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映画にもなったというが知らなかった
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直木賞を取った作品ということだがこれも知らなかった。恥ずかしい
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葉室麟。恐らく生まれ年は違うが一緒の年代に育った人。しかも小倉というから生粋の九州人。
書名は『蜩ノ記』(ひぐらしのき)。
前半は若干冗長に過ぎていくが中盤から後半にかけて作中に入り込んだ読者を一時も話さない「力」がある。
いつの時代も権力争いはあった。日本だけでなく中国でも朝鮮半島でも、「トンイ」、「チャングム」のようにー
特に殿様の正妻と側室をめぐる跡目を狙う重役を含めた臣下の分裂抗争。
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その争いの中で一人の重役が重い処分を受ける。10年後に切腹というー
「死」が決められた逼塞している者の生き様と監視役に送られた若き侍の変貌。
この波乱万丈人間ドラマは切迫感があるし、人の生き様というよりも今や跡形もなく消えていった武士の魂=武士道=倫理を自己の死を恐れず、あくまで守ろうとする説得力と感動
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この作品はこれからも幾度となく読むに値する
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残念なのロバートキャンベルの解説。東大の文学部教授だそうだが、これは程度が低い。折角読後の興奮に浸っている時に水を浴びせかけられたような感じ興醒めというと酷い表現だが人気タレントを安易に起用した祥伝社が悪い
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今森村誠一の時代物を読んでいるけれどサスペンス作家としての彼を知っているが時代物が書けるなんて驚きだ
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今日から宮部みゆきを久々読み始めた。
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阿蘇は温かいけど強い雨が降っている
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映画は岩手・遠野、日本三景松島円通院、喜多方市、会津若松市等でロケが行われ、秋谷ー役所広司、庄三郎ー岡田准一、薫ー堀北真希、織江ー原田美枝子が出演しており昨年6月クランクアップ、今年10月4日全国公開予定です。
ハムリン先生は西南学院大学時代は映画研究会だったそうなのでシナリオも厳しくチェックされているでしょうし黒澤明の愛弟子小泉監督がメガホンを執っているので張り詰めた現場から素晴らしい日本映画誕生の予感がします。
葉室 麟ー1951年 北九州市小倉生まれ 西南学院大学 文学部 外国語学科 フランス語専攻卒業。
フクニチ新聞社、九州朝日放送を経て53歳で文壇デビュー、候補になること5度目の「蜩ノ記」で直木賞受賞。