なくて・・・そうすると手を入れる必要が出てくる。

観光以外何も生み出さなくなった所に金=税金をつぎ込んでいく。

誰が喜ぶのか?

しかし、そんなことにまでお隣の国がチャチャを入れるなんてあの民族相当なもんだ。




『川あかり』は感動した

2015年07月05日 07時31分24秒 | 読書


こういう舞台設定というは珍しい。

主人公が弱虫で、武士ながら剣もだめなら意気地もない。そういう男が突然藩の政争に巻き込まれ刺客に抜擢される。

断ればいいものをこういう潔さもない。ずるずる命じられるがまま・・・

江戸から帰国するその相手を増水した川の渡し場の木賃宿で待つ。

川止めを喰らって相部屋になった男女5,6人と次第に打ち解け口の軽い主人公は簡単に刺客になっている自分を語る。

そしていろんな事件が襲い来る。

父親が密かに伝えたという秘伝の武術?

明らかに無謀といえる挑戦で、相部屋の「仲間」がその若者のか細いが一直線の志にこころを寄せ、いつか命を掛けても青年の手助けをしようとする。

人はここまで他人を思いやるやさしをもてるのか?こころの温かさ純粋さをこれまでかこれまでかと言うほど見せてくれる。

主人公はこの純真で臆病な青年だがもう一つは巨勢川という語らない川。

その川。

「日が落ちて辺りが暗くなっても、
 川面だけは白く輝いているのを見ると、
 元気になれる。
 なんにもいいことがなくっても、
 ひとの心が残っていると思えるから。」

これが葉室が書きたかった主題=テーマなのだ。

しかし、このわざとらしい文節は全体を通してストーリーを読むと必要なかった。

今日の話題はこれ!「なでしこ」でしょう!!

2015年07月03日 07時43分14秒 | スポーツ


こんな心底から心震わせたのは今年一番

朝8時からという放映=試合時間帯もよかった

先日のサッカー話題にした私のブログで、少し雑言過ぎたので反省している。

有吉から坂口、大儀見選手(ヘヤー)の容貌について・・・

特に有吉は昨日輝いていた。動きがイマイチよくなかった他の選手に比べると抜群の運動量と技術でとうとうペナルティーを引き込んだ

そして彼女は美しかった

試合そのものを冷静に思い返すと審判の誤審だった!大儀身のファールとぺナルティー。あれはどう考えても演技だった。

イングランドってそういう姑息なやり口をする集団なのかなーイメージダウンだった。

そして天罰のようなオウンゴール。あそこは大儀身にシュートで決めて欲しかった。

しかし劇的な幕切れはまた勘合を呼んだ。



最近の読書録。

柴田錬三郎の「おらんだ左近」、池波正太郎「夜明け前の星」、佐伯泰英「悲愁の剣」、藤沢周平「暗殺の年輪」、加野厚志「玄庵検死帖」、佐江衆一「江戸は廻灯籠」、乙川優三郎「夜の小紋」・・・

最近は佐伯のファンになっている。